鉢に植えた小さい観賞用植物といえば盆栽ですね。
私も何回か見たことありますが、芸術的な盆栽は見ているだけで魅了されそうです。海外でも人気らしいですね。
ではその盆栽はどう数えればいいかご存知ですか?
一本の木として見なせるから、「本」で数えちゃダメなの?
実は特殊な数え方があったみたいです。
ということで、今回は盆栽の数え方を徹底特集していきましょう!
なかなか予想できない単位を使って数えるよ
盆栽の数え方を一挙公開!
盆栽の数え方ですが、全部でたった2通りしかありません。
- 盆栽本体は「鉢」、読みは「ハチ」:1鉢・2鉢
- 盆栽を展示する展示会などでは「席」、読みは「セキ」:1席・2席
「鉢」はなんとなくわかるけど、「席」ってどういうこと?
盆栽は「鉢」に植えられていますから、単位に「鉢」を使うのはなんとなく理解できますが、「席」と数えるのは少し意外ですよね。
ではここからは、それぞれの数え方について、もう少し掘り下げて見ていきます!
盆栽の数え方は基本的には「鉢」!
盆栽は「鉢」に植えられた観賞用の植物です。植木鉢の数え方自体が「鉢」なので、盆栽もそのまま「1鉢」、「2鉢」と数えます。
これだけなら「そんなの当たり前だろ!」と言われそうですが、10鉢まで正しく読めるでしょうか?
1から10までの、数え方の読み仮名を紹介しましょう。
- 1鉢:ヒトハチ
- 2鉢:フタハチ
- 3鉢:サンパチ
- 4鉢:ヨンパチまたはヨハチ
- 5鉢:ゴハチ
- 6鉢:ロクハチ
- 7鉢:ナナハチ
- 8鉢:ハッパチ
- 9鉢:キュウハチ
- 10鉢:ジュッパチ・ジッパチ・トハチ
ご覧のように、「鉢」は「ハチ」と呼んだり「パチ」と読むこともあります。3と4と8と10の時が「パチ」と変化しますね。
また10の時はさらに細かくで、「ジュッパチ」・「ジッパチ」・「トハチ」と3パターンの読み方が存在します。
因みにさらに細かい話をしておきますと、実は「十回」を「ジッカイ」と読むのが正しいとされていまして、それをもとに考えると「十鉢」も「ジッパチ」と数えた方が無難かもしれません。
もちろん細かい話で気にする人はほぼいないでしょうが、指摘されたら「トハチ」と数えてあげましょう。
学校の国語の授業で注意されたこともあったっけ
展示物としての盆栽飾りの数え方は「席」!
盆栽を展示するイベントは今や世界各地で開催されています。
その際に、盆栽を展示するための空間があるのですが、主役となる盆栽の側に、「添え」と呼ばれる小さな鉢に入れた植物も置かれています。
この添えを含めた正方形状の空間自体を『盆栽飾り』と総称し、その数える単位として「席(せき)」を使います。
この時盆栽の「添え」として置かれる植物は、雑木や花、さらに小さい盆栽があることもあります。
つまり、1席で2鉢以上の盆栽が置かれていることもあります。「席数=盆栽の鉢数」では必ずしもありません。
例として、小型の棚に飾るパターンの『棚飾り』だと、盆栽4〜5鉢を棚に陳列します。もちろんこれで「1席」です。
「席」で数えるものとしては、学校や映画館、コンサート、レストランなど人が座る椅子があるよ
盆栽を英語で数えると?
盆栽を英語で表現すると、そのまま「bonsai」と通じます。
敢えて英語っぽく表現した「potted plant」、あるいは「dwarf(ed) tree」と言い換えてもOKです。
(「potted」=「鉢植えの」、「dwarf」=「小ぶりの」)
いずれも可算名詞なので、複数形にしてOKです。
すなわち「盆栽2鉢」は「two bonsais」、「two potted plants」、「dwarf trees」となります。
盆栽は「寿司(sushi)」と同様、今や海外でもそのままの言葉で通じます。
因みに同じく「たこ焼き」も、海外ではそのまま「takoyaki」で通じます。
その「たこ焼き」の数え方も解説していますので、興味があれば御覧ください!
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まとめ
今回は盆栽の数え方の紹介でした。それではまとめといきましょう!
- 盆栽の数え方は「鉢」と「席」の2通り
- 盆栽は鉢に植えられているので「1鉢」、「2鉢」と数える
- 「10鉢」の時は「ジュッパチ」・「ジッパチ」・「トハチ」の3通りの読み方がある
- 展示会などで小型の植物と一緒に飾られている時は、それらをまとめて「1席」と数える
- 盆栽の棚飾りは、1席に4〜5鉢の盆栽が置かれている
- 盆栽は英語で「bonsai」、そのまま複数形にして「two bonsais」
盆栽の海外ブームが広まると、海外の人から盆栽について学ぶ機会が増えるかもしれませんね。
その他の気になる物の数え方も、詳しく記事にしてまとめています。興味のある方はぜひ御覧ください!
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