夏の時期に食べるおいしい食べ物としてお馴染みなのがスイカですよね♪
私も子供の頃は何度も食べたことがありますが、そのスイカは見た目が大きな丸い形をしているのが特徴です。
だけど数える時にどう数えようか迷ったことはありませんか?
単純に1個とか1つとかって数えてたけど、正式な数え方ってあるの?
また巷では「スイカは野菜なのか果物のどっち?」という議論がありますね?
スイカが実は野菜だったら、果物コーナーには売れないですし、果物だったら野菜コーナーには売れません。でも実際のところスイカは八百屋にも売ってあります。
「白黒つけようじゃないか!」という人も出てくると思いますので、今回はスイカの数え方を最初に解説しつつ、スイカが野菜と果物のどっちかについても徹底的に考察していきます、ぜひご覧下さい!
スイカはカットする前後で数え方が変わるんだ!畑に植えてある時も変わるんだよ
スイカの数え方とは?
では結論からお伝えしましょう!
スイカの数え方は、カットする前後、畑に植えてある時で変わります。
- カットする前、球体の時は「玉」と「個」:1玉・2玉、1個・2個
- カットした後、スライスの時は「切れ」:1切れ・2切れ
- 畑に植えてある時は「本」と「株」:1本・2本、1株・2株
こうしてみると結構数え方多いんだな
カットする前の数え方
スイカをカットする前、主にスーパーで陳列されている時、大きな丸い球体である時は、見た目通りの数え方です。
すなわち球体だから「○玉」となります、そのままですね。
もちろんほかの果物と同じように「○個」と数えても問題ありません。ただし、商品として扱う場合は店員が「○点」と言います。
因みにスイカを半分にカットしたものは、「半玉」と数えるよ
カット前のスイカを英語で数えると?
スイカを英語で言うと「watermelon」です。
watermelonは可算名詞なので、複数形にしてOKです。
すなわち「スイカ2玉」は「two watermelons」となります。
カットした後の数え方
スイカを購入してさあ食べようとした時、包丁でカットしスライス状にしますが、こうなると数え方が変わります。
当然球体をしていないので、「○玉」や「○個」なんていう数え方はできず、「○切れ」と数えます。
リンゴや梨、桃などカットするフルーツはほぼこれと同じです。
カットスイカを英語で数えると?
カットすると日本語では数え方が変わりますが、これは英語でも共通です。
英語だとsliceという英単語を用いて、「a slice of watermelon」、「two slices of watermelon」となります。
この場合、watermelonを複数形にしないので注意してください。
畑に植えてあるスイカは?
スイカは後述するように畑で実る果物です。
畑で植えてある時は、少し事情が変わってきます。実は畑に植えてある時は、スイカは野菜として扱われるので、「○本」、「○株」と数えます。
「株」というのは、根の植えた植物のまとまり全体を数える際の単位です。
そのためスイカ1株といってもスイカ1個と同じ意味ではなく、1株に3〜4個実っている場合もあります。だから50株などと言った時は、スイカの数が3桁以上になったりします。
もし実家が農業を営んでいて、スイカを実らせる機会があったら、一度スイカのまとまり全体を観察してみてください。
スイカについての基本情報!
さてここからは「スイカが野菜か果物のどっちか?」について語っていきます。その前に、少しスイカの基本情報について紹介しましょう。
毎年夏の時期になると多くの人が食べるスイカでありますが、日本だけでなく多くの外国でも生産されている果物です。
原産地は熱帯アフリカのサバンナ地帯とも言われていて、日本には室町時代以降に伝わったとされています。
生物学的にはスイカはウリ科のつる性一年草という植物に分類されて、畑で実ることから園芸分野では野菜と定義されます。漢字で書くと西瓜となりますが、これは中国語が由来だそうです。
西の国から伝来したから“西瓜”と書くわけです、そのままですね(;^^)
実はこの「畑で実る」というポイントが凄く重要で、スイカのみならず他の作物もこのポイントで野菜か果物かに分けられる基準となります。
スイカは野菜なのか果物なのか?
結論から申し上げますとスイカは野菜でもあるし果物でもあるということになります。
何というか凄く曖昧な表現ですね。厳密に解釈しますと、農林水産省の定義では果実的野菜と分類されています。
果実的野菜って何だよ?
なぜこのような分類になっているのでしょうか?
このような分類になってしまった理由は、園芸分野と消費者の視点での違いが関係していたようです。
野菜と果物の違いは?
そもそも野菜と果物の違いとは何なのか?それについて簡単に解説していきます。
Wikipediaからそれぞれの定義を順番に解説していきます。
- 野菜とは一般的には食用の草本植物のことを指します。凄く簡単に言えば畑で栽培される植物全般という捉え方もできます。
- 果物とは食用になる果実のことで、強い甘味があり調理せずそのまま食べられるもの、樹木になるものだけを指すこともあります。
このような分け方がされています。
ただし野菜と果物の明確な分類方法は実はありません。ある作物を野菜か果物に分類するかは、園芸分野や生産分野、さらに生物学的な観点でも違ってきますし、国や地域によっても意見が分かれるものです。
農林水産省のページによると、主に以下の特徴があるものを野菜と定義しているようです。
- 田畑に栽培されること(栽培されていない山菜などは野菜と区別することが多い)
- 副食物であること
- 加工を前提としないこと(こんにゃくのような加工を前提とするものは野菜としていない。漬物のように原料形質がはっきり残っているものや家庭における簡易加工は加工に含まない)
- 草本性であること
引用元:野菜と果物の違いを教えてください。また、すいか、メロンは野菜、果物のどちらですか。
この定義で考えますと、スイカは畑で実ることから野菜であると結論付けられます。
しかし普通に考えて、スイカを野菜のように食べている家庭ってないですよね?
スイカは赤い果実の甘味がおいしく、食後のデザートや間食として召し上がる人がほとんどだと思います。
そのため生産者側の観点から考えれば野菜となりますが、実質的にはほとんど果物として扱われているので、果実的野菜ということになるわけです。
バナナやパイナップルも野菜?
さらに詳しく調べてみたら驚くべき事実もわかりました。
実はスイカやメロン、イチゴだけでなく、バナナやパイナップルも野菜として定義されちゃいます。
バナナやパイナップルは熱帯地方などでよく実る超人気の果物ですが、これらは全て草本性の植物だったのです。
パパイヤは沖縄やタイなど一部の熱帯地域では実際に野菜として調理されていますが、バナナやパイナップルまで野菜扱いだなんて意外ですよね。
この記事では細かい説明は省きますが、言ってみればこれらは全部、「でかい草から実っている!」という捉え方もできます。
おまけ:スイカに関するその他の豆知識
今回のテーマはスイカの数え方と野菜であるか果物であるかという内容でしたが、最後にスイカにまつわるその他いろいろな雑学系な知識を紹介します。
- スイカの果肉の約9割は水分
- スイカは秋の季語としても使われている
- 欧米で普及しているスイカは主に楕円形
- “ゴジラのたまご“という名前の品種がある
- スイカの生産量一位の国は中国、日本で一位の都道府県は熊本県
- 収穫直前に大雨が降ると内部にガスが生じて爆発することがある
- 果肉が黄色い品種もある(黄太郎、富研クリーム、イエローキッズなど)
いろいろ面白いネタがあって凄いですね、スイカは奥が深い果物です!
まとめ
それでは今回の内容をまとめます。
- スイカの数え方は「玉」と「個」、英語だと「two watermelons」
- カットした後のスイカは「切れ」、英語だと「two slice of watermelon」
- 畑に植えてあるスイカは「本」と「株」
- スイカは野菜でもあり果物でもある果実的野菜として分類される
スイカを自宅で栽培してみたい方は、以下の記事をぜひご覧ください!