今や高層ビルが当たり前に建っている時代、そこで仕事をする人も多いですが、欠かせない乗り物といえばエレベーターですね。
私自身も毎日のようにエレベーターを使いますが、そのエレベーターが複数ある時、どう数えるかわかりますか?
そういえばエレベーターの数え方とか考えたことなかった。「1つ」とかかな?
大きなビルだと、一階に凄い数のエレベーターのドアが並んでいたりするんです。
1個とか1つとか安直な答え方をすると、注意されてしまうかもしれません。
ということでエレベーターの数え方を大特集していきます!
機械として数えるか、それとも乗り物として数えるべきか?
エレベーターの数え方は?
エレベーターの数え方は大きく分けて、装置として数えるパターンと、乗り物として数えるパターンの2つです。
- 据え付けてある装置として数える場合は「基」:1基・2基
- 昇降機、乗り物として数える場合は「台」:1台・2台
エレベーターは「機械」、だから「基台(きだい)」って覚えておこう
ではそれぞれの数え方を、詳しく見ていきましょう!
装置として数える場合は「基」
エレベーターとは、人や荷物を乗せて垂直または斜め方向に移動する装置を意味します。
日本語では「昇降機」と言いますが、基本的に機械として扱います。
据え付けてあり、基本的にボタンを押さないと動きませんが、それ意外の手段ではほぼ動きません。つまり据え付けてあり動かない機械として扱うので、「○基」と数えるわけです。
例えば、新しい建物を訪れた時にその建物のエレベーターの数が気になり、その建物の管理人に「この建物にはエレベーターが何基ありますか?」と質問する時に使います。
またビル施工業者が点検作業をする時にも、「現在○基のエレベーターを点検中」と言った感じで使われますね。
やはりいずれも単に設置されてある機械という扱いです。
「基」とは物事の土台や根本を意味する漢字です。
エレベーター以外だと、灯台や信号機、踏切、人工衛星、滑り台、クレーン、エアコンも「基」として数えます。
日本で最もエレベーターの設置台数が多いビルは、横浜ランドマークタワーだ。79基もあるんだよ!
乗り物として数える場合は「台」
エレベーターは機械ではありますが、同時に人や貨物を乗せて運ぶ昇降機としての役割もあります。
そのため、自動車などと同じ乗り物としても扱っていいので、この場合は「台」と数えます。
例えば、大勢の人数で上の階に移動する場合は、エレベーターを複数使う必要があります。
10名定員のエレベーターが3基ある場合、30名の男女を3つに分けて、「3グループで3台のエレベーターを使って5階へ上がります。」と言った感じで使います。
この場合は乗り物として扱っています。
同じ「台」として数えるものとしては、カゴや自転車、冷蔵庫、ジェットコースターの車両などがあります。
エレベーターの英語での数え方は?
日本語での数え方は、「基」か「台」のどちらかとなりますが、英語ではどうなるでしょうか?
エレベーターを英語で言いますと、「elevator」となります。
ただしこれはアメリカ英語です。イギリス英語だと「lift」となります。
いずれも可算名詞なので、普通に複数形にしてOKです。
すなわち「2基のエレベーター」は「two elevators」もしくは「two lifts」となります。
また、「2台のエレベーター」と数える場合ですが、こうなると使用する英単語が変わります。
なんと「elevator」ではなく「car」を使うんですよ。つまり「2台のエレベーター」は「two cars」となります。
「car」とは自動車を意味する英単語ですが、「ロープウェーの吊籠、ゴンドラ」の意味もあります。要するに「移動する大きな箱」というニュアンスで使われるんですね。
エスカレーターの数え方は?
エレベーターと同じく、昇り降りの機械としてお馴染みなのがエスカレーターですね。
こちらは階段の形をしていますが、やはり自動で昇り降りが可能な機械です。
では数え方はどうなるかと言いますと、基本的にはエレベーターと同じです。
つまり据え付けてある機械として数えるなら「基」、昇り降りの乗り物として扱う場合は「台」です。
ただしエスカレーターは細長い階段の形状をしていますから、その見た目で「本」と数えることもあります。
自転車のチェーンと同じ感じかな?
まとめ
今回はエレベーターの数え方を詳しく解説してきました。では内容をおさらいしましょう!
- 据え付けてある機械として数える場合は「○基」
- 移動する乗り物として数える場合は「○台」
- 英語だとelevator、liftという英単語を用いて、「one elevator(lift)」、「two elevators(lifts)」
- 「2台のエレベーター」を英語で言うと、「two cars」となる
- エスカレーターの数え方はエレベーターと基本同じだが、「本」と数えることもある
今まで何気なく使っていたエレベーターですが、正しい数え方を知っていれば、何かの役に立つでしょう。
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