毎年多くの人が公務員を目指すために公務員試験を受験すると思います。

公務員と言いますと国家公務員や地方公務員など、職種は多岐にわたりますが、どれもこれも倍率が高い狭き門です。

また法律関係の科目が多い専門試験が必須だったりと、筆記試験ではかなりハードルが高いです。


とはいえその中でも比較的受験しやすい部類がないこともないです。

例えば地方公務員ですが、県庁職員や政令指定都市の市役所職員の試験難易度は国家公務員とほぼ同じと言われています。

この試験は一般に地方上級試験と言われ、毎年6月の下旬に行われますが、一部の自治体では9月下旬にも同じ職種を対象とした試験を実施しています。


これが一般に中級試験と言われているものですが、果たして公務員試験の中級の難易度はどのくらいなのでしょうか?

中級試験を受ける上での注意点などを、私自身の意見や体験も踏まえて解説していきます!


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公務員試験中級の難易度とは?

一般的に公務員試験は、試験の難易度によって初級・中級・上級と分かれており、中級とは3つの中でも中間の難易度です。

正式には「短大卒業程度の難易度」の試験ということになります。(自治体によっては「Ⅱ種」とも書かれています。)

短大卒業程度と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、要は政令指定都市や国家公務員一般職の試験より、少し簡単になったものだと思ってもらえればOKです。

※短大卒業程度とはあくまで難易度の物差しのことで、別に短大を卒業していることが条件ではありません。つまり高卒でも大卒でも受験は可能ということです。

実際中級の筆記試験は上級に比べて、独学でも合格しやすい難易度と言えます。
公務員試験勉強は独学では無理?厳しいけども可能性はある!


僕自身の体験談になりますが、やはり試験の難易度は実際受けてみて簡単でしたね。

独学でもOKだと思いますが、予備校に通って上級試験対策の講座を受けていれば、さらに万全だと思います!

ただし簡単だからと言っても専門試験もあるので勉強する量は多いことに変わりありません。やはり過去問をしっかりと解きましょう!

※地方中級試験のみを対象とした参考書は、書店を見てもそんなに置いていないです。これは後述するように中級試験自体を実施する自治体が減ってきたのがその要因かと思います。

ただし難易度に関しては上級試験より易しくしたものなので、上級試験対策をしていれば自然と中級試験対策にもなります。

もちろん最初から中級狙いの人には厳しいですが…



しかし中級試験の注意点としては、試験内容が簡単でも上級に落ちた人も試験を受けるため、相対的に難易度が上がる傾向にあります。

場合によっては国家公務員に受かるようなライバルもいるわけです。特に面接試験の時に合格した人たちの面構えを見て、雰囲気が違うと感じましたね(;^^)

あと採用予定人数も上級区分と比べて少ないです。全体として倍率は高めなので、上級と併願する受験者は毎年多いですね。

中級の職種とは?

公務員試験中級で募集される職種はどんなものがあるのでしょうか?

正式に言いますと、主に以下の3つがあります。

  • 一般行政・学校や警察で働く事務職
  • 図書館の司書・栄養士・保育士・臨床検査・診療放射線技師など資格免許が必要な職業
  • 土木・建築・電気業などに携わる技術職

一見上級と同じように見えなくもないですが、一般的には窓口業務の事務職が多く、初級とあまり変わりません。一般行政職の枠は上級と比べても非常に少ないです。

中級で採用されても、業務を行っていく内に研修やテストで上級と同じ地位になれる制度を設けた自治体もあります。

そのため試験で上級に落ちたからと言って諦めるのは早いです、実力で上級の人よりも出世したという強者もいます。

中級試験の日程は?

公務員試験中級試験の日程は主に上級試験が終わって3か月後、主に9下旬~10月に行われることが多いです。

具体的には、市役所C日程(9月第3日曜日)の次の週に予定されていることが多いです。

例えば福岡県の職員採用試験の日程では、6月下旬に大学卒業程度の試験(上級)、9月下旬に短大卒業程度の試験(中級)と高校卒業程度の試験(初級)を行っています。


ただし全ての区分と職種で試験が毎年行われるとは限りません。

そもそも自治体によっては中級の試験自体行わないことも珍しくないです。

それもこれも少子化で大学卒業者が年々増えていることが背景にあります。大半の自治体では大卒か高卒の2種だけというパターンです。

その証拠に平成27年度に実施された中級試験は、上で紹介した福岡県の他に岩手・宮城・群馬・秋田・千葉・三重・鹿児島・沖縄の9県、政令指定都市だと札幌・仙台・千葉・静岡・神戸・福岡の6市しかありません。

やはり自治体としても少しでも優秀で、学歴の高い人を多く雇いたいのでしょう。


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予備校に通った方がいい?

公務員試験中級の難易度は上級と比べても易しいです。そのため独学でも十分可能なレベルですが、それでも予備校に通うことをおすすめします。

その理由は筆記試験対策もそうなのですが、何より筆記試験合格後の2次試験対策にあります。


中級試験の2次試験は面接試験も控えています。もちろんこれは上級試験もそうなのですが、中級の場合は面接だけでなく集団討論なども控えていることです。

面接試験は受験者1人に対して面接官が2~3人、1人当たりの時間はだいたい長くても20分。

政令指定都市や国家公務員試験に挑んできた人達にとっては、中級の筆記試験はフリーパスのようなものです。

そういう人達はしっかりと2次試験対策を行ってきます。

ここで面接対策を怠っているとまず合格できません。

最近では公務員試験でも民間企業と同じくらいの人物重視とされています、特に中級・初級はその傾向が強いです。

独学では面接や集団討論などの対策がまずできません。確実に受かりたいのならやはり予備校に通った方がいいです。

まとめ

今回は公務員試験中級の難易度と試験区分、対策などについての解説でした。

  • 中級試験の難易度は「短大卒業程度」で、上級と比べるとやや易しい感じ
  • 試験の日程は毎年9月の第4日曜日、近年は実施する自治体の数が減っている
  • 2次試験の面接や集団討論などが厳しくなる



中級試験の特徴は、6月の上級試験、さらに国家公務員試験を受けた強者達も挑戦する可能性が高いことです。

正直筆記試験が通って合格したと安心するのは早すぎで、勝負は2次試験の面接で決まる!という認識で挑んだ方がいいでしょう!


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