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政治

EUはドイツの一人勝ち?イギリス脱退でますます優位!

投稿日:2017年3月31日 更新日:

先日イギリスのメイ首相がEUから離脱(ブレグジット)することを正式に通告しました。

もとを辿れば昨年6月の国民投票で離脱派が勝利したことでEU離脱が決定したわけですが、この時在任していたキャメロン首相に対する事実上の不信任という結果という見方もできます。
(パナマ文書問題で、キャメロン首相はの脱税していた疑惑が浮上していました。)

 
いずれにせよイギリスは今後2年間EUと離脱に向けた交渉を続けるわけですが、果たしてこの離脱が吉と出るか、凶と出るかはまだわからないです、そもそも2年間で交渉がまとまるのかも微妙な所です。

しかしこの離脱は結論から言ってしまえば、

経済的なデメリットが大きすぎて後悔する可能性が高い!

ということです、一体どういうことなのか?

またそもそもなぜEUから離脱することになったのか?

そして今後のEUはドイツがますます一人勝ちになりそうな予感がしてきますが、世界情勢のシナリオはどう変化していくのかも考察していきます。
 

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そもそもなぜ離脱することになったのか?

イギリスが離脱することになったEU(欧州連合)ですが、成立した過程を簡単に解説すると、

  • 第2次世界大戦の過ちを繰り返さない
  • アメリカや日本、中国と言った大国に対抗するために一致団結する

といった理由から結成されました。ヨーロッパには国がたくさんあるので、お互いに関税や平和協定、移動に関するルールを決めて良好な関係を築いておけば戦争にも繋がりにくいと言えます。

※1951年に設立した欧州石炭鉄鋼共同体がEUの起源とされていますが、当時はたった6か国しか加盟していなかった組織も徐々に加盟国を増やしていき、1992年には今の欧州連合と名前を変えました。

さらに1999年には単一通貨ユーロを導入、現在では2013年7月に加盟したクロアチアも含めて28ヶ国が加盟しています。

 
そのEUから離脱することになったイギリスですが、その最大の原因は中東情勢の悪化による難民の増加にあります。

中東情勢が悪化しているのは欧米諸国が介入しているからにほかならず、ある意味これに関しては自分たちの責任とも取れるのですが、この増えすぎた難民、さらに増加する外国人の移民への社会福祉も、国民の税金が使われることになります。

これ以上難民や移民が増えたら社会保障費の負担が増えるだけでなく、自分たちの雇用まで奪われると危惧しているのです。しかしEUの基本方針として、自国の判断だけで移民や難民の拒否ができません、受け入れを制限するには離脱するしかないと保守派は訴えていました。

 
そしてこのEUで最も幅を利かせているのGDPでEU1位のドイツです、EUの難民受け入れもドイツのメルケル首相が積極的に受け入れるべきだ!と主張している側面が強いです。

言ってしまえば今のEUというのはほぼドイツ主体で動いていると言っても過言ではないのです。EU1位の経済大国なのである意味当然ともいえますが、このドイツ主体の政策に不満を抱いているイギリス国民はたくさんいます。

 
これって完全にドイツ帝国じゃん!?

このように考えるイギリス国民が増え始めました、かつて大英帝国として世界を支配していたプライドというかナショナリズムがここにきて復活したのでしょうか?

 
さらに拍車をかけたのが、キャメロン首相のタックスヘイブン絡みのスキャンダルです。実はキャメロン首相自身が過去に「租税回避地を使った脱税は許さない。」と発言していたことからも、明らかに言動不一致ということで求心力・支持率が急落しました。

これらの要因が重なってイギリス国民の不満が爆発、結果離脱派が勝利したと言えます。事実上のキャメロン首相への信任投票ともなったので、離脱派勝利を受けてキャメロン首相は辞任しましたが、後を継いだメイ首相が今後どういったかじ取りでEU離脱への手続きをするのか注目です。
 

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イギリスEU離脱のメリット・デメリットは?

イギリスがEUから離脱するとどういったメリットとデメリットがあるのか簡単に紹介します。

メリットは?

  • EUのルールを気にする必要がない
  • 移民・難民の受け入れ制限ができる
  • 独立国家として自由なルールで貿易が出来る、単独で他国と交渉が可能

 
逆にデメリットは?

  • イギリス国内にあった外国企業が撤退する。
  • EU域内との貿易で関税がかかる
  • イギリスのポンドを手放す人が増える→ポンドの価値が下がる
  • 失業者が増加する
  • イギリスの経済がかなり悪化する
  • スコットランドやウェールズ地方での独立運動も高まる

といった感じになります。ご覧のようにメリットよりもデメリットの方が遥かに多いですね。

 
またイギリス経済が悪化すれば他の国の経済にも影響します。イギリスもなんだかんだでかなりの経済大国なので、そのイギリス経済が沈むということになれば第2のリーマンショックか、もしくは世界恐慌に匹敵するパニックになるかもしれません。

これでもまだ離脱が正解だったと言えるのか疑問です。


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今後のシナリオはどうなる?

イギリスのEU離脱というのは世界経済に多大な不安材料ではありますが、このイギリスの離脱派勝利の影響をもろに受けたのがまさにアメリカ大統領選挙と言えます。

 
思えば昨年のアメリカ大統領選挙もクリントン氏が圧勝するのでは?とも言われていましたが、最後の最後でトランプ氏が勝利するという大逆転劇が起きました。

なんとなくこの2つの現象は似ています、これらのことから今世界では保護主義の台頭が鮮明になってきていると言われています。

保護主義というのは保護貿易を主体とした経済政策を意味しますが、EUも加盟国同士は自由貿易を前提にして、トランプ大統領はTPP反対を訴えていました。保護主義と言いますか、徐々に右傾化してきてそれぞれの国が自分の国のことしか考えない孤立主義を強めると言われています。

ただし世界史を振り返ってみれば、この孤立主義の台頭で何が起きたかと言えば第2次世界大戦です。

世界は再び同じ過ちを繰り返そうとしているのでしょうか?
 

フランスとドイツの選挙が鍵を握る?

2017年にフランスの大統領選挙、ドイツの下院選挙と2つのEUの大国で超重要な国政選挙が行われます。

 
フランスでは極右の国民戦線が台頭していて、党首のル・ペン氏自身も極右・保守政治家と言われています。実はこのル・ペン候補もイギリスと同じようにEUから離脱することを公約に掲げています。もし大統領に就任したら第2のEU離脱国となる恐れもあります、こうなると他のEU諸国も離脱へ動き出す離脱ドミノが起きかねません。

 
例えば財政危機に苦しんでいたギリシャや、同じく極右政党の台頭が目立つオランダも離脱に向かうかもしれません。

 
そして9月にはドイツで連邦下院選挙が行われます。現在のメルケル首相に対しての評価が問われますが、増加する難民によってEU国内では、ISによるテロも増加しています。移民や難民を積極的に受け入れてきたメルケル首相ですが、果たしてどこまで評価されているのでしょうか?

 

イギリス国民の気持ちは変わらない?

いずれにせよ今年のEUは本当に重要な局面を迎えます。

イギリスの離脱は2年後の2019年ですが、もしかしたらこの2年の間に「離脱するべきではなかった!」などと心変わりする人が増えてくるかもしれません、2年というのは長いようであっという間かもしれませんが、この期間で、世論の変化が起こるのもあり得なくはないです。

でも一度国民全体の投票で決めたことだから、後戻りはできませんよね、さすがにwww

何というか民主主義というのはある種の怖さを含んでいるともいえますね。

しかし今のEUの経済を支えているのはドイツです。EUはドイツ帝国と揶揄されていますが、イギリス離脱後はますますドイツ優位になってしまうでしょうね。
 

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九州出身の雑学&ゲーム好きのアカギです。生活に転がる様々な雑学や政治、宇宙、ソシャゲ、パソコン、勉強関連のネタを中心に記事を書いています。趣味は旅行とチェス、その他レトロゲームのコレクションをこよなく愛します。

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