小さくて細長い魚といえば「シシャモ」ですね。
焼いても揚げても頭から尻尾まで美味しいという、中々に貴重な魚ではあります。特にレモンとセットで食べるのは鉄板でしょう。
さてそんなシシャモですが、漢字でどう書くか知っていますか?
うーん何だろう。当て字で「子社若」かな?
漢字表記となるとさらにわからない人も多いでしょう。
ということで今回は「シシャモ」の漢字について、由来と語源なども詳しく見ていきましょう!
アイヌ民族の言葉がその由来となっていたよ!
「シシャモ」を漢字で書くとどうなる?
では正解の発表です。「シシャモ」を漢字で書くとこうなります!
なぜこんな表記になったし?
「柳の葉の魚」と書いて「シシャモ」を意味します。
正直この3文字で「シシャモ」を意味するって、マジで意味がわからないですよね。
そもそも「シシャモ」って名前の語源が気になるところなので、そこから解説していきましょう!
「柳葉魚」の意味と由来とは?
そもそも現在流通している「シシャモ」という魚は、その生息域が北海道の太平洋側、内浦湾から厚岸湾の沿岸地域にのみ分布しています。
つまり「シシャモ」は北海道の漁師達しか漁獲されない魚となります。
「シシャモ」の語源はアイヌ民族の言葉から
「シシャモ」という名前が付けられたのも、北海道の先住民族であるアイヌ民族によって付けられました。
アイヌ民族の言葉になるわけですが、アイヌ語の「susam(スサム)」から来ています。
「susam」の「susu(スス・シュシュ)」は「柳」、「ham」は「葉」で2つ合わせて「柳の葉」となります。
ここから「柳の葉の魚」、つまり「柳葉魚」となります。
読み方もアイヌ語の「スサム」が変化したのが「シシャモ」となります。
因みに「柳」の葉とは、ヤナギ科ヤナギ属の樹木の総称。
落葉性であり、葉の形は針形だったり卵形など変化が多いのが特徴です。
シシャモは全長約15cm、体は細長く背中側は黄色、腹側が銀色と、その外見が確かに「柳の葉」っぽく見えなくもないです。
ただアイヌ民族によると、散っていく柳の葉を哀れんだ神様が魚にしたという伝説もあり、それが「柳葉魚」の由来という説もあります。
「シシャモ」の中国語表記は?
これまでは「シシャモ」の日本語の漢字表記を紹介してきました。
では続いて、「シシャモ」の中国語表記を紹介しましょう。
「シシャモ」を中国語で書くと、以下のように2通りあります。
- 旋瓜鱼:発音は「ズァングアユー」
- 胡瓜鱼:発音は「フーグアユー」
中国人は「柳の葉」ではなく、「瓜」に喩えていたんですね。
「鱼」は「魚」のことだよ、発音は「ユー」だ
おまけ:「シシャモ」を英語で言うと?
「シシャモ」の漢字表記を紹介してきましたが、英語で言うとどう表現するか気になりますね?
「シシャモ」を英語で言うと「smelt」、これ一語でもいいですが「smelt fish」でも同じです。
ただし「シシャモ」という魚が、そもそも日本でしかほぼ流通していないような魚なので、そのまま「shishamo(smelt)」で通用します。
まとめ
以上「シシャモ」の漢字表記の紹介でした。ではおさらいしましょう!
- 「シシャモ」を漢字で書くと「柳葉魚」
- 「柳葉魚」の由来はアイヌ語の「susam」、「柳の葉の魚」から
- 「シシャモ」の中国語表記は「旋瓜鱼」または「胡瓜鱼」
- 「シシャモ」を英語で言うと「smelt」、「shisyamo」
「柳葉魚」という漢字表記になるとは少し驚きですが、魚の漢字の読みクイズとかで出される可能性も高いです。
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