天の川銀河

夏の時期になると夜の空一面に輝く天の川銀河、毎年多くの人が綺麗な天の川銀河を眺めようと天体観測をしに絶好のスポットに出かけると思います。その天の川銀河というのは、太陽系、すなわち我々人類が住む地球が属している銀河のことです。その美しい光芒は光の淡い帯となって夜空全体をぐるりと覆っているのが見て取れます、昔から夏の夜空の風物詩として語られてきました。

しかし天の川銀河が濃く眺められる時期が毎年夏頃ですが冬の時期に天の川銀河ってあまり見られないですよね、一体なぜなのでしょうか?また天の川銀河の名前の由来なども気になりますね。

その理由を解明するには宇宙全体で考える必要が出てきます。一見難しそうですが画像で見るとなるほどと納得できると思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
 

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天の川銀河とは? 名前の由来は?

まず天の川銀河について軽く説明したいと思います。

  • 英語の名称:Milky Way Galaxy(乳の道)
  • 中心にある星座:いて座
  • 直径:10万光年
  • 厚さ:1000光年
  • 質量:太陽の1兆2600億倍
  • 恒星の数:2000~4000億個

天の川銀河とは冒頭でも説明したように、太陽系が属する銀河系であります。そもそも”天の川”という名前の由来は何なのかというと、天すなわち空一面に広がる星を川に見立てて名づけられました。

昔の人々は天の川の正体についてあれこれ神話と繋げて考えていたそうです。

頭のいい科学者でさえ天の川のことを「天界から漏れる神の世界の光」などという表現をしていたほどですが、初めて「おびただしい数の微光星の集まり」であると証明したのが、かの有名なガリレオ・ガリレイです。

ガリレオ・ガリレイ

この天の川にある恒星の数は2000~4000億個と推定されています。

ここで注意しておきたいのは太陽と同じ恒星だけでも数千億個もあるということなので、当然その恒星系に属する惑星(地球と同じような星)はさらに増えるということになります。

太陽系には水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8つの惑星があるので単純計算で惑星の数は天の川銀河だけでも1兆は超えるということになりますね!
 

天の川銀河の大きさは? 太陽系はどのくらいの比率?

天の川銀河の大きさは直径が約10万光年と言われています。

しかし10万光年と言われても想像がしにくいですよね、そこで我々が住む太陽系の大きさと比べてみることにします。仮に太陽系の直径を1mとした場合だと、天の川銀河は直径が約70kmという大きさになります。

天の川銀河の大きさ

銀河全体で見たら太陽系なんか砂粒みたいな大きさです、上の画像では太陽系は数ミリくらいの大きさですが実際には目に見えないくらいの大きさになると思います、改めて宇宙の大きさには驚かされますね!

 

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太陽系と天の川銀河の位置関係は?

天の川銀河は我々人類が住んでいる銀河ということなので、外から観測するということはできません。そのためどういった形状をしているのかは想像でしかできませんが、長年の観測結果をもとに推測すると渦巻き状で中心部に星が密集した形状になっているとされます。

そして地球を含んだ太陽系は天の川銀河の中でもかなり外側にあるようです。夏の時期の夜空に見える天の川は地球から天の川銀河の中心部を眺めた形になります。中心部にはさそり座やいて座といった夏の夜空を代表する多くの星座が見えますが、冬の時期になると天の川が見えづらくなります、これはなぜでしょう?
 
下の図を見てもわかるように、夏の夜空では銀河の中心部に視線が向かいますが、冬になると銀河の外側に視線が移って見える星の数が減ります。地球は太陽の周りを一年かけて公転しているので夏と冬では180度位置が違います、そうすると我々地球に住んでいる人間は冬の時期はどう頑張っても銀河の中心部を見ることはできないのです。


 

天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突する?

宇宙にある銀河は地球が属する天の川銀河だけでなく、他にも多くの銀河が存在します。

その中で天の川銀河から約230万光年離れた位置にはアンドロメダ銀河という直径20万光年以上の大きさを誇る巨大な銀河があります。肉眼でも見えるので非常に有名ではありますが、実はこのアンドロメダ銀河と天の川銀河が将来的に衝突するとも言われています。

我々人類が住む地球が動いているように実は銀河も移動しています、そしてアンドロメダ銀河も動いています。銀河の移動速度は秒速数百km以上だそうで、アンドロメダと天の川は着実に接近しているそうです。

しかし衝突といっても約40億年も先の話になるそうです、また恒星間の距離は物凄く離れているため恒星同士が衝突するという確率は限りなくゼロに近いです。(それ以前に恒星の寿命が尽きるパターンもあります。)30億年も経てばアンドロメダと天の川が合体した巨大な銀河が夜空全体を覆うことでしょう。
 

まとめ

以上天の川銀河についていろいろ解説してきました!

今年の夏の夜空も美しい天の川が空を覆いますが、綺麗な天の川を肉眼で見るならやはり山奥がベストと言えますね!あと夏の夜空といえば大三角形も見れますね、詳しくは以下の記事をどうぞ!
夏の大三角形の見える方角と時期はいつ? 絶景スポットはどこ?

天の川銀河の美しさは人生で一度は実感してみないと損ですね。
 

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