空を飛ぶ乗り物といえば飛行機とヘリコプターなどがありますね。
しかし空を飛ぶだけに、実は数え方は普通の乗り物とちょっと変わっていたんです。
仮にも乗り物だから、車と同じく「一台」って数えちゃ駄目なの?
ほかの乗り物と同様「台」を使って数えてもよさそうですが、正式な数え方は違っていました。
ということで、今回は飛行機とヘリコプターの数え方を詳しく見ていきましょう!
よく聞く言葉だけど、いざ聞かれたら出てこないかもね
飛行機及びヘリコプターの数え方は?
飛行機及びヘリコプターの数え方ですが、全部で3通りあるみたいです。
- 一般的には「機」、読みは「き」:1機、2機
- 乗り物として数えるなら「台」、読みは「だい」:1台、2台
- 交通手段として数えるなら「便」、読みは「びん」:1便、2便
ではそれぞれの数え方を詳しく見ていきましょう!
飛行機やヘリコプターの数え方は基本的には「機」!
冒頭でも紹介したように、助数詞で「台」を使ってもいいか気になりますね。
結論から言えば、あまり使わないようです。飛行機やヘリコプターなど、空を飛ぶ航空機は一般には「機」を使います。
ヘリコプター2機、飛行機2機と数えます。読み方は「き」です。
もちろん航空機全般に言えるので、例えば以下の乗り物も「機」で数えます。
- 戦闘機
- オスプレイ
- チャーター機
- プロペラ機
- グライダー
- 飛行船
乗り物だから「台」を使って数えてもよい?
飛行機もヘリコプターも航空機なので、原則「機」で数えます。
しかし航空機であるということは乗り物でもあります。
また滑走路を車と同じように走ることも出来ますから、車と同じく「台(だい)」と数える場合もあります。
ただやはりあまり使うような表現ではない気もします。
この表現が許されるとしたら、以下のようにほかの複数の乗り物と合わせて数える場合くらいでしょう。
例:私の福岡の実家から羽田空港までに行くには、3台の乗り物を使います。1台目はタクシー、2台目は電車、3台目は飛行機です。
※実はエレベーターも同じく乗り物として数えることもあります。詳細はこちらの記事をどうぞ!
高層ビルで昇り降りとして欠かせない機械がエレベーターですが、その数え方を詳しく知っていますか。調べてみたら大きく2つあることがわかりました。また英語での数え方とエスカレーターの数え方も同時に紹介します。
交通手段として「便」と数えることも?
飛行機は乗り物でもあり、人間社会にとって重要な交通手段でもあります。
空飛ぶ交通手段であることから「便(びん)」という変わった数え方もするんです。
「羽田空港発着の便」とか「成田空港行きの便」とか、空港でよく聞くアナウンスだと思います。
この「〇〇便」って言葉、実は各航空会社が定めた便名なのです。
わかりやすく言えば、ある目的地へのフライト(空路)を1便として定めた番号のことで、航空機ごとに割り当てられた機体番号とは異なります。
例えば、東京からニューヨークに行きたい場合、羽田空港から直でジョン・F・ケネディ国際空港まで飛ぶなら「1便=1機」で、便数と飛行機の数は一致します。
しかし仮にロサンゼルスとかサンフランシスコの空港を経由して、ニューヨークに行くとなると話が変わってきます。
別の都市の空港で別の機体に乗り換えることもあり得ます。そうなった場合、1便で2機の飛行機に乗ることになります。
もし帰りも同じ経路の場合は、2便で4機の飛行機に乗る計算になります。
このように必ずしも便数と機数が一致しないことだけは頭に入れておきましょう!
※国際線の便名の振り方は、航空会社によってまちまちですが、基本的には
- 国際線では東行き、北行きのフライトに偶数番号
- 西行き、南行きのフライトには奇数番号
を割り当てるようです。
飛行機・ヘリコプターを英語で数えると?
飛行機は英語で「plane」です。これは可算名詞なので、そのまま複数形にしてOKです。
すなわち「飛行機2機」は「two planes」となります。
またアメリカ英語とイギリス英語では、ほかにも飛行機を意味する英単語があります。
アメリカ英語だと「airplane」、イギリス英語だと「aeroplane」という英単語も、それぞれ飛行機を意味します。
いずれも複数形は「plane」と全く同じになります。
そしてヘリコプターの英語ですが、「helicopter」と「chopper」と2通りの表現があります。
口語だと「chopper」がよく言われますね。両方とも可算名詞なので、複数形はそのままsをつければ大丈夫です。
つまり「ヘリコプター2機」は「two helicopters」か「two choppers」となります。
まとめ
今回は飛行機とヘリコプターの数え方の紹介でした。それではまとめといきましょう!
- 飛行機・ヘリコプターの数え方は「機(き)」、「台(だい)」、「便(びん)」
- 航空機一般は「機」で数えるのが原則
- 乗り物として扱うなら「台」で数える場合もあるが、あまり使わない
- 交通手段として「便」で数える、「便数=機数」とは必ずしもならない
- 飛行機は英語で「plane」、「飛行機2機」は「two planes」
- ヘリコプターは英語で「helicopter」または「chopper」、「ヘリコプター2機」は「two helicopter(chopper)s」
空港では便数と機数がごっちゃになりがちですが、直行便なら「便数=機数」と考えても大丈夫です。
また空を飛べる動物なのに、意外な数え方をする動物もいます。気になる方は以下の記事をどうぞ!
哺乳類の中のコウモリといえば、空が飛べる哺乳類ということで、助数詞で「羽」と使っていいのか気になりますね。「羽」と「匹」どちらを使うべきか、コウモリの数え方を大特集していきます!