みなさんは学校の授業で英語をどのように学習していたか覚えていますか?
恐らくほとんどの学校ではアルファベットから入ると思います。アルファベットは全部で26文字ですが、小文字と大文字を合わせると2倍の52文字ある、ということくらいは基礎中の基礎として学習します。
その次に学習するのが基本的な英単語です、数字や身近な食べ物、身近な乗り物、曜日や月など本当に生活に関係する名詞の綴りや発音を何度も復唱して覚えた人は多いでしょう。基礎的な英単語をマスターした後は基本的な文法を学習する、筆者は中学校の時に初めて英語を学習し始めましたがこういった感じで学んでいました。
しかし義務教育及び高校でしっかりと英語を学習したにも関わらず、実際の生活でネイティブスピーカーが話す英語を100%理解できる人はほとんどいません。部分的に英単語がわかっていても、まるで何言ってるかわからないという人は多いでしょう。
ところが日本と同じ非英語圏であるにも関わらず、日本以上に英語の力が急速に上がった国があります。
それがインドです。
実はインドでは日本とはまるで勉強方法が違います。インド式英語とも言われていますが、具体的に日本の英語の学習法とどこがどう違っているのか、またどちらの方が効率がいいのか詳しく解説していきます。
インド人の英語の勉強法を真似れば、あなたの英語力も上がるかもしれないです!
インド式英語はどんな学習法?
改めてインド式英語の学習法について詳しく解説しますと、世界各地で活躍するインド出身の人が使用している極めて合理的かつ単純な英語を指します。
近年このインド式英語が注目されている主な理由としては以下の3つの点があります。
- 英語はあくまでコミュニケーションの道具として考える
- ネイティブの発音にこだわる必要がない
- 難しい英文法を学習する必要がなくシンプル
インド人も生まれながらにして日本と同様英語を身近に話す人はいません、母国語ではないという点では日本と共通しています。しかし多くのインド人は国際交流の場では英語をなぜかペラペラと話せて、円滑にコミュニケーションがとれています。
その理由は彼らの英語の学習方法と考え方にあります。何といってもインド式英語の特徴は、非ネイティブスピーカーの人達にとって合理的な学習法だからです。
英語はコミュニケーションの手段に過ぎない!
日本の多くの学校で採用されている学習法は冒頭でも説明したように、単語や構文、熟語、文法、リスニングを重点的に頭に叩き込む方式がほとんどで大学入試でも基本的にはこの勉強法を基に作成されています。
しかしインド式英語では細かい文法や発音などは基本的に考えません。インド式では英語はあくまでコミュニケーションを取るための道具だと割り切っています。
日本の英語学習ではネイティブのように完璧に話そう、完璧に聞き取ろうと意識しすぎている点が問題にあります。その反面、インド式英語ではビジネスの場でのコミュニケーションを重視しているので、単純に意思疎通ができればそれで十分だという捉え方をしています。
言ってしまえば日本式英語というのはかっこつけ過ぎな見方もあるんですね、ネイティブスピーカーですら意識しないようなこと細かい文法のルールや法則を学ばないといけない訳ですから、逆に混乱する人は多いでしょう。
その点必要なことだけをしっかりとマスターするインド式英語は勉強量も少ないので、ビジネスや生活の場でも圧倒的に使いやすいという特徴があります。
発音を気にし過ぎる必要はない!
日本の英語学習では何かと発音を気にしすぎています。もちろん正確な発音はある程度大事ですが、そもそも非英語圏の人が正しい発音で英語を話せるということの方がやや無理がある話です。
実際にはネイティブはネイティブでも様々な話し方や発音があるのです。生まれ育った国や地域、さらに世代別でも発音やアクセントが異なっていたりするのが現実です。(イギリス英語とアメリカ英語とオーストラリア英語も微妙に違っていたりします。)
現実的に考えれば多少発音が変わっていても意味さえ通じれば大丈夫だと考えているのがインド式英語の特徴です。
学校の授業ではLとRの発音の違いで悪戦苦闘した人も多いと思いますが、英語が母国語ではない日本人ではネイティブと同じ発音を無理して真似しようとするのは効率が悪いということです。
日本語を習い始めた外国人がカタコトで日本語を喋ってもなんとなくですが意味は通じますよね?それと同じことが英語でも言えるということです。
実際にインド人は独特のアクセントで話す人がかなり多いです。それでもネイティブと普通にコミュニケーションが取れているのでやはり発音は二の次にしても問題ないということになります。
前置詞では基本2つだけ!
英語学習において大きな壁となるのが前置詞の使い方です。
- for
- at
- in
- on
- with
など英語には数多くの前置詞があります。
また1つの前置詞に複数の意味があったり、イディオムと絡んで固有の使われ方などされて本当にややこしいです(*_*)
ただしインド式英語では上に紹介した前置詞の内、
- at
- with
の2つだけを積極的に使うようにします。日本語の意味としてはどちらも「~で」と捉えましょう。
文法もかなりシンプル!
インド式英語でもう一つシンプルに捉えているのが何といっても文法です。中学校と高校の英語の授業では、関係代名詞、比較級・最上級、受動態、分子構文、仮定法などある意味文法尽くしでした、特に筆者の母校ではwww
しかしインド式英語ではこれら難しい文法はほとんど考えません、基本的に相手とコミュニケーションをとるという考えを重視するので、3つの英単語を覚えるだけで十分です。その英単語とは、
- sound
- find
- give
の三つです。
ただし正確に言えば、これら3つの英単語を使用する基本的な文型とセットで覚えるということです。
例えば1つ目のsoundは「聞こえる、~と思う」という意味で使用される単語ですが、これは学校で習った文法だとSVC(主語+動詞+補語)という文型に該当します。
That sounds good.という文であれば、意味は「それはいいですね!」という感じになります。この文型で登場する単語はsoundに限らず、例えばbe動詞全般、appear、look、seem、smell、tasteなども当てはまります。
2つ目のfindに関しては find + A + Bという形で使って意味は「AがBだと分かる」になり、文型はSVOC(主語+動詞+目的語+補語)、3つ目のgiveに関しては give + A + Bという形で使って意味は「AにBしてあげる、AにBをあげる」になり、文型はSVOO(主語+動詞+目的語+目的語 )となります。
これら3つの英単語と3つの基本形を覚えてしまえば、簡単に言いたいことが相手に伝わって十分だと言えます、難しい構文も覚える必要はないので非常に楽ですね♪
逆に言えばいくら英単語を覚えても、基本的な文の構成を理解して文章の形で話さないと相手には理解されないということです。
難しく考える必要はない!
インド人も日本人と同様、英語では非ネイティブです。
そのインド人が英語を流暢に話せるようになったのは、母国語と英語との違いをしっかりと捉え、余計な発音やイディオムに捕らわれずに考え勉強してきたからです。
これについては日本人も共通しています。日本語はどの言語にも似ていない特徴的な言語と言われているので、なおさら英語の習得は難しく感じます。
例えばもっと英語をうまくなろうと考えて、TOEICで900点以上を目指そうとか、TOEFLの英語を今から必死で頑張ろうと思っても、それで英語力が格段に上がるかと言われれば微妙です。
実際TOEIC900点以上を誇る人でも英語がほとんど話せない人もいるくらいです。
はっきり言って従来の英語勉強法は古く日本人には不向きと言っていいでしょう。
基本的な英単語や文法は全て中学校や高校の授業で習得済みです。
日本人が本当に無駄なく本当に国際交流できるレベルの英語力を身につけるためには、難しい勉強はせずインド式英語がもっともふさわしいと言えます。
まとめ
以上インド人の英語の勉強法の紹介でした、参考になりましたら幸いです!
これまでの説明をまとめてみるとインド式英語は学校の受験英語とは勉強の仕方や考え方がまるで違います。
ただ話せればいい、という意味合いが強いので必要最低限な情報しか覚えられないじゃん!という批判もあるかと思いますが、実際の日常生活の場面で難しい文法や構文を意識しながら会話するネイティブスピーカーなんていませんよ。
そういう意味ではこのインド式英語は非常に簡単で、かつ非英語圏の人からしたら非常に合理的な勉強法とも評価されています。
今までの学校の授業では難しい英単語や文法をマスターしないといけなかったわけですから、それに比べたら圧倒的に楽でしょう。新しい発見が生まれるかもしれません!
因みにインド式英語についてもっと詳しく学びたいという方は以下の書籍を参考にどうぞ!これを機会にインド式英語をマスターしてみてください!