常夏の南国のリゾート地と言えば、多くの人がハワイかグアムと言うでしょう。

しかしもう一つ定番の人気を誇るのが、マリアナ諸島にあるサイパン島です。





東京から片道5時間くらいで行ける上に、日本とは時差がたった1時間しかズレていません。

また旅費に関しても、ハワイやグアムだと少し高めになってしまいますが、サイパンは比較的安く、1人旅だと10万円以内に抑えられることもあるので経済的です。
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家族旅行としても人気が高いサイパンですが、少し残念なのが日本からの直行便がなくなったことです。


実は少し前までは成田空港から直行便があったのですが、2018年2月に廃止となりました。

一体なぜ廃止になったのでしょうか?

改めてその経緯を探るとともに、今後復活する見込みや時期についても調べてみました!


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サイパンへとはどんな島?

サイパン島とは北マリアナ諸島連邦に位置する面積約115㎢の島で、同諸島の中でも政治・経済の中心地となっています。

サイパンの基本情報を表にまとめました。

サイパン島の特徴
行政区画 アメリカ合衆国の自治領
飛行時間 片道約4時間
飛行距離 成田から2350km
時差 1時間早い
最大都市 ガラパン
人口 58,000人
平均気温 27℃
雨季 4月~10月
乾季 11月~3月

何と言っても年間平均気温が27℃と常夏であり、ほぼ1年中海水浴を楽しめるのが最高ですね。

雨季と乾季はありますが、一日中雨が降るなんてことはありませんし、台風が上陸したりする心配もありません。

年間平均気温がほとんど変わらない島」ということでギネスにも認定されているくらいですから、雨季でも十分楽しめます。

サイパンへの直行便はない!理由は?

ただそんな楽園と言えども、ハワイやグアムに比べるとやや影に隠れがちなリゾート地です。

近場で手軽に行けるし、何より海が超綺麗ということもあって、一昔前までは年間で45万人近くの日本人が訪れていました。

今ではあまり聞かなくなりましたが、昔のテレビのクイズ番組の優勝賞品でグアムやサイパンへの旅行は定番だったそうです(;^^


それが昨今ではわずか4~5万人に激減してしまい、2018年5月唯一成田空港から直行便を運航していたデルタ航空が撤退したことで、サイパンへの直行便がなくなりました。

それまではJALも成田と関西の両空港から直行便を運航していたことがありましたが、2005年10月をもって運休しています。

デルタ航空が最後の砦でしたが、そのデルタ航空の撤退はサイパンに行きたいと思っていた人にとっては大きな痛手ですね。


現在サイパンへの直行便が運航しているのは、東アジアだとソウルと北京の空港からのみで、観光客の推移も韓国人と中国人が日本人以上に多くなっています。

特に中国人に関しては日本人同様にビザ無しで行けるようになったおかげで、一気に増加しました。

今サイパンに旅行するとしたら、これらの空港に乗り継ぎをする必要があります。この点では直行便があるグアムに比べると不便さを感じますね。


何とも悲しいお話ですが、それも無理からぬ事情や背景があります。

まず第一に昨今の国際情勢が大きく関係しているのですが、何と言っても北朝鮮によるミサイル攻撃です。

“ミサイル”と検索窓に入れただけで北朝鮮のニュースがトップに出てくる状況ですからね。


日本の排他的経済水域と領海だけでなく、アメリカ本土にも届く恐れがあるとされています。

そこで攻撃の標的とされているのが北マリアナ諸島にあるグアムやサイパンです。


こうした緊張状態もあって、特に修学旅行先として予定していた学校がキャンセルを相次いでしたようです。

単に個人の旅行なら問題ないでしょうが、子供を預かる教育機関としては親からの心配や懸念を優先した結果なのでしょう。

東南アジアのリゾート地が台頭!

東南アジアのリゾート地が台頭してきたことも、サイパンの人気が低迷した大きな要因と言えます。

東南アジアの人気の海外旅行先としては、フィリピンのセブ島、インドネシアのバリ島、さらにタイのプーケット島などがあります。
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これらのリゾート地も比較的温暖で、海も綺麗でマリンアクティビティも豊富で人気が高まっています。

しかも日本からの距離も近く、物価と旅費が安めに抑えられるのが最大のメリットです。

今ではハワイやグアムに次ぐ定番のリゾート地として、東南アジアに足を運ぶ人が一昔前に比べ増え始めました。


これらの地域に比べるとサイパンは、物価が日本とほぼ同じかやや高いくらいで、旅費もそこまで安くなりません。

グアムよりもやや安い程度ですが、それでも格安航空で超安く行ける可能性もある東南アジアには及びません。

特に2005年にJALがサイパンから撤退したのもかなり大きく響いたのでしょう。

それまで3~4万円台で行けたサイパンの旅行費用が、2倍近くに上がってしまい、「これならもう少しお金を足して、グアムかハワイに行った方がマシじゃない?」と思う人も増えました。


もしくは旅費を安く抑えたい観光客なら、LCCが運航している東南アジアや台湾、韓国辺りに向かいます。

もともとビジネス客が少ない路線だったこともあって、さらに採算が取り辛くなったのが最大の要因でしたね。


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直行便復活の目途はアリ?

近年やや人気が低迷したサイパンですが、それでも海の綺麗度に関しては抜群です!

マリンアクティビティも豊富で、訪れる価値は少なからずあると言ってもいいですが、それなら「直行便が復活してほしい!」と思う人も多いでしょう。


そんな中、国内の航空会社でいち早く直行便の定期便の運航に名乗りを上げたのが、スカイマークです。

成田空港からサイパン交際空港までのチャーター便で、3月22日から30日まででしたが、計12便を運航させました。

この時期はサイパンへの旅行者が増える繁忙期だったので、すぐに満席になったそうです。


就航記念式典に出席したスカイマークの佐山会長によると、現地の人の声や搭乗されたお客様からも「定期便にしてください。」との声がたくさんあり、かなり好評をいただいたそうです。


そして定期便を運航させることについては、

「今年の夏から年内に考えています。」

と述べ、前向きに検討中とのことです。

スカイマークと言いますと、ANAやJALが手をつけない路線を中心に利益を上げる第三極的な航空会社なのですが、サイパンに行きたい人にとってはこれほど有難い話はないですね。


サイパンへ旅行する日本人旅行者の数は現在年に4~5万人なので、この層をがっちり収めることは経営戦略上でも理にかなっていると言えますね。

ぜひ成功させてほしいと思っています!

※個人的にはタイのプーケット島への直行便も現在運航されていないとのことなので、ぜひ採用してほしいかなと思っています(^^♪



まとめ

今回はサイパンへの直行便が廃止された背景と、復活の見込みについての紹介でした!

サイパンについてあれこれと調べてみましたが、物凄く綺麗な海で是が非でも行ってみたいと余計に思いました。

そういう意味でも直行便の復活は待ち望んでいます(^^♪


ただ最近では中国人と韓国人の増加もあって、一昔前のサイパンとはかなり雰囲気が変わったようです。

同じアメリカの自治領であるグアム以上に多いので、英語よりも韓国語か中国語を聞く機会が多くなるでしょう。
 

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