「ペットボトル」は今や日常生活で切っても切り離せないものとなりました。
私もコンビニで毎日のようにお茶やコーヒー入りのペットボトルを買うのが日課になりましたが、「ペットボトル」って漢字でどう書くかわかりますか?
うーん、「ペットボトル」の漢字とか考えたことないな
意味から考えたら「合成樹脂瓶」とかかな?
実は調べたらなんとも難しい漢字でした。意味も抑えつつ「ペットボトル」の漢字表記を紹介していきますよ!
候補は2つあったけど、どっちも難しい字だったよ
「ペットボトル」を漢字で書くと?
では答えを言いましょう。「ペットボトル」を漢字で書くとこうなります。
塑料瓶 or 寶特瓶
うわ!なんて難しい字なんだ!
どうです正解できた人いましたか?やはりというか、どうしてこんな漢字になるか疑問ですよね?
実はこの字、分かる人には分かると思いますが、日本語表記ではありません。
改めてこの漢字の意味がどうして「ペットボトル」になるのか、詳しく調べていきます。
日本語での漢字表記は存在しない?
結論から言いますと、これは中国語表記となります。
実は私自身何度も調べてみたんですが、どうも中国語表記しかありません。
そのため中国語表記の「塑料瓶」か「寶特瓶」しか漢字表記はないと言えます。
強いて日本語の漢字に直すとしたら、プラスチックを意味する「樹脂」をくっつけて「樹脂瓶」になるでしょうか。
あるいは当て字で「辺斗瓶」とか「辺斗暮戸瑠」になりそうですが、いずれにしろ遊び心の範疇なので、正式な表記ではありませんよ。
中国語表記の漢字の意味とは?
では中国語表記で「塑料瓶」か「寶特瓶」となると説明しましたが、ここでそれぞれの漢字を分解して考えましょう。
まず「塑料瓶」についてですが、これを中国語で発音すると「スーリャオピン」となります。
「スー」が「塑」、「リャオ」が「料」、「ピン」が「瓶」とそれぞれ対応しています。
漢字の「塑料」の2文字だと、意味が「プラスチック」となります。厳密な意味の定義としては「可塑性高分子化合物の総称」とかなり難しい意味になりますが、要は「プラスチック類の総称」と思ってもらえればOKです。
因みに「塑料」を使うカタカナ用語は他にも、
などがあります。
「ペットボトルのお茶」を中国語で言うと、「塑料瓶里的茶」となるよ
では次に「寶特瓶」について説明します。
これを中国語で発音すると「バオテピン」となります。
「バオ」が「寶」、「テ」が「特」、「ピン」が「瓶」とそれぞれ対応しています。
最後の「瓶」だけ共通していますが、意味は「寶特」が「プラスチック」に該当します。
でもよく見たら「寶」の一文字だけやたらと難しいですね。
この漢字は「宝」の旧字体で、読みは同じく「たから」。
「たから」と入力すれば「寶」が変換候補に出てきますので、「寶特瓶」と入力する際は「たからとくびん」と打てば大丈夫です。
おまけ:ペットボトルの「ペット」の由来とは?
そもそも「ペットボトル」の本来の英語の表記は、「plasctic bottle」です。
日本語で当たり前のように言っている「ペットボトル」ですが、プラスチックの合成樹脂で作られているので、英語表記が正しい意味になっています。
では「ペット」というのは、どこから来た単語でしょうか?
これはプラスチックの一種である、ポリエチレンテレフタラートという物質の名称から来ています。
英語の綴りだと「polyethylene terephthalate」となり、これの頭文字から引っ張ってきた「PET」がそのまま日本語表記で使われた形となります。
もちろん完全な和製英語ですから、海外で言っても通用しませんよ。
まとめ
今回は「ペットボトル」の漢字表記を詳しく解説してきました。今回の内容をまとめましょう!
- 「ペットボトル」を漢字で書くと、中国語表記の「塑料瓶」か「寶特瓶」
- 「塑料」と「寶特」はいずれも中国語で「プラスチック」という意味
- 日本語の漢字表記は存在しない
- 「ペット」とは「ポリエチレンテレフタラート」の英語の頭文字が由来
今回は以上です。漢字表記の勉強でしたが、どっちかというと中国語の勉強になったかもしれないですね。
「ペットボトル」の漢字が書けたら、中国人からも凄いと言われるかも?