星座で作られた大三角形といえば夏の大三角が特に有名ですね。

学校の理科の授業でも習う内容なので、夏休みの自由研究では望遠鏡を使って観察したことがある人も多いかもしれません。

特に夏の夜空は大三角と天の川銀河が綺麗で有名です。
夏の大三角形の見える方角と時期はいつ? 絶景スポットはどこ?

しかし冬の夜空にも大三角があるのをご存知でしたか?

通称冬の大三角形(または冬の大三角)と呼ばれているわけですが、その見つけ方を詳しくご存知でしょうか?

そもそも冬は寒くて外に出たくないから天体観測自体あまりやらない人も多いと思いますが、冬の大三角は一度コツを掴んでしまえば一瞬で見つけられるようになります。


僕も子供の頃に何度か自力で見つけたことがあるので、コツさえ掴めば簡単に見つけられますよ。

しかも大三角だけじゃなくそれよりも大きい冬のダイヤモンドだって見れちゃいます!

今回は冬の大三角形の見つけ方のコツについて、僕が調べて得た知識とポイントを交えながら詳しく解説していきます、ぜひご覧ください!


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冬の大三角形の見つけ方は?

冬の大三角形はどの方角の夜空を見上げれば見られるのか?

これに関しても答えは簡単で、冬の時期に南東の夜空を見上げれば見つけられます。

ただこれだけだと不親切ですよね(;^^)

もちろん南東の夜空を見上げればすんなり見つけられるかと言いますと、そう簡単にはいきません。初めて探すとなると困惑しちゃうでしょう。

そこで観測する時に抑えておきたいポイントは主に以下の3点です、観測する時間帯を0時前後と仮定すると

  1. まず一番見つけやすいオリオン座を見つける
  2. オリオン座の中で一番大きく輝くベテルギウスを見つける(左上の方)
  3. ベテルギウスから右下、左下に明るく輝く星を見つける(シリウスとプロキオン)

この流れが大事となります。ベテルギウス、シリウス、プロキオンの3つの星を結んで大三角形が出来上がるイメージとなります。

ただしこれでもまだポイントが見えづらいかもしれません、また見る時間によっても方角が変わってきます。

そうした点を踏まえつつより詳しいポイントを解説していきますので一緒に見ていきましょう!

オリオン座と3つの星の位置関係を知ろう!

冬の大三角を構成する星の内訳をもう一度おさらいすると、

  1. オリオン座のベテルギウス
  2. おおいぬ座のシリウス
  3. こいぬ座のプロキオン

となります、全て一等星なので比較的見つけやすいでしょう。

形としては夏の大三角が二等辺三角形に近いのに対して、冬の大三角はほぼ正三角形に近くなっています。

この中で最も明るく輝くのがオリオン座のベテルギウスです。

オリオン座と言えば冬の星座の中でも代表格なので知っている方は多いでしょう、オリオン座流星群でもお馴染みだと思います。

オリオン座は一番明るいベテルギウスが有名で見つけやすいですが、真ん中に3つ明るい星が並んだ箇所がありますね。

ちょうどオリオンの腰の部分にあるのでオリオンのベルトと呼ばれているわけですが、ベテルギウスとベルトの部分が他の星座にはないくらい特徴的なので比較的見つけやすいです。


逆に言えばオリオン座さえ見つかれば冬の大三角も簡単に見つかるということです。

オリオン座のベテルギウスを目印にしてその右下にシリウス、左下にプロキオンがあるということになります。

なので難しいことは考えずにオリオン座を見つけましょう!

見る時間帯によって星座は傾く?

オリオン座を見つければ大三角を見つけるのは簡単だと言いますが、そのオリオン座が冬の空のどの方角にあるのかは時間帯によって異なります。

地球は自転しているので当然オリオン座も他の天体(太陽や月)と同じように東から昇って西に沈みます。

ただし他の天体と違うのはオリオン座は星座なので、時間帯によって傾いているように見えることです。

一般的なオリオン座と言えば左上にベテルギウスがあって、真ん中横1列に3つの明るい星が並んでいる姿を想像すると思いますが、下の画像のように東の空、南の空、西の空と動くごとにオリオン座自体が回転するように見えます。

時間帯別のオリオン座の位置

基本的に日が沈んだ時に東の夜空、明け方の時に西の空に位置していますが東と西の空に浮かんでいる時は横倒しになっていますね。

当然冬の大三角も横倒しになっちゃうので観測する時間帯によっては注意が必要です。

またオリオン座は冬の星座ではありますが、早ければ10月からも明け方の東の空にうっすらと見え始めます。

ただこの時期はまだ他の2つの星座が見えないはずなので大三角は見えません。

オリオン座とこいぬ座とおおいぬ座の3つが綺麗に見える時期はちょうど12月中旬から3月にかけてです。

この時期の夜遅い時間帯で南東の夜空を見上げれば、まず冬の大三角が拝めると考えてもらって大丈夫です。


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冬のダイヤモンドも拝める?

これまでは冬の大三角形について解説していきましたが、実はもう一つ大三角よりも大きい大六角形があることもご存知でしたか?

こちらは冬のダイヤモンドと呼ばれるアステリズムになりますが、構成する星は六角形なので6つになります。その内訳は、

  1. オリオン座のリゲル
  2. おうし座のアルデバラン
  3. ぎょしゃ座のカペラ
  4. ふたご座のポルックス
  5. おおいぬ座のシリウス
  6. こいぬ座のプロキオン

となります、これら6つの星を線で結ぶとちょうどダイヤモンドのような形になります。

夏の大三角も美しいですが、冬の場合はダイヤモンドも拝めるので超ロマンチックですね♪

見つけ方は構成する星の2つがシリウスとプロキオンと大三角と共通しているので、大三角も見つかれば自動的にダイヤモンドも見つかる運びとなります。

【オリオン座のベテルギウスが見れなくなる?】

ここ最近になって浮上してきた説ですが、なんとオリオン座のベテルギウスが近い将来見えなくなるという噂が囁かれています。

これはどういうことなのかと言うと、ベテルギウスが既に超新星爆発を起こしているということです!

超新星爆発とは恒星がその寿命を終える際に引き起こす大爆発のことです。

ベテルギウスは太陽よりもかなり大きく重い恒星ですが、形と質量が大きすぎるためにその寿命は短く長くても数千万年くらいだと言われています。

ベテルギウスは誕生して既に1千万年以上は経過しているので、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくないというのです。

もしかしたら冬の大三角が消える日もそう遠くない未来かもしれませんね。

 

まとめ

最後になりますが改めてこれまでの内容をまとめさせていただきますと、

  • 冬の大三角は12月~3月の夜遅く、南東の空を見上げれば見つかりやすい
  • 目印となる星座と一等星はオリオン座のベテルギウス
  • 大三角を見つければ自動的に冬のダイヤモンドも拝める

となります、参考になりましたら幸いです。


ただし都会は明るすぎるので夜空の星々はなかなか綺麗に見えません。

ベテルギウスなら見えやすいですが、その他の一等星は見づらいですね。やはり綺麗な星座と夜空を拝みたいなら、都会を離れて田舎・地方に行くのがベストでしょう!

日本各地で絶好の星座のスポットはどこなのか?綺麗な星空に拘りたい方は以下のサイトをご覧ください♪
【全国】満天の星が見られるスポット29選★綺麗な星空は感動必至!


あとは最後に一言、大事なことを付け加えます。

冬の大三角形が見えやすい時期は真冬です、しかも時間帯も夜なので超絶寒いです。

屋外で観測する場合は防寒対策を絶対忘れないようにしましょう!
 

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