日本でキリスト教由来の行事と言えば何を思い浮かべますか?
恐らく大半の人は12月にあるクリスマスと答えると思います、今や冬の風物詩としてすっかり定着しましたね。
毎年この時期が近づくと、当たり前のように飾りつけがされていたり、クリスマスソングが流れ出すので嫌でもクリスマスムードを味わっちゃいます(笑)
しかし近年クリスマス以外にも注目されているもう一つのキリスト教由来の行事があるようで、それが春の時期に行われるイースターと呼ばれているイベントです。
実はモアイ像のイースター島の語源にもなっている言葉でありますが、どういったイベントなのか詳しくご存知でしょうか?
最近ではポケモンGoなどのゲームにも採用されるようになったイベントですが、改めて語源や意味、さらにクリスマスとの違いなども合わせて紹介していきます。ぜひご覧下さい!
イースターの由来・意味とは?
イースターとは英語でEasterと表記し、日本語で「復活祭」を意味する言葉です。
誰の復活を祝うのかと言いますと、ご存知イエス・キリストの復活を祝います。
聖書によれば、十字架にはりつけにされて死んだと思われたイエス・キリストが3日後に生き返ったとされていますが、この復活を祝う祭典や礼拝はキリスト教のどの宗派でもクリスマスの復活祭は最重要な行事として位置付けられていて、毎年特別な礼拝を行うそうです。
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日本では想像しにくいですが、キリスト教徒の間ではクリスマスよりも復活祭の方がはるかに重要な行事となります。
イースターは移動祝日で毎年日付が変わる?
イースターは毎年いつ開催されるのか?
調べてみましたら、何と日付が毎年変わるようです。
海外では移動祝日になっているようで、昨年は4月16日、今年は4月1日~8日までの間とされています。
基本的には春分の日の後の最初の満月の次の日曜日というのがルールになっているようですが、宗派によっても論争が激しく続いているそうです、詳しくは復活日論争というページをご覧ください。
英語のEaster(イースター)の語源となっている言葉は、様々な説がありますが、一番有力なのはゲルマン神話に出てくる春の女神、Eostre(エオストレ)だとされています。
エオストレは春の多産の象徴でもあるノウサギを従えていて、これが現在のイースター・バニーの元ネタとなっているそうです。
また多産の象徴として同じく卵も多く持っていたことから、卵転がしというイベントもイースターお馴染みの行事となりました。
この卵転がしは毎年ホワイトハウスの庭園で開催されていて、大統領も参加します。日本のニュース番組でも取り上げられるので興味があればぜひご覧ください♪

南米チリにあるモアイ像で有名なイースター島のイースターと意味は同じですが、正式名称はスペイン語でパスクア島と呼びます。
パスクア島を英語に直した名前がイースター島ということです。
なぜ復活祭と関係があるのかというと、単純に島を最初に発見した日が復活祭の夜だったからだそうです(;^^)
クリスマスとの違いは?
同じくキリスト教由来の行事で有名なクリスマスとはどこがどう違うのでしょうか?
簡単に言えばイースターがキリストの復活を祝う行事なのに対して、クリスマスはキリストの生誕を祝う行事です。
クリスマスは毎年12月25日にあるイベントというのはみなさんよくご存じだと思います。
ただし近年の説ではキリストの誕生日は4月から9月の間までとされていて、確定しているのは少なくとも12月ではないという事実です。聖書にもキリストの誕生日を特定する記述はどこにもありません。
12月25日はあくまでイエス・キリストがこの世に降誕した日ということで、誕生日というわけではないのです。
これについて解説しますとかなり長くなるのでここでは省略させていただきます、ご了承ください。
日本では定着している?
クリスマスは日本でも昔から冬の風物詩としてすっかり定着したイベントとなっていますが、復活祭の方はどうなのでしょうか?
残念ながらまだまだ完全に定着しているとは言い難いようです。
クリスマスはみなさん聞いたことがあってどんなイベントかはよくご存知ですが、復活祭、もしくはイースターと言われても「聞いたことはあるけどよく知らない。」という人の方が多いでしょう。テレビのニュース番組で「アメリカの大統領がイースターのイベントに参加しました。」と触れる程度で、まだまだ知名度は低いみたいです。
それもそのはずで、イースターの時期は日本ではちょうどお花見や入学シーズンにあたるからです。
またクリスマスやハロウィン、バレンタインと違って日付も固定ではなく、主催者側として計画しにくいというのも普及しにくい理由にあります。
(そもそもキリスト教の国ではない日本で、イエス・キリストの復活祭を祝う方が違和感あると思いますが...)
ただし日本でも海外発祥のテーマパークであるディズニーランドやUSJなどでは2010年代以降で積極的にイースター関連のイベントを催しています。
専ら経済効果を狙ってのことなので本来の宗教色はほぼないに等しいです。ハロウィンと同じで意味や由来も知らず騒ぎまくる人が多いですが、イースターも同じ感じになりそうですね(笑)
もしイースターイベントに興味があるのでしたら、4~6月期にディズニーランドやUSJに足を運んでみてください♪