南アメリカ及び中央アメリカが原産でサクランボに似た果物といえば、「アセロラ」ですね。
「アセロラゼリー」という形でスーパーやコンビニにも売っていますし、何なら学校給食にも出されるほど人気があります。
しかし普段はカタカナでしか見ませんが、「アセロラ」を漢字でどう書くと思いますか?
サクランボに似ているから「疑似桜桃」かな?
当て字で「汗露羅」でしょ?
やっぱり漢字で書くと凄く悩ましい果物になりますね。
今回は「アセロラ」の漢字表記について詳しく見ていきましょう!
「アセロラ」の漢字にはどうも国名が使われるみたいだ
「アセロラ」を漢字で書くとどうなる?
「アセロラ」の漢字表記ですが、調べたら主に以下の2種類あることがわかりました。
うわ、凄く長くなったな。しかも2つもある!
これら2つとも「アセロラ」を意味します。
「アセロラ」自体はカタカナ4文字しか無いのに、漢字にすると5文字と長くなります。
実はこれらは「アセロラ」の和名に沿った漢字表記となります。詳しく見ていきましょう!
「西印度櫻桃」の意味と由来とは?
「アセロラ」とは、キントラノオ科ヒイラギトラノオ属の植物の果実になります。
その原産地ですが、南アメリカ、中央アメリカ、さらに西インド諸島だとされています。
西インド諸島といえば、世界史でも習うコロンブスが辿り着いたカリブ海域にある群島で有名ですね。
「西印度櫻桃」の「西インド」とはこの「西インド諸島」を指しています。
「インド」を漢字で「印度」、これはアジアにある国としての「インド」も同様です。
そして「櫻桃」とは果物の「サクランボ」の漢字表記になります。
「アセロラ」の見た目は確かに「サクランボ」に似ていますね。若干「アセロラ」の方が小さく、形がゴツゴツしているだけの違いです。
つまり「アセロラ」は「『西インド諸島』が原産地の『サクランボ』に似た果物」となりますので、「西印度櫻桃」という表記になります。
「サクランボ」はバラ科サクラ属の果物だから、「アセロラ」とは別グループなんだよ
「西印度櫻桃」は中国語が由来?
実は「西印度櫻桃」という表記は、中国語がその由来となっています。
試しに中国語辞書サイトで「アセロラ」と検索すると、確かに「西印度櫻桃」という表記が出てきました。
因みに発音は「シィーインドゥーインタオ」となります。
「巴巴多斯桜」の由来とは?
2つ目の表記は「巴巴多斯桜」ですが、これは「アセロラ」のもう一つの和名から来ています。
その和名とは「バルバドスサクラ」、「アセロラ」が「サクランボ」にそっくりなので最後の「桜」は理解できるでしょう。
問題なのは「バルバドス」という言葉ですね。
実は「バルバドス」とは上で紹介した、西インド諸島の東端に位置する島国になります。
つまり「巴巴多斯」というのは、国名の漢字表記です。
「バルバドス」を漢字で書くと、「巴巴多斯」となります。
これもやはり中国語がそのまま由来となっています。
一説によると、その果実の形が「バルバドス」の国(島)の形に似ているからだ、ということもありますが定かではありません。
「アセロラ」の語源とは?
「アセロラ」の語源ですが、実はスペイン人が自国で栽培していたある果物名から来ています。
その果物とはリンゴ、実はスペインは自国で「アセロロ」というリンゴを栽培していたのですが、「アセロラ」の見た目が非常に似ていたことから、「アセローラ」と名付けたそうです。
まとめ
今回は「アセロラ」の漢字表記の紹介でした。それではおさらいしましょう!
- 「アセロラ」を漢字で書くと「西印度櫻桃」と「巴巴多斯桜」
- 「西印度」は「西インド諸島」の漢字、「櫻桃」は「サクランボ」の漢字
- 「巴巴多斯桜」の由来は和名「バルバドスサクラ」から
- 「アセロラ」の中国語表記は「西印度櫻桃」、発音は「シィーインドゥーインタオ」
- 「アセロラ」の語源はスペイン人が自国で栽培していたリンゴの「アセロロ」から
たったカタカナ4文字なのに、漢字だと5文字になります。漢字だと国名が入っているので、ある意味覚えやすいかも知れません。
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