インターネットの契約で必ずと言っていいほど登場する言葉がプロバイダですね。
しかしこのプロバイダの意味を正しく理解できている人は何人くらいいるでしょうか?
筆者も一人暮らしを始めた当初、インターネットの契約をする際にプロバイダの意味を良く理解していなくて混乱した記憶があります。またインターネットは利用するために料金が必要となりますが、プロバイダの会社ごとにも料金が違うみたいです。
特に最近では子供の頃からインターネットを利用できるのが当たり前な環境で育つ若い人も多いですが、いざ一人暮らしを初めてインターネットの契約をしようと考えたら必ずこのプロバイダという言葉に向き合うはずです。
改めてプロバイダとは何なのか?
今回はその意味と役割、さらに回線業者の違いや主なプロバイダ会社の紹介もしておきます。
これから初めてインターネットを契約しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください!
プロバイダをわかりやすく解説!
プロバイダとは英語で”provider“と書きます。日本語で言うなら、提供者・提供会社のことです。
現在ではもっぱらインターネットサービスにおける接続業者という意味で使われる言葉ですが、インターネットへ接続するために必要なサーバーや回線の他、IPアドレス(インターネット上における住所)、メールアドレス、ウェブサイトのディスクスペースなどを提供してくれます。
インターネットサービスプロバイダ、略してISPと表記されることが多いです。
インターネットサービスプロバイダの役割についてもっとわかりやすい例で説明してみます。
皆さんも高速道路を利用したことがあると思いますが、高速道路で移動したい時は入り口で切符を取ったり、もしくはETC対応のゲートをくぐる必要がありますね。
高速道路の入り口で車がゲートを無視して入ってくると料金の精算も出来ないのでそれを防ぐためにゲートで監視する必要があります。この監視と言うのがインターネットサービスプロバイダの役割なのです。
車の出入りはインターネットで例えるならデータ通信だと思ってください、つまりプロバイダと契約して許可をもらわない限りはインターネット上の情報を閲覧することはできないというわけです。
別の例えで解説しますと、ある場所に旅行に行きたいケースにも当てはめられます。
ホテルの予約をしたり、レンタカーを手配したり、何泊するかとか、自分であれこれと旅行の計画を立てるのは面倒!
そんなめんどくさがりな人も少なくないですが、そこで出てくるのが旅行代理店です。
旅行代理店に依頼すれば、自分の代わりに旅行プランを丸投げで立ててくれます、この旅行代理店こそプロバイダということなのです。
ここでいう旅行の目的地が即ち「インターネットを利用する場所」だと思ってもらえればいいです。
すなわちインターネットを利用する場所に行くのに、プロバイダという旅行代理店にインターネットを利用する手続きや申請を行っているということになります。
回線業者との違いは?
インターネットの契約においてもう一つ重要な位置を占めるのが回線業者です。
実はこの回線業者というのがプロバイダの意味を少しややこしくしているポイントです。
どういうことかと言いますと、先ほどの高速道路の例で見ますと、プロバイダとは出入口ゲートで監視する役割を担っていました。
一方回線とはまさに利用する道路、すなわち高速道路そのものになります。
インターネットというのはデータ通信になるので、そのデータ通信を送受信するためには家にインターネット用の回線を引っ張ってきてもらわないといけませんね。
そこで回線(道路)を引っ張ってきてもらう(工事をしてくれる)人のことを回線業者と呼びます。
この工事とはマンションやアパートなら、外にある回線を自分の部屋まで引っ張ってきてもらいルーターに接続するまでの作業となります。
当然工事してもらうわけですから、その分の費用も発生します。
つまり初めてインターネットを利用したいという人は、最初の支払いで回線業者に工事費用を支払う必要が出てくるわけです。
因みに僕自身の経験で言うと、初めての一人暮らしの時に初期費用で、工事費用を含めて軽く1万円以上はかかったと思います。
ここまでの説明で理解できたと思いますが、インターネットを利用するにおいて回線業者とプロバイダの両方に契約する必要が出てくるわけです。
両方に契約するので、インターネットの月額料金の支払いも別々に発生します。
「何で請求書が2種類も必要になるの?」
という疑問を抱いている人も多いと思いますが、こうした理由があったのです。
プロバイダと回線業者は違うものだということは理解しておきましょう。
プロバイダと回線業者が一体型のパターンも!
しかし最近ではこの回線業者とプロバイダが一体になっているパターンも増えてきました。
主な回線業者と言えば、もともと電話回線網を持っているNTTの「フレッツ光」や、携帯電話会社でお馴染みのauの「auひかり」、世界最大の下り最大10Gbpsを実現した「NURO光」が有名ですが、この内「auひかり」と「NURO光」は独自の光回線を用いていることから、プロバイダ業者と光回線業者が同一になっています。
またNTTの光回線をNTTから許可を得た事業者が展開する『光コラボレーション』サービスも最近増えてきており、やはりプロバイダ一体型になっていて便利です。
やっぱり回線業者とプロバイダが別々だと、請求される料金も別々だということでややこしいのが利用者から見ても大きなデメリットですよね。
何でもっと早めにこんな仕組みにしてくれなかったのか(;-_-)
最近では無線のインターネットであるLTEやWiMAXといったサービスも増えてきました。
深田恭子のCMでお馴染みのUQモバイル、桐谷美玲のCMでお馴染みのY!モバイルが有名で、これらの無線インターネットサービスで契約すれば自宅までインターネット回線を繋ぐための工事が不要なのでその分契約料金も安くなります。
またモバイルルーターなら外出先でも手軽にインターネットを利用できるのも強みです。むしろこれからの時代にはよりマッチしているとも言えるでしょう!
主なプロバイダ会社の紹介! 一番のおすすめは?
プロバイダっていろいろな会社があって迷う!
という方も少なくないと思います。
そんな方のために今回はオリコン日本顧客満足度ランキングというサイトを参考にして総合評価が高いプロバイダ会社を7つほど紹介しておきます。
- 1位 So-net
- 2位 OCN
- 3位 au one net
- 4位 BIGLOBE
- 5位 J:COM NET
- 6位 @nifty
- 7位 楽天ブロードバンド
この中で筆者がよく利用していたのがBIGLOBEですね、その昔検索エンジンでもよく使っていたのでしたがサービスにおいても特に不満に感じる点はなかったです。
ただし上の評価を見てみると、総合的にはSo-netが最も高いみたいです。So-netは世界最速の2Gbpsという速度を誇っている「NURO 光」というサービスを提供していて、プロバイダも選ぶ必要がないのが強みです。
またソフトバンクのスマホBB割と併用することで、ソフトバンクのスマホ料金が毎月2000円近く割引されます。料金もそこまで高くなく、プロバイダ、無線LAN、セキュリティソフト込でも4000円台みたいなので、とにかく速度重視でなおかつソフトバンクユーザーならほぼこれ一択になるのではないでしょうか?
まとめ
ということで長い説明になりましたがこれにてプロバイダについての解説を終わりにします。参考になりましたら幸いです!
繰り返しになりますが、プロバイダと回線業者とは全く違うもので両者を混同しないようにしましょう!
基本的にインターネットを利用するには、プロバイダと回線業者と両方に契約する必要が出てくるわけです。
そのため月額料金も回線業者とプロバイダの両方から請求される形になります。
金銭面で管理がしやすいのはプロバイダ一体型と言えるので、そこまでこだわりがなければ一体型の会社と契約するのが一番です。
中にはスマホの月額料金が安くなるプランもありますからね。
またインターネットを利用するにおいて、もう一つ知っておきたいのがサーバーの仕組みについてです。
サーバーとはどんな仕組みなのか、詳しく知りたい方は以下の記事もどうぞ!
サーバーの仕組みをわかりやすく解説!ファミレスと似てる?