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G7とG8とG20の違いとは?参加する国と地域を把握しよう!

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ニュース番組を見てみると当たり前のように国際情勢について流れます。

そして最もよく出てくるのが各国の首脳と呼ばれる人たちです。

こういった首脳たちが集まる会議のことをG7と言います、聞いたことがある人は多いでしょう。

しかしもう一つの国際会議としてG8G20も最近よく出てきます。

G8、G20はG7よりも後に出てきた言葉ですが、一体この3つはどこがどう違うのでしょうか?

詳しく解説していきます!


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G7とG8とG20の違い

G7・G8・G20



この3者の違いは簡単に言えば以下のようになります。

  • G7は先進国首脳会議
  • G8は主要国首脳会議
  • G20はG8に新興国などを加えた20の国と地域

ではそれぞれ順番に解説していきます。

G7について解説!

G7は先進国首脳会議のことです。これは英語の略称で正しくはGroup of Sevenになり、先進国の7か国の首脳が集まる国際会合となります。

ここでいう7か国とは、

  • 日本
  • アメリカ合衆国
  • イギリス
  • ドイツ
  • フランス
  • イタリア
  • カナダ

を指します。

またこれ以外にも特別にEUから欧州理事会議長欧州委員会委員長の2名の代表者が集まって、国際的な経済、政治的課題について議論をする場となっています。

さらに大統領や首相と言った各国の首脳だけでなく、財務大臣中央銀行の総裁らが集まって国際金融・経済の安定化を図る会議も開催されています。

【サミットの意味って?】
G7会議のことを、サミットという呼び方をすることがあります。

サミットとは日本語で「山頂」を意味する英語ですが、これは各国の首脳を山頂(トップ)に例えたことに由来しています。


最初からG7ではなかった?

初めて先進国首脳会議が開催されたのは1975年でした。

元々は1973年に起きた石油ショックによる世界経済への影響や対策を話し合うために開催されたのがきっかけでしたが、1回目の参加国の候補は日本、アメリカ、フランス、イギリス、西ドイツの5か国で、イタリアとカナダの名前はありませんでした。

そのため当初はG5(先進五カ国財務大臣・中央銀行総裁会議)となるはずでしたが、それを不服として認めないとしたイタリアが漕ぎつけて参加した形となります。

イタリアもかつての列強国であり経済規模も先進国に並ぶほど大きいので資格はあると認められました。


ただしイタリアも含めた6か国にすると、6か国中4か国も欧州の国になります。

これはこれでバランスが悪いだろうということで、2回目(1976年)以降はカナダも加わる形となって現在に至ってます。

ロシアや中国の名前がないのはなぜ?

上記の7か国はいわずもがな先進国ですが、ここに中国やロシア、インドといった大国の名前がないのはちょっと驚くかもしれません。

これらの国も現在ではGDPで上位20位以内に入るほどの経済規模に成長していて尚且つ圧倒的な軍事力を誇り、国際政治でも大きな影響力を持つ大国です。


しかしG7が始まった1970年代はまだこれらの国は発展途上国という扱いでしたのでG7に入ることが出来ませんでした。

現在でもこの流れや枠組みは変化していませんが、最近ではG7の影響力が相対的に下がっているのも事実です。

G7会議とは別に新たにインドや中国、その他経済成長が著しい新興国も加えた新しい首脳会議を構想するべきだとして新しくG20が開催されることが決まりましたが、これについては記事の後半で紹介します。


ただこの中でもロシアだけは、冷戦時代にアメリカと熾烈な争いを繰り広げていた経緯もあって軍事的にも大きな影響力を持った大国でした。

当時のアメリカのクリントン大統領の働きかけもあって、特別にロシアの参加が認められるようになったのです。


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G8について解説!

G8はG7にロシアを加えた8か国の首脳会議のことです。

要するにそれまであったG7からG8に名称が変わっただけです、この2つの会議が別々に開催されることはありません。

ロシアは加入した1994年当時はソビエト連邦が解体された直後と言うこともあり、経済や政治の混乱が尾を引いていたのでまだ発展途上国の状態でした。

そのためG8はそれまでの先進国首脳会議から主要国首脳会議へと名称が変わりました。

この頃のロシアの経済力は先進国と呼べるほど大きなものではありませんでしたが、2000年にプーチン大統領が就任したこともあって徐々にロシア経済が成長し、2003年からは全てのG8の会合にも参加するようになりました。

ロシアの参加停止とは?

しかし1994年からずっと続いていたG8も2014年に突然大きな岐路に立たされました。

2014年の国際情勢で最も大きいニュースがロシアのウクライナへの軍事介入とクリミア半島の掌握です。

この一方的なロシアの軍事行動に対してG7が揃って非難し、2014年6月にロシアのソチで開催されるはずだったG8サミットを中止して、会場をベルギーのブリュッセルに変更する手段を取りました。

この時の会議で「ロシアのG8への参加を停止する」という旨のハーグ宣言を発表し、事実上G8が停止される形となりました。


またこれ以外にも中東のシリアに対して経済援助をするなど友好的な関係にあることも、欧米に対しての懸念材料になっています。

このような経緯があるためG8は現在は開催されておらず、従来通りのG7に戻って現在に至っています。
 

G20について解説!

最後に紹介するのがG20です。

こちらは従来のG7(又はG8)とは完全に別個のもので、同じ年に別々の日程で開催される首脳会議となります。

従来のG8の国に加えて20か国の新興国と地域、または機関がありますがその内訳を簡単に紹介ておきます。

  1. G7の7か国
  2. ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ(通称BRICs)の5か国
  3. 韓国、オーストラリア、インドネシア、メキシコ、アルゼンチン、サウジアラビア、トルコの7か国
  4. EU(ヨーロッパ代表)
  5. 国際通貨基金、世界銀行、国際エネルギー機関、欧州中央銀行といった国際機関(財務大臣・中央銀行総裁会議のみ)

参加する国や地域が多いので学校のテストなどで暗記させられることもあると思います。

また名前が挙がっていないスペインやベトナムと言った国も臨時で参加することがあるようです。
 

首脳会議が開かれるようになった経緯は?

ここで注意すべきは首脳たちによる会合が初めて開催されることになったのは2008年11月と言うことです。

実はG20は1999年から『20か国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議』という枠組みで既に開催されてました。


首脳会合が開かれるきっかけとなった出来事が2008年9月にリーマン・ショックです。

この経済危機は世界恐慌に匹敵するレベルで主要先進国だけでは対処しきれない!ということもあって、G20がその2か月後に首脳会合を初めて開催する流れになったということです。

また上記でも説明したように、中国やブラジルといった新興国の経済が徐々に先進国に追いついてきて、G7の影響力が相対的に低下してきたことも原因となります。

(G7のきっかけが石油ショック、G20のきっかけがリーマン・ショック、共に大きな経済危機が背景にあることを理解しておきましょう。)


ただしG20の経済規模はG7を遥かに上回っていますが、数が多かったり、日本と中国・韓国との関係悪化などでまとまりに欠けてきているという批判もあるようです。

また国際連合による決議や採択のような強い決定権もなく、あくまで主要国が今後の情勢について話しあい、議論し、方針を決めるだけの場に過ぎません。

何の関係もない第三世界、発展途上国の情勢にまで一方的に決定事項を下すという批判もあります、もちろん国際連合と違って国際法上は何の根拠や強制力も持たないということも頭に入れておきましょう。

まとめ

最後になりましたが改めて総括させていただきますと、

  • G7は先進7か国による首脳会議、初会合のきっかけは石油ショック
  • G8はG7にロシアを加えた主要国首脳会議、ただし現在はロシア不参加で停止中
  • G20はG8に12の国と地域を加えたもの、財務大臣・中央銀行総裁会議は1999年からで首脳会合は2008年から

となります、参考になりましたら幸いです。


今後の世界情勢がどのように変化するかは未知数ですが、経済規模が大きくなる国が増えればG20の参加国数も増えるかもしれません、またはG7に中国やロシア、インドと言った経済大国が入り込むかもしれません。

日本も昔からG7に参加してきましたが、中国の影響力が大きくなると日中の関係悪化は懸念材料になります。

難しい言葉で締めくくりますが、戦略的互恵関係を大事にしていかないと駄目だということですね!
 

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