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トランス脂肪酸とは何か?意味や健康への影響など簡単に解説!

投稿日:2017年6月17日 更新日:

最近はパンを食べる日本人が増えてきたと言われていて、日本人の主食は米という時代が変わりつつあります。

実は筆者も最近は朝食はパンになっています。というのも炊飯器で毎日ご飯を炊くと言う作業が面倒になったというのが理由です。

本当にしょうもないことですが、使用した後でお釜を洗うと言う作業も地味に面倒くさいんですよねwww

パンを食べる上で欠かせないのが、ジャムやバターと言ったパンに塗るスプレッド類の食品です。

またバターに似た食品でもう一つマーガリンがありますね。

筆者が小学生の時代には、パンが給食のメニューになっていた時は必ずと言っていいほどマーガリンがありました。ただ給食の時にはパンはトーストで焼けないので、正直あまりおいしいとは言えませんでしたね (´・ω・`)





そしてこのマーガリンについては、最近になってトランス脂肪酸が多いことについて騒がれています。

そもそもトランス脂肪酸って一体なんでしょうか?

健康に悪いと囁かれている理由も気になるところです。

さらにバターとマーガリンですが、両方とも乳製品という点では似ています。一体何がどう違うのでしょうか?

気になるトランス脂肪酸の含有量の両者の差についても解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!
 

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トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸とは簡単に説明しますと、脂肪酸の一種です。

“脂肪酸”と書いてありますが、わかりやすく言えば脂質のことで、普段の生活で肉類や牛乳を摂取することでも取り入れられる栄養素の一つです。

ただこれだけだと凄くザックリした説明になりますね。健康に悪いと言われている理由もこれではまだわかりません。

トランス脂肪酸って普通の脂肪酸とどう違うのでしょうか?

次からはもっと厳密な意味や化学的な構造まで含めて解説していきます。

トランス脂肪酸の化学構造とは?

一般に食べ物に含まれる脂質というのは動物性油に多い“飽和脂肪酸”と、植物性油に多い“不飽和脂肪酸”の2種類があります。

そしてトランス脂肪酸というのは、脂肪酸の中でもトランス型という特殊な化学結合が含まれた不飽和脂肪酸、というのが正式な定義となります。

トランスとは英語で「trans」と書きますが、これは日本語で「~を越えて」を意味する接頭辞です。またトランス型の結合は難しい化学の用語なので、ここでは説明を省略させて頂きます。



さてこのトランス脂肪酸は植物性油脂から出来上がるのですが、製造過程がやや特殊で、その起源を辿ると19世紀末にニッケル触媒を用いて水素を添加させることで製造されました。

これが後のマーガリンとなったわけですが、当時はバターが高価になった社会事情もあって、安価で大量に製造できるマーガリンがその代用として台頭しました。

※日本ではかつて人造バターとも呼ばれていましたが、1952年11月になって初めてマーガリンと呼ばれるようになりました。



なぜ水素を添加させるのかと言いますと、これは植物油を硬化させるために行っています。

バターを見てみますと、食パンに塗る前は固形化ですよね?


しかし植物性油は例えばオリーブ油やコーン油などがありますが、どれも最初はサラサラの液体です。

これを固めてバターのような感じにさせることで合成マーガリンを完成させる、ということになります。

そしてこのマーガリンからは、揚げ油や焼き菓子の製造に使われるショートニングも生成されますが、これはマーガリンから水分と添加物を取り除いた極めて純度の高い油脂です。

そのため単純に同じ質量で比較した場合、マーガリンよりも含まれるトランス脂肪酸の量は多くなります。

【市販のマーガリンはファットスプレッド?】
実は日本で家庭用のマーガリンとして販売されているものの多くは正確にいえばマーガリンではなく、油脂含有率が80%未満ファットスプレッドという食品です。

ファットスプレッドはマーガリンよりも水分が多く柔らかいのが特徴で、火を使う調理には不向きとなっています。

代表的な製品としては雪印メグミルクの「ネオソフト」、明治の「コーンソフト カロリー22%カット」、明治の「オフスタイル 脂肪分70%オフ」などがあります。

油脂含有率が低いためか、カロリーオフや脂肪分カットと言う文言が目立ちますね。



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トランス脂肪酸が健康に悪いのは?

近年でも生活習慣病の元凶とされるコレステロールですが、トランス脂肪酸はそのコレステロール値を特に悪化させやすいということが最近の研究でわかってきました。

植物性油脂は一昔前までヘルシーなイメージがつきもので、マーガリンもそれから生まれた油だから健康に良いんだろう。

という安直な発想がつきまとっていましたが、180度も性質が違っていたのです!

悪玉コレステロールが増えることで、心臓疾患やアトピー、動脈硬化などの様々な健康被害のリスクが増えると、ほぼ全ての科学者の見解が一致しています。

ただし過剰に反応するべきでないという意見もあります。

そもそも脂質はどれも過剰に摂取すれば、悪玉コレステロールが増えることに変わりありません。


トランス脂肪酸を完全に排除しても、別の不飽和脂肪酸を大量に摂取したらそれでも悪玉コレステロールは増えます。

要は不健康になりやすい確率が違うだけです。結局のところは今まで通り脂質控えめの食生活を送っていれば、無理に区別する必要がありません。

欧米では規制が進んでいるのは事実ですが、彼らの食文化が日本人のそれより圧倒的に脂質が多いのも背景にあります。

多くの日本人はWHOが推奨する、1日2グラムに届いていません。欧米人がまず食生活を改善するべきでしょう。

もちろん我々日本人も以前に比べて脂肪分の多い食事に触れる機会は増えてきました。

普通に生活したら脂質を完全に排除することはほぼ無理な話です。気にしすぎると食べたい物が食べれなくなります(;^^)

トランス脂肪酸は動物性油脂にも含まれる?

トランス脂肪酸は、マーガリンなど植物由来の油脂から多く出来上がりますが、実は牛乳(乳製品)や牛脂をはじめ、自然界にも少量ですが存在しています

動物性油脂から出来上がる食品と言えばバターがその代表ですが、実はバターにもトランス脂肪酸が含まれています。


マーガリンとバター、どちらも100gで含有量を比較すると

  • マーガリンは100g中15g
  • バターは100g中約3.3g

となります。

自然界でも牛やヤギなどの肉や乳に微量ですが含まれるため、それを原料としたバターにもトランス脂肪酸が含まれるのはいた仕方ないことです。

もちろんマーガリンの量に比べたら約5分の1なので少ないと感じますが、仮にマーガリンを安全に食べようと思ったら、1日の摂取量はかなり少なめにしないといけなくなります。

相対的に考えてバターの方が安全だというだけに過ぎません、どちらにしろ1日の摂取量を少なくorゼロにした方がいいということです。

牛乳を加熱時には要注意!

牛乳を温かくして飲む人も多いですが、その際には加熱の方法に気を付けてください!

実はトランス脂肪酸は電子レンジのマイクロ波の加熱で、大幅に増加することがわかってきました。

牛乳を温める際は電子レンジではなく、極力鍋などに入れてガスの火で加熱させるようにしましょう。


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バターの歴史・定義とは?

バターとは牛乳から分離したクリームを練って凝固させた食品のことです。

100gのバターを作るには、原料となる牛乳は約4.8リットル必要だとされています。

作り方も至ってシンプルで、容器に入れた生乳が偶然揺れただけでもバターは出来るようです。その歴史は古く少なくともメソポタミア文明(紀元前3500年前頃)から利用されていたという記録もあります。

因みにバターに含まれる成分は、乳脂肪分が80%以上、水分が17%以下という定義があります。
 

近年増えてきたバター不足とは?

2007年以降顕著になってきたことですが、バターの原材料である生乳の生産量が減少したことでバター不足が発生しています。この生産量の減少は2006年度からの生産調整で乳牛の数が減ったことも影響していますが、近年の猛暑の増加や輸入元のオーストラリアやヨーロッパの旱魃(長期間の水不足)なども原因となっています。

バターが不足するとそれに伴ってバターを使用する製品(ケーキやクッキー、その他いろいろな菓子類)の値上げなどが起きます。

また2016年でも深刻なバター不足になったので、今年のバター輸入量は前年度比で2倍の量に設定されています。

 
日本人は昔から米類を主食としていましたが、近年は食の欧米化が進んでこのバター不足も生活費に直結する大きな問題となっています。

バターが高いんだったら、思い切って和食に切り替えるのもありですよ♪

まとめ

今回はトランス脂肪酸について簡単に解説してきました。

まとめますと、トランス脂肪酸とは植物性油脂から生まれたトランス型の不飽和脂肪酸のことで、マーガリンやショートニングに多く含まれています。

最近では悪玉コレステロールを増加させるとして健康に悪いことが研究でわかってきて、欧米では規制されていますが日本では未対応です。


そしてバターとマーガリンの違いについても簡単に説明しますと、

  • バターは8割以上が動物性油脂、マーガリンは8割以上が植物性油脂
  • バターもマーガリン両方ともトランス脂肪酸が含まれるが、マーガリンの方が5倍以上多い

となります。

健康的に考えれば、マーガリンよりもバターの方がいいということになります。

筆者が小学校の給食の時に当たり前のように食べていたマーガリンでしたが、ここまで健康に悪いと知るとちょっとゾッとしますね (´・ω・`)

日本では今のところ民間企業の自主的な対応にまかせっきりで、政府が主導で対策はしていないのが現状です

学校給食でも出されている所は多いですが、見直した方がいい時期に来ているかもしれないですね。
 

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九州出身の雑学&ゲーム好きのアカギです。生活に転がる様々な雑学や政治、宇宙、ソシャゲ、パソコン、勉強関連のネタを中心に記事を書いています。趣味は旅行とチェス、その他レトロゲームのコレクションをこよなく愛します。

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