政治家とはご存知政治に関するお仕事をする人々のことを言います。
一般的には国会議員がこれに該当する人々ですが、似たような言葉で政治屋と呼ばれる人もいるのをご存知ですか?
「あの国会議員は政治家じゃない、政治屋だ!」
討論番組などで時々見かける言葉ですが、政治家との違いは何でしょうか?
政治屋と呼ばれると、なんだかいい印象がしない気もするけど気のせいかな?
そもそも政治家という職業ってあるの?
「家」と「屋」で漢字1文字の違いしかないのですが、調べてみたらやはり大きな違いがあることがわかりました!
日本の総理に相応しいのは一体どっちかな?
政治家と政治屋の違いとは?
では結論からお話ししましょう!
政治家と政治屋、共に国会議員や政治のお仕事に従事する人と言う意味では共通していますが、決定的な違いはこうなります。
- 「政治家」とは、政治を職業とする人、主に議員が多い
- 「政治屋」とは、政治家の中で金や権力に執着する人のこと
「政治家=政治屋」ではないので間違えないようにしましょう!
まずは政治家からですが、こちらは職業として政治全般に携わっている人全般のことを指します。
具体的には、国会議員全般と地方議会の議員など、また都道府県の知事、市町村の長、議員でなくとも政治活動をしている人などがこれに該当します。
「政治家」と言う名前の職業はないので注意してください。
対して政治屋というのは、基本的に政治家を揶揄したような表現となっています。
具体的には政治屋も政治家と同じ人々という認識でOKなんですが、政治家の中でも特に金や権力に執着している人の事を揶揄する時に用いられがちですね。
使い方の例を見ていきましょう。
- 世のため、人のために行動する議員こそ「政治家」と呼ぶにふさわしい。
- あの議員は、いろいろな企業からの献金をもらっている疑惑がある。もはや「政治屋」だな。
政治家(=議員)は厳しい目で見られる?
国会議員は仮にも公務員です。
一般企業に勤める普通のサラリーマンの何倍もの年収がある彼らですが、基本的には国民の税金が彼らの給料に使われます。
そしてその身分は法律や憲法でも保証されています。
民間企業に勤める普通のサラリーマンは、企業の業績次第では倒産やリストラのリスクもありますが、議員にはそれがありません。
選挙で落選するというリスクはありますが、基本的に選挙に負けるまでは安泰です。
どんなに仕事をサボっても、法律に違反するような重大な不祥事を起こさない限り、安泰です。
このように身分や待遇がガッチガチに保証されるわけですから、国会議員や公務員は民間人から厳しい目で見られるのも当然です。
もはや「政治家であり続けることが彼らの仕事だ。」と批判する人もいます。
国会中継でも寝ている議員がいる世の中ですからね。
近年でこそ国会議員の定数削減や給料カットが進んでいるようですが、それでも民間企業に比べたら遥かにマシです。
そもそも法律を作成するのは国会議員ですから、自分達の身分が脅かされるような法律案を作りたがりません。
そういう意味で金や権力に執着し、国民のことを真剣に思わないよな議員を侮辱する表現として「政治屋」という言葉が生まれました。
政治屋がメジャーですが、他にも選挙活動家の別称として「選挙屋」、新聞記者の別称として「ブン屋」などがあります。
英語での表現は変わってくる?
日本語での違いを説明してきましたが、英語でも面白い表現があることがわかりました。
一言で「政治家」と検索すると、Weblio辞書では「statesment」っと「politician」の2つの単語が出てきますが、この内前者が「政治家」で、後者が「政治屋」に近くなります。
a loud-mouthed politicianで「大声を上げる政治家」、a bloated politicianで「慢心した政治家」という意味になりますが、あまりいい印象がありません。
自己の政党の利益に執着する政治家を侮辱する表現があるのは、英語でも同じなんですね。
英語での使い分けもしっかり意識するようにしましょう!
まとめ
以上、政治家と政治屋の違いについての解説でした。
将来は有望な政治家となる若者がたくさんいると望んではいますが、悪いオトナを真似せず、くれぐれも「政治屋」にはならないようにしましょう!