みなさんも普段の生活でパソコンを使用することは当たり前になってきました。
もちろんスマホの普及でそもそもパソコンを私生活で使わない人が増えましたが、それでも職場でExcelを使った作業や在宅ワーク、家計簿の管理などでお世話になる人は多いと思います。
そのパソコンの付属品として欠かせないのが記憶装置です。
代表的なのがUSBメモリとSDカードですね、使ったことがある人は多いでしょう。筆者もよくお世話になっています!(^^)!
ただしこの2つのメモリ、一体どこがどう違うのか?深く考えたことはありますでしょうか?
もしかしたら常識じゃん!なんて言われるかもしれませんが、今回は改めてUSBとSDの違いについてじっくりと掘り下げていきたいと思います。ぜひご覧下さい!
USBメモリとSDカードの違いとは?
USBメモリとSDカード
両者とも外部記憶装置のフラッシュメモリという点としては共通していますが、いくつか違いがあります。
まずは見た目ではっきりとわかる違いから解説していきますね。
USBメモリはUSBコネクタに挿すフラッシュメモリでSDカードはSDカードスロットに挿すメモリーカードとなります。
上の画像は自分のパソコンの右側面にあるUSBコネクタとSDカードの差込口(SDカードスロットのこと)です(暗くて見づらいことをお許しください(*_*;)
右側の大きめの長方形の口にUSBメモリを、左側のやや細めの長方形の口にSDカードを差し込んで使います。
現在はほとんどのパソコンで両方の差込口があると思います。しかしパソコンでメインで使うとしたらやはりUSBメモリですね。
SDカードをパソコンで使う人はあまりいないようです、どちらかと言えばデジカメやテレビなどの家電製品での用途が多いです。
東芝に在籍していた舛岡富士雄さんが開発した半導体メモリで、自由にデータを書き込みや消去ができる機能があります。
パソコンの中に組み込まれたRAMとROMという2つの物理メモリの機能の両方を兼ね備えた記憶装置で、電源を切ってもデータが消えてなくなることが少ないのが特徴です。
そのため持ち運びができやすいのですが、反面データの書き込みや消去の度に記憶素子が劣化しやすい性質であるため、寿命が短く長くても数万回程度で壊れてしまうという欠点があります。
シェア争いで多くのメモリーカードが誕生!
多分ほとんどの人が「ぶっちゃけどっちか1つでいいじゃん!」と思っているでしょう。
筆者もどちらかと言えばUSBメモリを多用します、SDカードはあまり使わないですね。
これに関してはUSBメモリを開発している会社とSDカードを開発している会社との熱い競争が関係していました。
USBメモリのUSBとはユニバーサル・シリアル・バスという規格ですが、これはインテルやマイクロソフトといったパソコン関係の企業が1990年代に開発したものです。
対してSDカードはMMCカード(マルチメディアカード)の上位互換にあたりますが、こちらは東芝やサンディスク、松下電器産業(現在のパナソニック)が共同開発して得た規格です。
家電製品として馴染み深いパナソニックや東芝が開発に携わったこともあって、SDカードの差込口も同社の家電製品に多く組み込まれることになりました。
実はメモリーカードはこれら以外にもメモリースティックやコンパクトフラッシュ、スマホでお馴染みのSIMカードなど多くの種類があります。
いずれも各企業がその市場でのデファクトスタンダードを目指した結果開発されたものです。
デファクトスタンダードというのは「事実上の標準の規格」を意味する言葉で、この地位になればその市場において完全に独占できると言っても過言ではありません。
典型的な例がオフィス業務として多用するMicrosoft Officeです。
みなさんも普段の生活や仕事の場面でMicrosoft OfficeのWordやExcelといったソフトを使ったことがあると思います。
実はオフィスソフトの一種なのですが、今では完全にMicrosoft Officeがこのオフィスソフト市場を独占しています。
また一昔前に主流だったVHSも日本ビクターが開発した家庭用ビデオ規格ですが、やはりデファクトスタンダードでした。
デファクトスタンダード狙いとして多くの種類が各企業で開発されましたが、多すぎてどれがどの機器に対応しているメモリーカードなのか混同してしまいますねwww
これらのメモリーカードは全て互換性がなく、アダプターを経由しないと互いにデータのやり取りはできません。
ユーザからしたら確かに不便ですよね(-_-;)
ぶっちゃけ1つでいいと思っていますが、やはりこれも競争が激しい自由経済ならではのデメリットと言えるでしょう。
ただ現在の市場の2大シェアと言えば間違いなくUSBメモリとSDカードの2種類だと言えます。
もちろんこの2つよりも優れた小型の大容量記憶装置が出ればまた入れ替わると思いますが…
USBメモリとSDカードの欠点とは?
USBメモリとSDカードの用途の違いや開発した企業について解説してきましたが、この両者に共通しているのはフラッシュメモリという点ですね。
フラッシュメモリは電源が消えてもデータが消えなかったり、省電力で衝撃に強いというメリットがあります。
ただ一方でその構造上、HDDなどの磁気ディスクに比べてデータの書き込み回数の上限が少ないという欠点があります。
要するにデータの移行や保存をやり過ぎると劣化を早めてしまうのです!
これを避けるためにもUSBメモリやSDカードの中にあるWordやExcelといったソフトをそのまま開いて編集して保存するのはやめておきましょう。
もちろん数百回、数千回くらいまでなら大丈夫ですが、毎日10回くらいのペースでこれをやってしまうと1年も続きません。
ヘビーユーザーなら僅か半年でUSBメモリが使えなくなるなんてこともあるみたいですからwww
下手したら使い捨てであるという認識も強く持った方がいいので予備も多めに持っておいた方がいいです。
また両方ともサイズが小さいので紛失しやすいというデメリットもあります。
実際に見てもらえればわかると思いますが、USBもSDカードも服のポケットに容易に入るくらい小さいです。
筆者は卒業論文作成の関係でUSBメモリを大学に持ち運んでいたことがよくありましたが、とにかく探すのに苦労しましたね(*_*;
紛失防止用のためにキーホルダーをつけたり内ポケットに入れたり、それ専用のミニバッグなども用意する必要があります。
単にバッグの中に入れただけでは探すだけで一苦労です、また扱いが雑過ぎるとそれだけで劣化を早める原因にもなります。
仕事や大学の勉強などでどうしてもUSBメモリやSDカードを多用しないといけない人は予備を用意するか、データのバックアップなどは絶対にしておきましょう!
そもそも大事な会社や企業のデータを入れたメモリを持ち歩くこと自体が非常に危険です。
繰り返しになりますが紛失しやすいリスクが高いので、会社からの同意が得られない限りは絶対にやめておきましょう!
まとめ
今回はUSBメモリとSDカードの用途の違いや共通点、デメリットについて解説してきました。
最近のUSBメモリとSDカードはどんどん大容量化が進んでいて驚きです。
筆者も先日ヨドバシカメラで16GB相当のSDHCカードを購入しましたが約3000円という値段でした、貯まったポイントでさらに安く買えて超お買い得でしたよ(^▽^)/
16GBも容量がある小型の記憶装置がたった3000円で買える時代になったのは驚きです、20年前のフロッピーディスクの時代より大進化しました。
もちろんこれよりさらに容量の大きい32GBや64GB、さらには128GBとなると値段が1万円以上に膨らむのですが、どんどん大容量化が進むと1TBのUSBやSDカードも出現しそうです。
このメモリの大容量化が将来的にどこまで進化していくのか、今後も注目したいところです!
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