後1,2カ月もすれば日本各地では梅雨の時期に突入します。毎年長期的に雨がしとしとと降り続ける季節で、傘が欠かせないです。折り畳み傘を持っていけば良さそうですが、いかんせん荷物が増えるから嫌なんですよねwww
また湿度が高くなるとカビが発生したり、女性だと髪がうねって悩むことも多々あるようです。こういった側面もあるので梅雨の時期は湿度管理に気を付けて、こまめに換気をしておくことが大切です。
ではこのジメジメした梅雨の時期は一体いつからいつまで続くのか、平年の期間を地域別に紹介していきたいと思います。
梅雨はなぜ訪れるのか?
そもそもなぜ日本では6月頃に梅雨が訪れるのでしょうか、まずは梅雨のメカニズムについて解説していきます。
梅雨の時期に雨をもたらすのは梅雨前線と呼ばれる停滞全線で、この前線が約1カ月間日本の上空に居座るということになります。この時期の日本の気象図をもっと詳しく見てみると、2つの気団がせめぎ合っている状況になります。

6月頃の日本の気象図
日本の北側には冷たく湿ったオホーツク海気団、そして南側には暖かく湿った小笠原気団という大きな気団がぶつかり合います。この両者の気団の温度差によって停滞全線が形成されるということです。
前線が形成されるのは早くて5月の下旬からになり、各地域では約1カ月半にわたってこの前線により雨が降り続くという構図になります。
梅雨入り、または梅雨明けがない年もある?
稀なケースですが年によっては梅雨入り、もしくは梅雨明けが発表されないこともあります。
梅雨入りが発表されない地域としては四国・近畿・北陸の3地方で数年に1度の割合で起きます。これは太平洋高気圧の勢力が強すぎるがために、梅雨前線が停滞しないまま北上してそのまま夏空になってしまうというパターンとなります。
また梅雨明けが発表されないケースは東北地方で数年に一度の割合で起きます。これはオホーツク高気圧の勢力が強すぎて梅雨前線が北上できずにそのまま秋に突入してしまい、秋雨前線となって徐々に南下するパターンです。このため東北では北海道よりも晴天が少なくなって気温も上がらないという傾向になるようです。
梅雨の時期を地域別に解説!
日本で梅雨が訪れるのは毎年6月頃と言われていますが、地域によってかなりばらつくようです。前の項目でも説明したように梅雨前線は停滞全線ですが、太平洋高気圧の勢力が強くなるごとに北上していくので、基本的には南の地方(沖縄・奄美)などは5月と早めに梅雨入りし、北陸・東北辺りは6月下旬ごろに梅雨入りします。
具体的な梅雨入りの時期を主に12の地域別で紹介します。
- 沖縄地方:5月8日~6月23日
- 奄美地方:5月11日~6月29日
- 九州南部地方:5月31日~7月14日
- 九州北部地方:6月5日~7月19日
- 四国地方:6月5日~7月18日
- 中国地方:6月7日~7月21日
- 近畿地方:6月7日~7月21日
- 東海地方:6月8日~7月21日
- 関東・甲信地方:6月8日~7月21日
- 北陸地方:6月12日~7月24日
- 東北地方南部:6月12日~7月25日
- 東北地方北部:6月14日~7月28日
参考ページ:http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/index.html
ご覧いただいたようにほぼ全ての地域で平年の期間はだいたい45日前後になります。因みに梅雨の時期の平均降水量はどの地域もほぼ300mm前後ですが、奄美と九州南部だけは500mm前後と多くなっています。
梅雨末期の大雨に注意!
ジメジメした雨が降り続くイメージの強い梅雨の時期ですが、梅雨の末期はまとまった大雨に見舞われる地域も少なくないです。
これは梅雨の末期になると南にある太平洋高気圧の勢力が強まって、南西部から高気圧のへりを回る形で湿った空気が入り込んで梅雨前線と重なることで豪雨となるケースです。特に西日本で多い現象で、天気予報ではしばしば「梅雨前線を刺激して雨雲が活発な動きを見せる。」といった説明がされます。西日本在住の方は梅雨の終わりの時期はコマメに天気予報のチェックをしておきましょう。
梅雨の雨は農家の方々にとっては恵みの雨となります。嫌がる気持ちもわかりますが、長い夏を前にまとまった雨が降らないと夏場の時期は水不足で困る地域もあるのでめげずに乗り切りましょう!