以前から当ブログでも頻繁に紹介していますが、筆者は大のスマホゲーム好きです!(^^)!
スマホに乗り換えて早5年目となりましたが、この5年間でパズドラ、白猫、モンストなど多くのゲームをプレイしてきました。
いずれも人気のあるスマホゲームばっかりですが、やっぱり人気があるゲームにはガチャが付き物です。
筆者もほぼ無課金でしたが頑張ってガチャを引きまくっていました、やっぱりガチャの誘惑には勝てないですね。
白猫プロジェクトなどは特にキャラ愛だけで引いていたような記憶もあります(;^^)
ソシャゲの中でランダム型アイテム提供方式として実装されているシステムがガチャと呼ばれるものです。
おもちゃ屋やゲームセンターでも置かれているガチャポンをゲーム内で実装したものに過ぎず、レア度が高いアイテムやキャラを低確率で入手できるような仕組みになっているのが特徴です。
ただし別のゲームを見渡すと、このガチャという名称がやや違っていたりします。
似たような表記でガシャという言葉もあるんですよね、見たことありますか?
筆者が以前遊んでいたPCのオンラインゲームの『ガンダムジオラマフロント』ではガシャという表記となってます。
普通にゲームをプレイする側に立てばガチャとガシャの名称などそこまで気にする必要はないですが、運営側の立場に立てば表記に関しては複雑なルールがあることがわかりました。詳しく解説していきますね!
ガチャとガシャの違いとは?
どちらも抽選によって希少アイテムを入手するシステムと言う意味では一緒ですが、何故ゲームによって表記が違うのでしょうか?
「チャ」と「シャ」の違いだけですが、改めてこの両者の表記の違いについて調べたら商標制度が関係していました!
要はガチャとガシャも両方とも正式名称でも一般名称ではなく、企業側が定めた商標だったのです!
「商標」って一体何?
商標と聞かれても難しくい言葉でイメージしにくいかもしれませんが、正式な定義を説明しますと以下のようになります。
商標(しょうひょう)とは、業務で取り扱う商品とか役務(サービス)を、他の業者の商品やサービスと異なることを示すために使う標識になります。
引用元:商標とは?今更聞きにくい基本から最新の知識まで、弁理士が徹底解説!
ただこの説明を見ても難しくてイメージしにくいかもしれません、簡単に言うなら企業側が他の企業と差別化を強めるために決めた独自の商品名だと思って結構です。
実際にある例を紹介しますと、
- ホッチキス:伊藤喜商店(現イトーキ)の商標、一般名称はステープラー
- オセロ:ツクダオリジナル(現メガハウス)の商標、一般名称はリバーシ
- エスカレータ:アメリカのオーチス社の商標、一般名称は自動式階段
- ウォシュレット:TOTOの商標、一般名称は温水洗浄便座
- マジックテープ:クラレの商標、一般名称は面ファスナー
- 万歩計:山佐時計計器の商標、一般名称は歩数計
- 宅急便:クロネコヤマトの商標、一般名称は宅配便
などがあります。
普通名称化した商標一覧
今回のテーマであるガチャとガシャに関しましては、
- ガチャ(またはガチャポン):玩具メーカーのタカラトミーが「指定商品:カプセル入りのおもちゃの自動販売機」として商標登録
- ガシャ(またはガシャポン):ガンダム系ゲームで有名な株式会社バンダイがカプセルトイとして商標登録
ということになっています。
イントロでも紹介した『ガンダムジオラマフロント』はバンダイナムコオンラインの運営するゲームですが、この会社は株式会社バンダイの子会社なのでガシャとなるわけです。
他にガシャと表記する主なゲームも基本的にはバンダイナムコオンラインが運営するゲームとなっていて、例えば
- 機動戦士ガンダムオンライン
- ドラゴンボールZ ドッカンバトル
- ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
- アイドルマスター シンデレラガールズ
- スーパーロボット大戦X-Ω
などがあります。
バンダイの展開するガシャポンに関しましてはアミューズメント施設、レンタルビデオ店、地下鉄の一部路線内通路にも複数台設置されていることが多いので見かけたことがある人は多いと思います。
ソシャゲにも共通していますが他社のカプセルトイに比べてもアニメや漫画などの版権キャラクター物が強く豊富なのが特徴です。
ガチャと表記しているゲームは問題ないの?
ガシャとガチャは両方とも商標だと解説しましたが、これはあくまでカプセルトイにおける話です。
実はオンラインゲームにおけるガチャの商標はインターネットサービス大手のNHN Japan株式会社が所有しているのです!
しかしソシャゲ界を見渡してみるとガシャはともかく”ガチャ”と表記しているゲームはたくさんあります。
人気スマホゲームのモンストとパズドラ、白猫プロジェクトなどがまさにそうですが、これらのゲームの人気がありすぎるために、ガチャが正式名称だと誤解している人も多いです。
ただしあくまでも商標はNHK Japan株式会社が所有しているので、法律的に見ると「あれ?もしかして訴えられるんじゃね?」と思いたくなりますよね?
事実特許庁が紹介している商標制度のページには第三者が同一の商標を使用することは排除することができ、権利を侵害した場合には損害賠償も請求できると書かれています。
参考サイト:商標制度の概要
しかしモンストとパズドラ、白猫などはリリース直後から一貫してガチャと言う表記で通しています。
理由はちょっと複雑なんですが、これらのゲームではガチャはあくまでレアモンスター(レアキャラ)を手に入れる機能の一部として、という建前で運用しているに過ぎません。
ゲーム内の一機能に過ぎないのであれば商標と言う問題を回避できるみたいなんです、なんか凄くややこしいですねwww
このことについては以下のサイトで詳しく書かれています。
商標「ガチャ」の効力は?
もちろん商標の問題が絡むと面倒になるのでゲーム内で一切ガチャと言う表現を使わない人気ゲームもあります。
代表的なゲームがFate/Grand Order(通称”FGO”)ですね。
このゲームでは『霊基召喚』という名称が使われています、要はレアキャラを聖昌粒というアイテムを使って召喚(呼び出し)するということです。
ガチャの場合はアイテムやモンスターを手に入れるという意味合いが強いですが、召喚と言う言葉だと(キャラを)迎え入れるという意味合いになりますね。
またゲーム会社超大手の任天堂が運営する『ファイアーエムブレム ヒーローズ』でも『英雄召喚』と表現しています。
ただ名称が変わってもお金がかかるという点では変わりませんが(;^^)
まとめ
今回はガチャとガシャの名称の違いについての解説でした。
改めてまとめさせていただきますと、
- ガチャとガシャは両方とも商標で正式名称ではない
- ガチャはタカラトミーの商標でガシャはバンダイの商標
- オンラインゲームのガチャはゲーム内の一機能であると見なされるので商標の問題を回避できる
となります、参考になりましたら幸いです!
もちろんガチャとガシャの表記の違いを気にするのはゲーム会社だけです、一般人がツイッターなどでガチャとガシャの使い分けをする必要なんかありません。
むしろガシャという表現自体違和感がある人も少なくないですからね(;^^)
些細なことかもしれませんがこれを機に商標登録制度にも理解を深めていただければ幸いです!