学べる生活情報塾

身近な生活上の小ネタや、知っておきたい生活の知恵、世の中の様々なニュースを色々な角度で考察します

雑学

オーストラリアとグリーンランドの面積を比較!正しい尺度で見よう!

投稿日:2018年6月29日 更新日:

世界地図を見てみると、左上の方にとんでもなく巨大な島がありますね。

上の画像で赤丸で囲んだ所です、両端に跨っていますが一つの島です。

この島はグリーンランドと呼ばれる島で北欧のデンマーク領になっています。

地図だけで見たらとんでもなく巨大な島に見えますよね、日本より大きいどころからオーストラリア大陸より大きく見えます。

しかしこれはあくまで世界地図でしか見られない錯覚です。





実際に地球儀で見てみたらこの部分は小さくなるのがわかります。

え?グリーンランドってこんなに小さかったの?

と誰もが最初は驚くはずです。


なぜこんな錯覚が生じてしまうのでしょうか?

今回はグリーンランドの面積についてオーストラリア大陸と数値で比較しつつ、なぜ地図で大きく見えてしまうのかについても深く掘り下げていきます。


スポンサーリンク

オーストラリアとグリーンランドを比較!

グリーンランドは大西洋の北側にある世界最大の島です。

対してオーストラリア大陸は日本のちょうど南側、中緯度高圧帯に位置する世界で最小の大陸です。

※厳密に言えばオーストラリアという国家自体はその周辺にあるタスマニア島など多くの小島も含まれますが、ここではややこしいのでこれらの小島を省いた面積で表現するとします。



この2つを世界地図で見た時に明らかに上の方にあるグリーンランドの方が大きく見えますね。

ですので単純に考えれば「グリーンランドの方が面積は大きい!」と解釈してしまいがちですが、これは完全な誤解です!


ここで世界の島や大陸、国の面積を数値で表した以下のWikipediaのサイトを参照してみましょう。
国の面積順リスト

このページでオーストラリアとグリーンランドの2つの面積を調べてみると以下のように記されているのがわかります。

  • グリーンランドの面積:216万6000㎢
  • オーストラリア大陸の面積:769万2000㎢

何と実際の数値で比較したらグリーンランドの方が3分の1も小さかったのです!

世界最大の島とはいえ、大陸のサイズを上回るなんてことはあってはいけないわけですから当然と言えば当然です。

ではどうして普通の世界地図で見ると大きさが逆転してしまうのでしょうか?

これについては次の項目で詳しく解説していきます!


スポンサーリンク

グリーンランドが大きく見える理由とは?

世界地図でなぜグリーンランドがあんなにも巨大な島に見えてしまうのか?

これに関してはみなさんも学校の地理の授業で習ったある地図の図法が関係していました、すなわち

世界地図がメルカトル図法で描かれているから!

です。

この一言で片付きそうですが、もちろんこれだけだと納得いかない人もいるでしょう。


そもそもメルカトル図法って何?


学校の授業で習ったけどあまり記憶がない人もいたりするのでしっかりと解説していきたいと思います。

メルカトル図法とは?

皆さんが普段の生活でよく目にする世界地図はほぼ全てこの図法で描かれています。


ベルギー出身の地理学者ゲラルドゥス・メルカトルによって発表されたのでこのような名前がつきました。

メルカトル図法での最大の特徴が等角航路が直線で表されることです。

等角航路とは簡単に言えば、出発する地点と到着する地点の2点間で直線を引いた時に経線となす角が常に一定になるような航路のことで、特に船でしか遠距離を移動するしかない時代においては重宝するものでした。


大航海時代に確立された図法ですが今でも世界全体を簡略的に表している上に、長方形であるため多くの書籍で掲載されています。

しかしよく考えてみると、メルカトル図法には大きな問題点があります。

それは球体である地球の地図を無理やり平面の図で表現していることです。


球体である物体を平面の図で表現するとどうしても角度や面積、距離などで歪みが生じてしまいます。

全てを正確に表現する地図は残念ながら出来ません、この理由を図解で解説していきます。

ちょうどみかんの皮を平たく剥くのと同じ感じです。

メルカトル図法では経線(縦の線)を平行に地球の北極点から南極点に引いて、地球を分割して無理やり平面図に表現しているわけですが、 みかんの皮も同じ感じで分割して平らにしても、絶対に長方形にはならないですよねwww

分割するとどうしても極に近い部分が細く尖がった形状になります。

この細い部分は世界地図で言うところの高緯度に当たる部分です。

上の画像で示したように赤い部分がどうしても足りなくなるので、高緯度であるほど赤道と同じ長さに拡大する必要が出てくるのです。

実際に数値で換算しますと、緯度60度では緯線が赤道の半分しかないので長さが2倍に拡大されます。

それに伴って経線も2倍に拡大されるので面積は4倍に拡大されます。

つまり日本列島を緯度60度に配置してみたら今よりも4倍ほど大きく見えるわけです!

このように世界中の国を地図上の様々な場所に配置してその大きさの拡大・縮小を楽しむサイトが実際にありましたので紹介します、興味があれば遊んでみてください。
本当の大きさドットコム!



これでグリーンランドが大きく見える理由が理解できたと思います。

高緯度に位置する島なので必然的に拡大されるのがグリーンランドになるのですが、何と実際より17倍も拡大されているのです!

今まで完全に騙されていましたねwww

北極点と南極点を表現できない!

緯度が高くなればなるほど赤道と同じ長さ分拡大するのがメルカトル図法の特徴です。

しかしそうなりますと緯度90度の地点はどうなるのでしょうか?

緯度が90度の地点というと北極点南極点ですが、文字通り点になっているので、赤道の長さと同じくらい拡大するなんてことはできません。

横方向に拡大しようがないので縦方向にも拡大できません。

つまりメルカトル図法では極を表現できないわけです。


もちろんメルカトル図法でも下の方に南極大陸が描かれているわけですが、南極大陸は南極点を含む大陸です。

90度の地点は表現できていませんが、それでもギリギリの場所まで表現するとなると拡大率はかなり上がります。

そのため南極大陸はメルカトルの地図で見ると、端から端まで大きく広がっているように見えるのでちょっと怖いですねwww

グリーンランドが可愛く見えるほどの大きさですね(;^^)

地図上での錯覚ではあるんですけど、傍から見たらまるで超大陸ですwww


こんな世界地図なんて意味ないじゃん!

と思いがちですが、実際に我々が日常生活で用いる地図は狭い範囲(都道府県や市町村規模)がほとんどなのでメルカトル図法でもほとんど問題ありません。

間違っても南極大陸に好き好んで行く人はほぼいないでしょうからwww


しかし近年は空間に立体的な映像を映し出すホログラフィーの技術が進歩しています。

これに加えスマホの技術も上がれば、スマホで地球儀の立体映像を簡単に投影できるなんてことも可能になりそうです。

世界中どこにいても正確な航路が簡単に見れれば本当に便利になるので、世界旅行で高緯度地方に行く場合でも役に立つことでしょう♪

まとめ

最後になりますが改めて今回の記事をまとめさせて頂きますと、

  • グリーンランドの実際の面積はオーストラリアの3分の1
  • グリーンランドが大きく見えるのは世界地図がメルカトル図法で描かれているから
  • メルカトル図法では高緯度の地方ほど見た目の面積が拡大されるから
  • メルカトル図法では北極点と南極点を表現できない

となります。


ここからは本当に余談になりますが、グリーンランドは近年地球温暖化の影響もあってか地下資源の採掘のスピードが速まっているそうです。

実はグリーンランドの地下には中東に匹敵する量の原油が埋蔵されていると予想されているので、 この原油がグリーンランドの経済を支える柱になるとも見込まれます。

これが引き金になってグリーンランドがデンマークから独立する動きも出ているようです。


世界地図で見たら普通の国として見られてもおかしくないくらい大きな島ですが、本当の独立国になる日が近いかもしれないですね。


スポンサーリンク



こちらの記事もどうぞ!

ゲシュタルト崩壊とは何か?簡単に意味や例・仕組みなどを解説!

白夜の意味・仕組みをわかりやすく解説!読み方も変わった?

-雑学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

大陸と島の違いとは?調べてみると意外な答えが判明!

大陸と島はどこがどう違っているのか? こんな素朴な疑問にふと立ち向かって管理人は延々と調べ物をすることになったわけですが、こう思うようになったきっかけは以前に、オーストラリアとグリーンランドの面積を比 …

お椀が勝手に動く? 味噌汁移動現象について物理の観点から解説!

味噌汁を注いだお椀が勝手に動いた? そんな経験がある人もいるのではないでしょうか? これは味噌汁移動現象と言う名前が付けられている現象ですが、一瞬ハンドパワーか何かなのかと疑いたくなります、マジックと …

戦いと闘いの意味の違い!使い分けるポイントはコレだ!

日本語には数多くの同音異義語がありますね。日常生活でもそれはどっちの意味って突っ込みたくなる言葉はたくさんあります。 中でも今回紹介する「戦い」と「闘い」の2つの言葉は非常にわかり辛いですよね(;^^ …

ゲシュタルト崩壊とは何か?簡単に意味や例文などを解説!

今回は人気漫画名探偵コナンにも登場したとある面白いネタについて紹介します。 ある漢字を長時間眺めていると、その漢字が何の漢字がわからなくなった! そういう体験ってありませんか? 恐らく多くの人が経験あ …

スイカは野菜と果物のどっち?生産現場や農水省で定義が違う!

夏の時期に食べるおいしい食べ物としてお馴染みなのがスイカですよね♪ 筆者も子供の頃は何度も食べたことがあります、とにかくおいしくて夏の時期になったら毎年のように食べていました。 食べ過ぎてお腹を壊した …

広告

スポンサーリンク

私が管理人です

九州出身の雑学&ゲーム好きのアカギです。生活に転がる様々な雑学や政治、宇宙、ソシャゲ、パソコン、勉強関連のネタを中心に記事を書いています。趣味は旅行とチェス、その他レトロゲームのコレクションをこよなく愛します。

アーカイブ