今回のテーマはキリスト教の宗派であるカトリックとプロテスタントの違いについてです。
学校の授業でも習うと思いますが、カトリックとプロテスタントと言えばキリスト教を代表する宗派です。
いずれも欧米など広い国で広がっていて人口で言えば20億人という規模になりますが、実は国によって布教している宗派が異なっていたりして、いろいろと混同する部分があります。
日本でキリスト教と言っても馴染みのない方が多いですが、なんとなく「クリスマスに関係しているんでしょ?」という考えだけの人も多い筈です。
教会に行けばキリスト教本来のクリスマスの祝い方も見れるので一度行ってみるのもいかがかと思います、ただしカトリックとプロテスタントでは微妙にですが祝い方も違っているようです。
改めてカトリックとプロテスタントについて、分布している地域や思想・考えなど細かい点での違いをわかりやすく解説していきます、
カトリックについて解説!
カトリックについて、特徴を箇条書きに紹介しておきます。
- 人口約12億人、総本山はローマのバチカン市国
- 司教・司祭・助祭という位階制度がある
- 儀式のことを典礼(ミサ)と呼ぶ
- ローマ教皇(法皇)がトップである
- 聖職者は神父と呼ぶ
- 聖職者は独身でなければいけない
- 聖人の存在を認めている
- 聖書の解釈は基本的に教会が決める
- 十字架にイエス・キリストがはりつけられている
カトリックは正式にはローマ・カトリック教会という名前の宗派です。
日本ではカトリック一語だけでも、キリスト教の最大宗派で通りますが、正確には「公同、普遍、普公」という意味の概念に過ぎないので注意しましょう。
カトリックで有名な国と言えばバチカン市国ですね。
イタリアのローマ市内にある人口たった800人という非常に小さな国ですが、ローマ法王がいることでも有名です。現在のローマ法王は266代目にあたり、昨年にはトランプ大統領に対して批判的なコメントをしたことが大きなニュースになりました。
カトリック信徒の分布は、特に多いのがヨーロッパと南アメリカ大陸です。ヨーロッパではラテン諸国のフランスやイタリア、スペイン、ポルトガルなどに多いですが、これらの国々によって過去に植民地にされた南アメリカの国々やフィリピン、東ティモール辺りがカトリック教徒が多くなっています。
プロテスタントについて解説!
プロテスタントについて、特徴を箇条書きに紹介しておきます。
- 人口約4億人、総本山と呼ばれる場所はない
- 位階制度を認めていない
- 儀式のことを礼拝と呼ぶ
- マリアは人であるとして崇拝しない
- 聖職者は牧師と呼ぶ
- 聖職者は結婚できる
- 聖人の存在を認めていない(一部教会では認めている)
- 聖書の解釈は個人によって様々
- 十字架にイエス・キリストがはりつけられていない
プロテスタントは16世紀の宗教改革によってカトリックから分離した宗派です。カトリックからしたら新興宗教という扱いですが、それでも400年以上の歴史を誇ります。
※因みに宗教改革を起こした人物はドイツ人の宗教学者マルティン・ルターですが、彼はクリスマスの飾りつけで有名なイルミネーションの生みの親としても知られています。
世界各国の布教状況を見てみると、まず宗教改革が起きたドイツを始めとしたイギリス・オランダ・スウェーデンなど北欧諸国に多く、次いでイギリス系移民によって構成されたアメリカ、オーストラリア、カナダといった北米・オセアニアを中心に分布しています。
先進国が多いですが、人口規模で言えばせいぜい4億人程度で、カトリック教会の3分の1程度です。
またカトリックの総本山はローマのバチカンでありますが、プロテスタントには総本山と呼ばれる場所はありません。
まとめ
今回はカトリックとプロテスタントの違いを簡単にですが解説していきました、参考になりましたら幸いです。
日本にもキリスト教が伝来して久しく、各地に教会が出来ていますが、やはりカトリックとプロテスタントに分けられています。クリスマスに教会に行ってお祈りをしてみようと考えている方は、十字架を見てカトリックかプロテスタントか判断してください、イエス・キリストがはりつけられていればカトリック、はりつけられていなければプロテスタントです。
キリスト教が由来の行事なので、どういった感じでお祈りをしているのか、興味のある方はぜひ教会に足を運んでみてください!