突然ですが、「ゆびわ」って漢字でどう書くか皆さんご存知ですか?

このように質問されると、大抵の人は「指輪」と書くでしょう。

もちろんそれでも間違いではないのですが、実は「指環」って書く場合もあるんです!


鳩弟子鳩弟子

確かに「ゆびわ」って入力すると、「指環」と「指輪」の両方が変換候補に上がってる!

鷲弟子鷲弟子

これって両方とも正解ってことでいいのかな?

同じ読みで意味もほぼ同じなんですが、「」と「」の微妙な違いが気になりますよね?

調べてみると、やはり興味深い事実がわかってきましたよ。ということで「環」と「輪」の意味の違いと、使い分けを詳しく説明していきます!

フクロウ教授フクロウ教授

日常生活では「輪」の方が見かける機会は多いけど、「環」を使った方がいい時もちゃんとあるよ!

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「環」と「輪」の違いとは?

結論から申しますと、実は「環」と「輪」の2文字については、意味的な違いはほぼありません。

どちらも「ドーナツのような、中央に穴のあいた丸い形状」を指す言葉になっていますね。

それこそ「指輪」を「指環」と書いたって、間違いではないわけです。

鶴弟子鶴弟子

昭和の名曲「ルビーの指環」でも「環」になってるね。

「それなら分ける必要ないのでは?」と思いたくなっちゃいますね。

だけどわざわざ2つの書き方があるということは、何かしら微妙なニュアンスの違いがあるはずです!

ということでさらに詳しく調べてみたら、こんなニュアンスの違いがありました!

  • 「環」は「周りをグルリと回る、一周して戻ってくる」という意味合いがある
  • 「輪」は「単なる円形の物体や形状」を表す意味合いが強い



「環」は「グルリと回ってくる」という意味合いがあり、そこから「人と人との繋がりや結びつき」を強調させる働きがあります。

一方で「輪」というのは単に「中央に穴のあいた丸い形状」ということを意味する言葉として使われることが多いです。


これについては、「環」と「輪」の2つの漢字が使われている熟語を紹介していった方がよくわかると思います。

ということで、両者の使い分けについて詳しく見ていきましょう!


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「環」についてさらに詳しく!

漢字の「環」は意味的には「輪」と同じで、「中央に穴のあいた円形の物体」となります。

訓読みは「わ」で同じですが、音読みだと「カン」となります。

そのため「循環」や「環境」、「環視」などと使われることから、名詞としてではなく動作を表す熟語としても用いられます。

  • 循環」:一巡りして元の場所へ戻ること。
  • 環境」:人間や生物の周りを取り囲んでいる世界や状態。
  • 環視」:大勢が周りを囲んでじっと見ること。
  • 環太平洋」:太平洋を取り囲む地域と国々。

このように熟語として使われる場合は、「周囲を取り囲む」という意味合いを含んでいることがわかります。

また「環状」とか「環太平洋」のように、その対象は比較的大きい物体や抽象的なものに使われることが多いです。

だから漢字で「結婚指環」と書いた場合は、この一巡して元の場所に戻るという意味合いがポイントになってきます。

言い換えれば

どこまで行ってもあなたの場所に戻る ⇒ どこまでもあなたと一緒

という深い意味が込められることになるんです、ロマンチックですね♪


普通に「指輪」って表記するより、こっちの方がより「婚約の印」であると強調させているわけです。

名曲「ルビーの指環」についても、そういった理由で「指環」と表記した背景があるのでしょう。

鷲弟子鷲弟子

ラブレターで本気で愛を表現する時は「指環」だね!

ほかにもワーグナーの楽曲「ニーベルングの指環」や「ソロモンの指環」など、固有名詞で使われることもありますが、これら以外ではほぼ使う機会はありません。

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「輪」についてさらに詳しく!

漢字の「輪」については、「環」に比べると意味合いは単純で、専ら「円形の物体か形状」を表す言葉として使います。

ですので単に「わ」を漢字にする場合は、「輪」と「環」のどっちでもよくなります。

「土星の環」は「土星の輪」と表記しても問題ないですが、「環」と表記している文献やサイトが多いみたいです。


また音読みだと「リン」となって、熟語としては

  • 輪舞」:輪になって踊ること
  • 車輪」:車の輪
  • 年輪」:樹木の断面にある同心円状の輪
  • 両輪」:二つの輪
  • 日輪」:太陽の異称
  • 月輪」:月の異称
  • 輪郭」:物の外形を形作る線

などがあります。どれもこれも普通に「輪っか、円」を表す言葉ばかりですね。

ただし「環」と同じように「順番が回ってくる」という意味もあるにはあります。

仏教用語でいう「輪廻」がその意味で使われますが、これ以外ではほぼ使わないです。


以上のことから単に『指輪』と表記されていたら、ファッションリング、アクセサリーとしての意味合いに留まるわけです。

やはり男女が結婚するという人生で超大事なイベントに用意する道具として、「指輪」と表記するのはちょっと不適切のような感じがしますね。

鳩弟子鳩弟子

ただの「輪っか」じゃ、「愛」が足りないんだね。

同じ読みでも意味が微妙に違ってくる漢字の例としては、ほかにも「戦い」と「闘い」の違いがあります。気になる方は以下の記事をどうぞ!

まとめ

ということで今回は「環」と「輪」の2つの漢字の違いについて、見ていきました。

「中央に穴のあいた円形の形状」を意味する「わ」を漢字で表記する場合、「輪」を使うほうが一般的です。

ただし「結婚(婚約)」という超特別な意味合いがある場合は、「指環」と表記した方がいいです。

「輪」は静止した物体に、「環」はぐるぐる回って動く場合に用いるという使い分けもできます。

最後までご覧いただきありがとうございました!


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