トマトを使った調味料ソース、といえば「ケチャップ」ですね。
トーストやハンバーグ、パスタなどいろいろな料理に合います。
身近でおいしい調味料ですが、漢字だとどう書くかわかりますか?
見た目からして「赤醬油」かな?
当て字だと「気茶府」? うーん、違う気がする
この言葉も漢字だと中々思いつかないようです。では「ケチャップ」の漢字を詳しく見ていきましょう!
実は「マヨネーズ」の漢字表記とも似てるんだ
「ケチャップ」を漢字で書くとこうなる!
日本でも洋食の調味料として欠かせない「ケチャップ」の漢字表記ですが、調べたところとても難しい漢字を使います!
見たこともない漢字を使うな。そもそも日本語なの?
改めると難しい表記ですね。実はこれ、日本の漢字表記ではないのです。
「ケチャップ」の漢字表記の詳しい意味と由来を探っていきましょう!
「番茄酱」は中国語から来てる!?
そもそも「ケチャップ」とは、英語で「ketchup」と書きますが、正しい意味としては「野菜、果実、きのこ、魚介類などを原料にした調味料」となります。
しかし日本で普及しているケチャップは、現在見た目が真っ赤な「トマトケチャップ」となるため、単に「ケチャップ」だけでトマトケチャップをさします。
要するに「トマトを主原料にした調味料、ソース」と解釈して大丈夫です。
その「ケチャップ」を漢字で書くと、「番茄酱」となり漢字表記の由来は中国語からとなります。
発音は「ファンチーヂィアン」となります。この発音だけで「ケチャップ」だとは思えませんね。
中国語の辞書サイトで「ケチャップ」と検索すると、「番茄酱」が表示されるね
「ケチャップ」の日本語での漢字表記はない!?
何回も調べてみましたが、どうも日本語での漢字表記は見つかりませんでした。
日本にケチャップが初めて登場したのは明治時代とされていますが、当時からカタカナ表記で漢字は存在しないようです。
※因みに「トマト」を漢字にすると「蕃茄」となります。「ケチャップ」の漢字表記に含まれないのは注意してください。
「番茄酱」の由来とは?
「番茄酱」の三つの漢字、中国語での意味をそれぞれ紹介します。
- 番:意味は「南洋、東南アジア」
- 茄:意味は「茄子」
- 酱:意味は「味噌、漬ける、ペースト状の食品」
1文字目と2文字目を合わせると「番茄」、これは日本語で言う「トマト」となります。
中国語の意味としては「南洋の茄」となります。トマトが南米が原産の野菜のため、こう表現されているんですね。
つまり「番茄酱」は、「トマトをペースト状にした食品」という意味になります。
「ケチャップ」がトマトを主な材料とした調味料なので、意味的に合致しますね。
「ケチャップ」の語源って?
ここからは「ケチャップ」の語源について、触れていきましょう。
「ケチャップ」とは英語だと「ketchup」、発音もそのまま通用します。
実は語源は意外な地域だったのです。
調べてみると、中国に古くからある「ケ・ツィアプ」という言葉が「ケチャップ」の語源にあたるというのです。
これは正確に言えば広東語にあたり、「茄汁」と書き「ケーチャプ」とも言われていました。
そして「ケ・ツィアプ」という言葉が東西貿易によって、マレー半島を経てヨーロッパに渡り、その後アメリカに流通しました。
さらにヨーロッパ、アメリカと変遷するにれ、その見た目も変遷します。
ヨーロッパではキノコ原料のソースが「chatchup」と言われ、アメリカではトマト原料のソースとして「トマトケチャップ」が誕生します。
「ケチャップ」という同じ名称にもかかわらず、ヨーロッパとアメリカではその原料も違っていて、見た目も違うのです。
その後日本に広まったのはアメリカの「トマトケチャップ」となります。
豆知識、「ケチャップ」の消費量の世界の半分をアメリカが占めているよ!
おまけ:「マヨネーズ」の漢字表記は?
ケチャップと同じく家庭の食卓に置く調味料として、「マヨネーズ」も欠かせません。
ということで、「マヨネーズ」の漢字表記についても気になりますね!
「マヨネーズ」にも漢字表記はちゃんとあって、「蛋黄酱」と書きます。
実はケチャップと同様、中国語が由来となっています。確かに表記が似ていますね!
発音や意味など、詳細について知りたい方は以下の記事をどうぞ!
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まとめ
今回は「ケチャップ」の漢字表記について詳しく見てきました。では総まとめです。
- 「ケチャップ」の漢字は「番茄酱」、中国語表記から来てる
- 「番茄酱」の発音は「ファンチーヂィアン」
- 「ケチャップ」の日本語での漢字表記はない
- 「番茄酱」の意味は「トマトを原料にした調味料」から
- 「ケチャップ」の語源は、中国に古くからある「ケ・ツィアプ」という言葉から
- 「マヨネーズ」の漢字表記は「蛋黄酱」
毎日のように食事に使う「ケチャップ」、漢字表記も中国語が由来ですが、その語源自体も中国にあったとは驚きですね!
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