コウモリと言えば、ご存知空を飛ぶ夜行性の動物ですね。
しかし空を飛べるとは言いましたが、実はコウモリは哺乳類に属します。となると、数え方が気になりますよね。
空が飛べるってことは羽があるから、「一羽」って数えるのかな?
いや哺乳類だから、「羽」は使わないでしょ?
こんな感じでコウモリの数え方は、「羽」を使っていいのかどうか迷いますね。
ということで、今回はコウモリの数え方を詳しく見ていきましょう!
実はコウモリの羽は鳥の羽とは違うんだよ
コウモリの数え方は?
コウモリの数え方ですが、全部で3通りあるみたいです。
- 匹:読みは「ひ(ぴ)き」、一匹・二匹
- 羽:読みは「わ」、一羽・二羽
- 頭:読みは「とう」、一頭・二頭
冒頭でも紹介したように「羽」を使ってもいいか気になりますね。
結論から言えば、使っても大丈夫です。ただしあくまで哺乳類なので、「匹」を使ったほうが無難ということ。
しかし「匹」と「羽」は予想できたでしょうが、意外なことに「頭(とう)」と数えることもあります。
また同じ哺乳類でも、実は「羽」で数える動物もいたんです。それぞれ詳しく見ていきます!
コウモリの数え方は基本的には「匹」!
冒頭でも紹介しましたが、コウモリとは夜行性の動物で鳥類以外で飛行ができる唯一の哺乳類として知られています。
しかし飛行こそできますが、あくまで小型の哺乳類であるため、助数詞は「匹(ひき)」を使うのが原則です。
そもそもコウモリの翼というのは、鳥のそれと構造的に異なります。鳥類の翼が羽毛に覆われているのに対し、コウモリの翼は「飛膜」と呼ばれる伸縮性の膜でできています。
これと同じ原理で飛ぶ動物として、ムササビやモモンガ、ヒヨケザルなどもいますが、飛行と言うより高い場所から低い場所へと滑空するだけに留まります。コウモリが特別な存在なんですね。
飛べるから「羽」を使って数えてもよい?
コウモリは哺乳類なので、原則「匹」で数えます。
しかし哺乳類の中では鳥と同じくらいの飛行能力があるので、例外的に鳥と同じように「羽(わ)」を使って数えることもあります。
実際大昔の人々はコウモリを鳥類とみなしていました。
古代ローマではコウモリを鳥類に分類して「翼持つネズミ」と呼んでいたり、日本でも江戸時代まではムササビと共に鳥類に分類していました。
「羽」を使って数える哺乳類がほかにもいた?
実は「羽(わ)」を使って数える哺乳類が、コウモリ以外にもいるのをご存知ですか?
その動物とはなんとウサギです!
実はウサギに関しては、宗教上の理由から獣の肉を食べてはいけないという時代に、「長い耳が羽だ」と僧侶達が主張したことが理由で助数詞で「羽」を使っていました。
もちろんあくまで宗教上の理由に過ぎません。ウサギは紛れもなく哺乳類なので、やはりコウモリと同様「匹」で数えたほうが無難です。
コウモリが「羽」と数えられるのはわかるけど、ウサギが「羽」なのは違和感だな
オオコウモリは「頭」と数えることも?
ここまでの説明で、コウモリは「匹」、「羽」と数えると説明しましたが、実は「頭(とう)」と数えることもあるんです!
しかし動物で「頭(とう)」と数えていいのは、馬やライオン、象など人間より大きいかほぼ同じサイズの動物だけです。
コウモリを見たことある人はわかると思いますが、コウモリが人より大きいなんて想像できないですよね。下手したら猫よりも小さいです。
でも世界は広いもので、コウモリにも様々な種類があります。
大きいコウモリは何と、人間並みに大きいのです。特に日本の南西諸島や小笠原諸島に生息するオオコウモリは、翼を広げたら最大で2mにも達する個体もいます。
そのオオコウモリが翼を広げて飛んだ時の姿は、まさにバットマンです。そのオオコウモリの貴重な動画を紹介します。
これだけ大きいと、確かに一頭とか二頭と数えてもよさそうです。
ただしここまで大きいコウモリは滅多にいません。世界中に生息するほとんどのコウモリは、人よりも小さいのでやはり「匹」で数えたほうが無難でしょう。
コウモリを英語で数えると?
コウモリを英語で言うと「bat」です。
可算名詞なので複数形にしてOKです。
すなわち「こうもり一匹」は「a bat」、「こうもり二匹」は「two bats」となります。
まとめ
今回はコウモリの数え方の紹介でした。それではまとめといきましょう!
- コウモリの数え方は「匹(ひき)」、「羽(わ)」、「頭(とう)」
- 空は飛べるが哺乳類なので、「匹」で数えるのが原則
- 哺乳類だが空は飛べるので、「羽」で数える場合もある
- 同じ哺乳類であるウサギも、「羽」で数える場合もある
- オオコウモリなどの大型種は、「頭」で数える場合もある
- コウモリは英語で「bat」、「2匹のコウモリ」は「two bats」
哺乳類なのに「羽」と数えるのがコウモリだけでなく、ウサギまでいたとは驚きです。見た目は全然違うのに!
また鳥類なのに飛べないペンギンの数え方も気になりますね。興味のある方はぜひ御覧ください!
南極に生息する飛べない鳥といえばペンギンですが、その数え方は「羽」か、それとも「匹」のどっちが正しいのか?実はこれ以外にも数え方があったのです。全部で5通りあるのですが、くまなく見ていきましょう!