最近のソシャゲはゲーム内でアップデートやら追加コンテンツを更新する際にメンテナンスを行うことが多いです。

アップデートでゲームの内容がさらに面白く充実するのはいいことですが、メンテナンスになるとゲームがプレイできないのでイライラしてしまうのは多くのユーザーが経験あるはずです、僕自身もその一人です。


しかしこのメンテナンスって具体的にどういった作業が行われているのか、詳しく知っている方はどれくらいいるでしょうか?

  • ゲームのメンテナンス中って何してるんだろう?
  • 何でこんなに時間がかかるんだろう?
  • そもそもメンテナンスってどういう意味なの?

僕自身がソシャゲ好きなものですから、こういったことが凄く気になっていました(;^^)

今回はこういった疑問点を解消するために詳しく調べましたので気になる方はぜひご覧ください!


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ソシャゲのメンテ中は何してるの?

一言でソシャゲ、いわゆるオンラインゲームにおけるメンテナンスというのは具体的には以下の作業が行われていると思ってください。

  • アップデートに合わせたゲーム内データの更新
  • データを更新したことで生じた不具合の確認と修正作業
  • ユーザーへの個別対応
  • サーバー機材の調整と点検と交換
  • ゲームデータのバックアップ更新

細かい点を言えば他にもいろいろ出てくると思いますが、ざっくり上げますと上の5つになります。

ではなぜ上記の作業を行うメンテナンス中はゲームがプレイできなくなるのでしょうか?それについてもっと具体的に解説していきます!

メンテナンス中にゲームがプレイできなくなる理由

メンテナンスとはそもそも日本語で「機械類の整備や維持、保守点検作業」のことを意味します。

ゲーム開発系では機械類とはデータが保存されているサーバーに該当します。またゲーム内部のデータ、ゲーム開発プラットフォームもメンテナンスの対象になります。

普通のコンシューマゲームと違ってスマホやPCのオンラインゲームは運営会社のサーバーにそのデータが入っています。

一昔前のようにユーザーがゲームソフトを買ってきたり、パッケージデータをダウンロードする手間がなく、パソコン内部のデータ容量も削減できるのは素晴らしいことです。

ただし逆に言えばそれは、運営側によって全てのデータを管理、点検できることも意味します。


ソシャゲをプレイしていると定期的に新しいイベントがやってきて、それに伴い新キャラや新アイテム、新クエストなどのコンテンツが追加されますが、これはユーザーが長期的にプレイするために飽きさせないための工夫です。

またゲームの運営会社のサーバーで何かしらトラブルが起きた時や予期せぬバグが発見された時に点検や修正する作業も必要になりますが、これらの作業中には一般ユーザーがログインしてゲームがプレイできなくなります。


これを車の運転で例えて見ますとよくわかると思います。

車を走行している際に、エンジンが不調だなと感じたら皆さんどうしますか?

まさか運転しながらボンネットを開けてエンジンオイルを交換するなんてしませんよね?

必ず車のエンジンを止めてから行います。それと同じことで一般ユーザーがログインしたままメンテナンスを行うと、そのユーザーのデータにも何らかの影響が及んで最悪の場合データが消失してしまう事態になります。

課金してきた額が大きければ大きいほど大損害になりかねず、お詫びとして課金アイテムを補填してもユーザーからしたら割に合わないでしょう。

そうなると訴訟に発展しサービス終了待ったなしです!

メンテナンス中にログインできないのはこういった背景があるからですが、それを知らずにTwitterなどで「メンテ長すぎ!」だの「運営やる気出せ!」などと言うのはそれこそ開発側の事情を無視した意見です、マネしないようにしましょう!

メンテナンスの時間帯と頻度は?

追加コンテンツのアップデート絡みのメンテナンスはどのソシャゲでも行われます。主な人気ソシャゲのメンテナンス時間を紹介しますと、

  • モンスト:5時間
  • パズドラ:5時間
  • FGO:6時間
  • 星のドラゴンクエスト:6時間
  • ドッカンバトル:6時間
  • ジョジョSS:7時間
  • 荒野行動:2時間

となっています。

基本的にどのソシャゲでも平均で5時間くらいかかると思ってもらえればいいです。

また頻度としては2~3週間に1回のペース、時間帯は深夜0時(または1時から)というパターンで行われることが多いです。

もちろんユーザーが最も多く利用する時間帯(土日祝日など)にメンテが行われることはよほどのことがない限りありません。

自分が今はまっているゲームのメンテナンスが始まる日付と時刻はそのゲームの公式サイトやTwitterなどでも確認できます。

少なくともソシャゲは定期的にメンテナンスがあるんだという事実をしっかり把握しておくことが重要です、これが苦手な人はコンシューマゲームの方が向いていますね。


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ゲーム内データの更新で予期せぬ不具合も?

新しく実装されたコンテンツはシステム的に大きく変わっていて予期せぬ不具合やバグが発生することはしばしばあります。

もちろん実装当日までにあらかたのバグは開発側で検知していて修正はするのですが、それでも人員は限られていますし期限までに開発を間に合わせようとして急いで実装した結果、メンテナンス当日になって不具合が発覚することが多いのも現実です。

バグや不具合が残ったままリリースするとユーザーもそうですが運営側にとっても不利益になるのであってはならないわけです。

それを修正し確認する時間を確保するために、メンテナンスの延長を行うわけです。


このようにバグを検知し修正する作業のことをデバッグと呼ぶのですが、デバッグ作業もかなりの時間と労力がかかるので簡単にはいきません。

自分でソフトウェアのプログラムを製作した経験がある人はよくわかると思いますが、内部的に問題がなくても、人間の目で見た時に初めてバグだと発覚する事象も多いのが現実です。

特に多いのが、

  1. グラフィック系の不具合:部分的に突き抜けていたり、色の設定がおかしくなっているなど
  2. 数値系の不具合:キャラのステータスの数値が間違っていたり、明らかにおかしい数値になっているなど
  3. システム系の不具合:ボスに対してダメージが通らなかったり、回復魔法を使ったのに回復しないなど

といった不具合です。

検知するのは簡単ですが問題なのは修正する時です。ソースコードの一文字を変えただけでもゲームがフリーズする原因にもなりますので、慎重な作業が求められます。

開発側ももちろんメンテナンス当日は人員を増やす工夫は行うでしょうが、やはり限界があるでしょう。

特にバージョンが大きく変わる大型アップデートなどはそれこそ追加する要素が多く点検する項目も必然的に多くなるので長い時間がかかります、10時間以上か半日かかることもありますね。

緊急・臨時メンテナンスが起きるのは仕方ない?

実はメンテナンスは延長だけで済めばまだマシな方と言えます。

メンテナンスが終わって「やっとゲームがプレイできる!」と思ってしばらく遊んでみたら、またゲームが動かなくなった!

調べてみたら「ただ今から緊急メンテナンスを行います。」というメッセージが公式ツイッターアカウントで表示されていた!

なんて言う事態もたまに起きるのがソシャゲの怖い所ですね。

なぜこういった事態が起きるのかと言いますと、やはり不具合の発覚・修正の話とも繋がります。

先ほどはメンテナンスの時間内で発覚した不具合やバグの修正を延長することで対応していると記載しましたが、これはあくまで開発側だけの事情です。


メンテナンスが終わると次のバージョンが再リリースされるわけですが、これは全世界のユーザーが普通にプレイできることを意味します。

逆に言えば全世界のユーザーがデバッグできるということでもあります。

それこそ何万人という単位でゲームをプレイするので、社内だけでデバッグするのとは規模が違うわけです。

開発側では検知できなかった不具合やバグが検知される可能性は十分ありえます。

またメンテ明けというのは大人数が一斉にログインし始めるので特にサーバーが落ちる(通称”鯖落ち“)可能性も大きいわけです。
ソシャゲの鯖落ちはなぜ起きる? 運営側のサーバー能力に関係が!


このようにメンテナンス明けは、鯖落ちや通信障害の対応、さらに社内だけでは検知できなかったバグや不具合の修正作業のために再度メンテナンスを行う必要が出てきます。

バグや不具合に関しては仕方ないにしても、鯖落ちに関しては運営側のサーバー環境をもっと良くしてくれないと本当に困りますね(;-_-)

ソシャゲのメンテに関する逸話

ここからはメンテナンスに関する面白い話のご紹介です。

先ほども紹介した通り、主な人気ソシャゲの平均メンテナンス時間はだいたい5時間前後と言った感じです。

しかしメンテナンス当日になってバグや不具合が発覚して、修正するために延長することもしばしばあります。

もちろんどんなに長くても1日以上かかるなんてことはまずあり得ません。

1日もログインできないとなるとユーザーからしたらログインボーナスが受け取れないので、それは大問題となります!


ところが世の中にはいろいろなゲームがあるわけですが、調べてみたら急な延長でメンテナンス時間が長くなりすぎたタイトルも少なからずあるんですよ。

代表的なゲームが昨今話題の『Fate/Grand Order』ですね、こちらのゲームはサービス開始直後の8月4日から6日の2日間にも亘ってメンテナンスが行われたことがあります。

(その間にログインできた謎の時間帯は「伝説の18分」、「奇跡の2分」と言われていて古参勢がよくネタにします。)


また2017年6月にリリースされた『シノアリス』というゲームでも、配信開始早々サーバー障害や通信障害が多発してやはりメンテナンスに次ぐメンテナンスで碌にログインできない状態が続いていました。

現在でも人気がある上記の2ゲームですが、人気が高い=より多くのユーザーがログインするということでもありますので、やはりサーバーに大きな負荷が生じやすいですし、未検知の不具合が多く見つかりやすいから仕方ないと言えますね。


あまりにもメンテナンスが多いということでこんな名言が生まれました(;^^)

A:「あと数分でメンテが明ける」
B:「メンテが明けるとどうなる?」


A:「知らんのか?メンテが始まる

また過去には7200時間、10ヶ月近くもメンテナンスをやっていたという伝説のゲームがあります。

KADOKAWAによるリズムゲーム『スクールスタードリーム』というタイトルのゲームでしたが、2016年3月から10カ月近くメンテナンスを行い、2017年6月にサービス終了しました。一体どんな運営形態だったのでしょうね(;*_*)

※この『スクールスタードリーム』というゲーム以外にも、1000時間以上の長期メンテをやっていたゲームはいくつかあります。いろいろ調べてみましたらソシャゲのメンテランキングについて面白いツイートがあったので紹介します。

改めてソーシャルゲームの開発と運営って大変なんだなと実感できますね(;^^)

まとめ

今回はソシャゲのメンテナンスについて、開発側の事情を織り交ぜながら詳しく解説してきました、参考になりましたら幸いです!

メンテナンスと言うのはユーザーにとっては確かにストレスになりますが、裏では多くの人が修正・点検作業に勤しんでいます。

メンテナンスを行うことで大きなバグや不具合もなく楽しくプレイできるので文句を言うのはやはり理不尽でしょう。アップデートの内容自体に不満をぶつけるのは結構ですが、むしろ開発スタッフを労うぐらいの気持ちを持っていきましょう!
 

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