ここ最近は日本で外国人旅行者が急増するなど、グローバル化が進んでいます。

昨年に日本に訪れた外国人旅行者の数は過去最高の2404万人となって、安倍政権が発足して3倍に上昇しています。

安倍総理大臣は、3年後に控えた東京五輪のために、日本の観光立国化を重要な成長戦略と位置付けています。

ビザの緩和、消費税の免税制度、航空ネットワークの拡大、またこれに伴って格安航空の台頭や円安の影響も外国人旅行者が増えた要因と言えます。





そして外国人旅行者が消費した額は、過去最高の3兆7000億円と試算されています。

外国人旅行者が日本経済に与える影響も無視できないほど大きくなっていますが、旅行に限らず、現在は多くの企業でも外国人労働者を雇っています。

政治と経済の面でこれからの時代はますますグローバル化が進むと言われています。


思えば日本が開国したのは明治時代の時でしたが、その頃に比べて圧倒的に在日外国人の数は増えています。

しかしこうしたグローバル化の流れは決していい影響を及ぼすわけではありません。

グローバル化が及ぼす悪い影響と良い影響を紹介しつつ、日本の将来の行く末も考察していきます。

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グローバル化とはどんな意味?

Wikipediaによるとグローバル化、またはグローバリゼーションとは

以下のように定義されています。

グローバリゼーションとは、社会的あるいは経済的な関係が、国家や地域などの

境界を越えて、地球規模に拡大して様々な変化を引き起こす現象のこと。

もっとわかりやすく言うと、

人・物・情報が自国内だけでなく、地球規模で移動される現象だということです。

ではグローバル化の具体例をいくつか挙げておきます。

まずはイギリスが離脱することになったEU

これはヨーロッパ限定ではありますが、統一通貨ユーロの導入や非関税化、域内における移動の自由化などまさにグローバル化を象徴しています。

ただし近年増加した中東からの難民の増加によって域内でもEUに対して批判的な勢力が増加しました。


次にトランプ大統領が離脱することを表明したTPP

TPPとは環太平洋戦略的経済連携協定の略ですが、日本、オーストラリア、アメリカ、東南アジアといった環太平洋地域の国々の間の貿易での関税の撤廃、さらにサービスや投資、経済分野での連携を強化することを趣旨とした条約です。

これが実現すれば本当にグローバル化が促進されますが、トランプ大統領の離脱表明で、交渉は白紙になりました。


最後に既に一般まで普及したインターネット

これが現在最もグローバル化が進んでいるとも言われている媒体ですが、今やスマホ一台さえあれば世界中で起きている様々な情報や事件、イベント、気になる情報、好きな芸能人の情報などあらゆることが調べられます。

そしてSNSで海外の人とも容易に交流できます、一昔前なら考えられない現象です。

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グローバル化のメリットとデメリットは?

ではグローバル化のメリットとデメリットを簡単に紹介しておきます。


1.メリット

  • 海外の優秀な人材を雇える
  • 海外への就職・移住がやり易くなる
  • 海外への投資が増えて経済が活性化する
  • 様々な商品が国内で買える機会が増える
  • コストを低く抑えて製品が作れる

2.デメリット

  • 海外の安い労働力の影響で賃金が下がる
  • 貿易では関税撤廃などで国内産業が淘汰される
  • 海外の移民が増えて自国の伝統文化が衰退する
  • 格差が拡大する
  • 海外との習慣・価値観の違いなどで衝突が発生する

これらがグローバル化のメリットとデメリットです。良い面もあれば悪い面も多くあると言えます。

国内の経済評論家も賛否が分かれていて、特に経済アナリストの森永卓郎氏は「グローバル化は実質アメリカ化に等しい」と批判的です。

グローバル化で日本の将来はどうなる?

グローバル化のメリットとデメリットを紹介しましたが、ここから推測される日本の将来は主に以下の3点です。

それは、

1.英語の需要が高まる

2.格差が広がる

3.治安が悪化する

ということです。


まず1から説明します。

英語の需要が高まるということですが、これは容易に想像できると思います。

グローバル化とは言いつつも、世界の公用語として一番普及しているのは実質英語です。

故にグローバル化が進めば海外との交流は進みますが、そうなると当然英語の力は必須です。

日本人は平均的に英語が話せない・理解できない人が多いですが、これは深刻な問題だと言えます。

今や小学校でも英語は必修として教えている学校は当たり前となっていますが、子供の頃から最悪でも英語だけは鍛えておきましょう。


次に格差の拡大です。

格差というか恐らく失業率が増加します。


例えばある会社の社長が月10万円で正社員を雇うとします。

月10万円なんてあり得ないくらいの低賃金ですが、それでも海外(特に発展途上国)の人達からしたら相当高いのです。

彼らなら月10万でも喜んでOKと言います。

そうなると仕事を探す日本人にとっては不利です。


一方企業側はこうして海外の安い労働力を積極的に雇えます。

また最近では人工知能の発達で、税理士ですら仕事にありつけるか怪しい時代です。

こうなると日本人の失業率が増加します、仮に仕事にありつけても月収20万にも満たない人の数が増えると予想されます。


最後に懸念されるのが治安の悪化です。

ご存知の通り今世界では中東からの難民や移民の増加、さらにISというテロ組織の台頭が深刻な問題となっています。

トランプ大統領が移民と難民の受け入れを停止する大統領令を下しましたが、当然これには世界各国から非難が殺到し、ついに裁判所が大統領令を無効にする判決を下しました。


ドイツやフランス、ベルギーなど移民と難民を積極的に受け入れている国ではテロが相次いでいます。

その流れを受けてイギリスはEUから離脱することを表明しました。


もし日本が難民や移民を積極的に受け入れる政策を執ったらどうなるでしょう?

グローバル化の流れと人権団体、さらに国際社会の圧力で日本も難民を受け入れざるを得ない日が来るかもしれません。

今の日本は難民の受け入れに慎重な立場ですが、東京オリンピックも控えているのに今のままでいいのかという批判が少なくありません。

もっともトランプ大統領の誕生で世界全体が保護主義に向かい始めているという見方もできます、いずれにせよ台頭するテロ組織との戦いに日本も巻き込まれるのは時間の問題です。


以上グローバル化で予想される地球の将来についてでした。

さてこれから日本はどう向かったら良いのか、やはり結論としては英語力は鍛えておくべきかと思います。

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