毎年7~8月や1~2月になると、多くの大学でテスト期間に入ります。
しかし大学の講義は内容も濃くなって難しく、合格点を取れるかどうか不安になる学生は多いですね。僕もその一人でした。
理系出身の僕ですが、やはり大学の講義は本当に難しかったです。
「量子力学」や「複素解析」、「ベクトル解析」、「信号理論」、「波動理論」、「離散数学」など普通の人が聞いたら「何それおいしいの?」と言われるような科目ばかりでした(;^^
高校までと比べると難易度が上がって、もはや普通の勉強量では講義の内容を全て把握するのは無理だと思いました。
そうなると鬼門となるのがテストですよね。
でも大学生のテストというのは、高校までと違って、何と参考書やテキストの持ち込みが出来る科目があるんです!
つまりテスト中にノートや参考書を見てもいいんです。
それじゃテスト勉強なんかしなくてもいいのでは?
こんなイメージを抱きたくもなりますね。
しかし僕も大学生の頃は持ち込んでいいテストをいくつか受けましたが、実際あまり楽だった印象はなかったです。
なぜ「持ち込み可」でも難しいのでしょうか?
今回は大学のテストで参考書等を持ち込むことについて、その実態や難易度など詳しく紹介していきますよ!
私の講義でも実は「持ち込み可」にしてるよ。だけど簡単じゃないんだな、これが!
大学は一部のテストで持ち込み可!
冒頭でもお伝えしましたが、大学ではテスト時に持ち込み可の措置が取られている科目もあります。
持ち込んでいい物とは、その科目で使用されているテキストや参考書、講師からもらったプリントや資料、さらに講義中にメモしたノート類を指します。
高校までのテストみたいに、全ての講義で筆記用具以外のノートやテキスト類、プリント類などの持ち込みが禁止されてはいないのが特徴ですね。極端な話、何を持ち込んでもいいという科目もあるようです(笑)
そういえば「何でも持ち込み可」と書かれているドイツ語のテストで、ドイツ人を連れ込んだ学生もいたんだよね。あれは驚いた。
もちろん一部の科目だけで認められている措置ということは、頭に入れておいてください。
その科目のテストで持ち込み自体が出来るのか、また持ち込みできるとしたら、何がダメで何がOKなのかは、必ず事前に講師などの話やシラバスで確認はしておきましょう!
持ち込みできるか否かの科目の見極めというのは、恐らく多くの学生が気になります。
これについては、大学や学部によっても大きく変わりますので、一概に一言ではまとめられません。
ただ自分自身の経験から言わせてみれば、
- 比較的難易度の低い教養科目(高校で学んだ知識のほぼ延長上の内容)
- 暗記が多い科目
- 学部ごとに指定された必修科目
などは持ち込みが認められていないことが多いです。
この手の科目は事前に勉強や対策をしっかりすれば、テストで高得点が取れやすいです。
要するに高校までのテストと同じように、穴埋め式や公式や選択式、定理に当てはめて解くという形式が多くなるんですね。
相対的に難易度が低くなるので、持ち込みは不可という科目が多くなります。
逆に言えば持ち込み可のテストだと、難易度が高くなる傾向があるよ。それについては後半で詳しく解説するね。
「持ち込み可」は大学側の配慮?
個人的な見解になりますが、大学のテストというのは高校までと違って、制約が比較的緩いと言えます。
例えば
- 第二外国語や英語の講義などは、辞書や電子辞書の持ち込みはOK
- 理数系の科目であれば、関数電卓、定規、コンパスの持ち込みはOK
- 公式や要点だけを記載したレポート用紙1枚だけならOK
とテキストやノートの持ち込みは認めないまでも、あくまで補助的な手助けに留まる範囲の物であればOK、という科目は多いです。
大学の単位取得は出席やレポート提出も大きいですが、それ以上に比重が大きいのがテストの点数ですね。
大学の単位制の仕組みは多くの大学生が気になるところです。1単位どのくらいの学習時間なのか?また卒業までに必要となる単位の数や必修科目、さらに成績評価基準についても解説していきます!
高校までと違って、テストの点数が赤点でも再試や追試がないパターンもありますから、なおさらテスト対策は重要なのです。
要するに「持ち込み可にして負担を減らしてやるから、少しでもいい点数を稼いで、単位を取ってくれ」という配慮とも言えます。
「持ち込み可」は罠!?難しいと言われる3つの理由
大学のテストは「持ち込み可」の方が難しい!
僕の高校時代の恩師もこのように言っていましたが、この言葉は全然間違っておらず、むしろ「持ち込み可」は罠だと考えた方がいいくらいです。
これについては大きく3つの理由が考えられます。
- 持ち込んでいいから勉強しなくなる
- テキストやノートで調べる時間がもったいない
- 出題される問題の難易度が上がる傾向があるから
ではそれぞれの理由について細かく解説していきますね。
「持ち込み可=勉強量が減る」傾向になるから!
なぜ「持ち込み可」の試験が難しくなるのか?
最大の理由が、「持ち込み可」ということでテスト勉強する時間が減るか、そもそも勉強しなくなるからです。
つまりテスト対策しないから、相対的に難易度が上がると言えばいいでしょう。
そもそも講義にすら出席しない学生も増えます。
例えば学期開始直後に受ける最初の講義では、講師及び教授がその講義の成績評価について説明してくれますが、講師が
テストは「持ち込み可」とします。
と言ったとしましょう。
仮に最初の講義で説明せずとも、去年と担当講師が変わっていない場合は、去年までと同じパターンで「今年もどうせ『持ち込み可』だろう」と勝手に考える学生が多くいます。
そうすると、
テスト中にテキストやノートを見てもいいなら、わざわざ必死こいて勉強する必要はないな。
という思考回路になります。
だけどこれ自体がそもそも間違っているんですよね。
結局出題された問題の意図や要点をしっかり理解していないと、どれだけ簡単な問題でもわからず、的外れな解答をしてしまいます。
例えば普通の授業中で、抜き打ちの小テストをやらされてもわからないことが多いです。
その際テキストやノートを見ても、見当違いの部分を丸写しして全然間違った答えだった。という経験はありませんか?
本番のテストでもこれと全く同じミスをやらかします。
「持ち込み可」のテストというだけで、問題が易しくなるわけでは決してありませんし、そもそも教科書やノートでメモした内容がそのまま出題されるとは限りません。
基本自体を勉強もせず予備知識がほぼない状態だと、いくらテキストやノートを見ても解けません。最低限の勉強と対策は必要だと認識してください。
日本語がほぼわからない外国人が、国語辞書を持ち込んで国語のテストを受けても、まぁ難しいだろうね。
参考書やテキストを読む時間がもったいないから!
これも上記の話と少し被るのですが、テキストやノートを持ち込んでいいとなると、当然みなさんテスト中に調べたくなります。
ただここで注意しないといけないのが時間です。
大学のテストの時間は、通常の講義と同じで90分というパターンが多いです。
つまり時間も気にしないといけないのですが、仮にほぼ勉強しないで挑むと、試験中に調べてばかりになります。
でも試験中に調べてばかりいて、問題を解くという行為を忘れて、あっという間に試験時間の半分以上が過ぎてしまうこともあります。
こればかりは自分自身が経験者ですからね(;^^
「あれ?これと同じパターンってテキストの何ページに書いてたっけな?」と考え、結局何分もテキストをパラパラめくってばかり。
調べる時間がもったいないじゃん!
全くその通りで、結局頭の中にほぼ詰め込んでおけば、調べる必要もないから、問題を解く行為に集中できます。
結果的にその方が早く終えられますからね。
調べる時間が全くの無駄だと痛感し、ちゃんと勉強しておけばよかったと本当に後悔しました。
出題される問題の難易度が上がる傾向があるから!
次に考えられる大きな理由が、テストで出題される問題の難易度が大きく上がることです。
いくら大学全入時代になったとはいえ、テキストの文章をそのまま書き写して合格できるほど、大学のテストは易しくありません。講義に出席する意味すらなくなりますよね。
基本的な傾向として、持ち込み可のテストというのは問題の難易度が上がる傾向があります。
「テキストに載ってある該当箇所さえ探し出せば、あとはその部分を丸写しすればOK!」
みたいな問題はほぼないです、あったら奇跡と思っていいでしょう。
言い換えれば、
参考書やテキストを持ち込んでいい=参考書やテキストを読まないと解けない難しい問題がある
という意味と捉えてもいいです。
具体的にどういった問題が出題されやすいのか紹介しますと、
- 「数百字程度でまとめよ」という記述式や論述式の問題
- テキストの広範囲を呼んで、全体の流れを把握しないと解けない問題
と言った感じで、テキストはあくまでも参考資料程度にしかならない場合がほとんどです。
この手の科目のテストでは、暗記をそもそも必要としていません。間違っても穴埋め式の問題などは出ません。
また複合問題も出されるパターンが多いですから、テキストを一通り読むか、講義を全部受けて全体の流れを把握していかないと、持ち込んでも全く意味がないんですね。
学生によっては下手したら「持ち込み可」のテストの方が、事前の勉強時間が増えます。
結局講義にちゃんと出席して真面目に講師の話も聞いている学生が、圧倒的に有利な科目とも言えますね。
持ち込み可で試験が簡単になる科目もある?
一方で「持ち込み可」で極端に易しくなる試験もあったりします。
ノートやレジュメ、あるいは要点だけまとめたレポート用紙1枚のみを持ち込み可にしている科目だとこの傾向がありますね。
この手の科目は、普通に講義に出席してノートを真面目に取っていれば、普通に単位が取れてしまいます。
あるいは鬼のように複雑な計算式や公式、定理などがわんさか出てくる科目とかにも多いです。
あまりにも覚える量が多すぎて対策が困難なので、重要な公式や要点だけをレポート用紙1枚だけにまとめ、それを持ち込む科目は特に理数系だと多いです。
しかしA4レポート用紙1枚だけだと、書ける量が限られるので、書く時は文字のサイズなどに気を付けましょう(笑)
僕は字が下手で文字も大きめだから、他の学生のコピーをもらって済ましたよ。
まとめ
以上、大学のテストで参考書などが持ち込みできることについて、その難しさや、逆に簡単になる背景などの紹介でした!
大学のテストというのは、高校までと違って覚えればOKという問題は少なくなり、より考えさせられる問題が多くなります。
「勉強=暗記」という認識は捨てた方がいいでしょう!
やっぱり真面目に講義に出席して、勉強するのがベストってことだよね。
そりゃ真面目に頑張っている学生が損したら、元も子もないからね。
その通り!そうとわかったら勉強あるのみだ!ところで今日は休みかい?
いや今日は一日中ゲーム三昧で、明日はバイト。明後日もバイト。来週から本気出す!
だめだこりゃ!