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宇宙

惑星と準惑星と小惑星の違いって?それぞれの定義も詳しくご紹介!

投稿日:2019年5月30日 更新日:

宇宙にはいろいろな天体がありますよね。

天体にもいろいろ種類があって太陽のような恒星と、その周りを公転する惑星などがあります。

我々が住んでいる地球はご存知惑星ですね、地球も含めると太陽系には8つの惑星があります。


しかし太陽の周りを公転するのは何も惑星だけではありません。その他にも惑星より少し小さい準惑星、さらにそれより小さいと小惑星に分類されます。

これらって全部惑星って名前がついていますが、はっきりとどこがどう違うのか、明確な定義の分け方ってご存知ですか。

今回は知っているようで意外と知らない惑星と準惑星と小惑星の3つの違いを詳しく見ていきます!


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惑星と準惑星と小惑星の違い!

惑星と準惑星と小惑星の3つの天体は、いずれも太陽の周りを公転する天体という意味では共通です。

その定義の違いを一言で簡単に解説するとしたら、

  • 惑星:自己の重力で球形を保っており、軌道上に他の天体を一掃している天体
  • 準惑星:自己の重力で球形を保っているが、軌道上に他の天体が一掃されていない天体
  • 小惑星:球形を保っておらず、星像に拡散成分がない小天体

となります。


他にもいろいろ違いがありますが、それぞれ表にしてまとめましたのでご覧ください。

惑星 準惑星 小惑星
形状 球形 ほぼ球形 決まった形はなくいびつ
英語名 planet dwarf planet asteroid
8(太陽系のみ) 5(太陽系のみ) 約40万~50万(太陽系のみ)



惑星と準惑星は形状がほぼ球体であるのが大きな特徴ですね。見た目が大きな球体であったら、それはほぼ惑星か準惑星です。

天体は大きくなればなるほど自己の重力によって、内部に引っ張られるという性質があります。

すると中心から重力が均等な形に働いて、球形を保とうとするわけです。


ところが小惑星はそこまで大きくなく質量も小さいので、その力が働きません。

惑星や小惑星と違って見た目が歪になっている場合が多いです。

日本の探査機「はやぶさ」で有名となった小惑星イトカワも、メディアに公開されたのは細長いジャガイモのような形で、驚いたという人も多いでしょう。

ただし一部の小惑星は、普通の惑星や準惑星と同様に球形を保っています。

直径3.5kmの球形の小惑星も発見されていて、必ずしも自己の重力によって球形が保たれるわけではないとも言えます。


また数が圧倒的に多いのが小惑星ですが、厳密に言いますと小惑星番号が付けられた天体は、約33万ほどあるということになります。

小惑星番号というのは軌道が確定した小惑星に付けられる番号のことですが、軌道が確定していないかまだ未発見の小さな小惑星なども含めると、小惑星全体の数は約60万以上と推計されます。

小惑星番号は、観測で見つかった天体には原則全て付けられます。

例えば準惑星に格下げされた冥王星も、134340という小惑星番号が振られました。



それでは次の章からは惑星・準惑星・小惑星とそれぞれ順番に詳しく解説していきます!


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惑星とは?

改めて惑星の定義について解説しますと、惑星とは以下の3つの条件を全て満たす天体となります。

  1. 自己の重力が分子間力を上回っていて、球形を維持するのに十分な質量があること
  2. 恒星の周りを巡る軌道にあって、かつ恒星でも衛星でもないこと
  3. その軌道周辺で他の天体を一掃していること

現時点でこれらを全て満たす天体は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個です。

かつては9番目の惑星として冥王星もありました。

そのため学校の授業では、惑星の覚え方は水金地火木土天海冥となっていましたが、現在では最後の冥の部分だけなくなりました。

惑星の質量について

厳密には、惑星は「恒星の周りを回る天体の内、質量が褐色矮星の理論的下限質量より低い天体」という定義があります。

これだけだと何のことかよくわかりにくいですが、簡単に言うと質量が大きなりすぎると恒星になってしまうのです。

太陽系で一番質量が大きい木星で例えるなら、今の質量よりも80倍以上あったら、太陽系の中で第2の恒星となっていたことになります。もし木星が恒星になっていたら、地球の環境はどうなっていたんでしょう(;^^

惑星という名前の由来は?

今でこそ地球や火星は惑星であるということは大定着していますが、そもそもなぜ“惑星”と呼ぶのでしょうか?

惑星はその言葉通りに解釈すると「惑う星」となりますね。

「惑う」ということは、「迷う」とか「ふらふらする」という言葉と同義です。


ここで天文学の歴史のおさらいになりますが、古代の天文学は天動説でした。

天動説ということは、地球を中心に宇宙全体が回っているという考え方ですね。

この考えに照らし合わせて考えると、宇宙空間にある多くの星は1日に1回転しないといけなくなるわけですが、火星や金星といった惑星は地球の周囲を綺麗に円運動しなかったのです。


これは今の地動説で考えると一目瞭然です。

金星も火星も太陽の周囲を公転しているから、地球から観察するとこれらの星が前後左右とふらふらと移動しているように見えるのです。

それでこれらの星を古代の人が“惑星”と名付けたのです。


古くは“遊星”という呼び方もありました、これは主に日本の江戸時代で使われていた言葉です。

現在では遊星とはほぼ呼ばれなくなりましたが、これについてもちゃんとしたエピソードがあります。

明治期に学術用語として惑星と遊星のどちらかに統一しようという争いがあって、惑星派が勝利して現在に至ったというわけです。


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準惑星とは?

こちらは2006年の国際天文学連合によって新たに誕生した惑星の分類です。

現在の準惑星は冥王星、エリス、ケレス、マケマケ、ハウメアの5つだけです。

改めて準惑星とは何かについて解説していきますが、その前に惑星の定義の3つ目をおさらいしておきます。


惑星の3番目の定義は、

その天体の軌道周辺で他の天体を一掃している

という特徴があることでしたね。


これがいわゆる「第8惑星案」とも言われている条件となるのですが、準惑星の場合この3つ目の条件が逆になっているということです。

一番わかりやすい例が惑星から除外された冥王星ですが、発見当初こそその周囲に同じ大きさの天体がなかったことで、第9惑星とされました。

しかし2003年に発見されたほぼ同じ大きさの準惑星エリスによって、冥王星の惑星としての定義が揺らぎました。

また同様にそれまで小惑星帯にあった最大の小惑星ケレスも、準惑星として見直されることになりました

これが契機となって、惑星と準惑星をそれぞれ改めて定義した、という流れになります。詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
冥王星が惑星から除外された理由とは?惑星の定義も合わせて解説

小惑星とは?

小惑星はその名の通り小さな惑星を意味するのですが、細かい定義を解説しますと、

  • 太陽の周囲を公転している天体、形は小さく歪になっていることが多い
  • 岩石が主成分であるが、彗星と違って拡散成分はない

こうした特徴があります。


小惑星の多くが、火星と木星の間にある小惑星帯に存在します。この領域だけで数百万の小惑星があると推定されています。

小惑星帯と聞きますと、小惑星がびっしりと密集しているようなイメージを抱く人も多いですが、実際に小惑星帯に行っても大部分はガラガラに空いています。

適当に宇宙船で飛行しても、小惑星にぶつかるなんていう心配はありません。


また数百万近くの小惑星があるとは言いますが、仮に全ての小惑星を合計しても、全体の質量は月の35分の1程度しかありません。

こう考えると月がいかに大きい衛星かがわかりますね。

小惑星帯の形成について

なぜ火星と木星との間の領域に小惑星が多く点在しているのか?その理由は未だに謎に包まれています。

有力な説については太陽系初期の時代に、木星の重力によって小惑星や微惑星が惑星となることを阻まれて、そのままの状態で太陽の周りを周回し続けたという説です。


つまり小惑星帯は、原始の太陽系の名残ではないかとも考えられていました。

ただ近年の観測では衝突や分裂など、活発な変化が見られるため原始の状態は保っていないとも見られています。

因みに最大の小惑星ケレスは2006年に準惑星に再定義されましたが、それまではパラス、ジュノー、ベスタと一緒に「四大小惑星」と言われていました。

地球近傍小惑星とは?

小惑星といいますと、一番メジャーで思いつきやすいのが何と言ってもイトカワではないでしょうか。

この小惑星は地球に接近する小惑星なのですが、2010年に日本の探査機はやぶさがサンプルを持ち帰ったことは、歴史に残る快挙でした。

大きさとしては500m程度で、東京タワーよりも大きいです。それでも宇宙空間で探査機を着陸させるのは、至難の業なのです。


ただこの小惑星イトカワがあるのは小惑星帯ではなく、それよりも内側の軌道を周回し、地球に接近することもある地球近傍小惑星に分類されています。

NASAによると、地球に接近する可能性の小惑星は何と8500個近くもあるそうです!

8500個って結構な数だと思いますが、それでも今後100年以内で衝突する恐れはないとされています。


実はこれらの小惑星も元々は小惑星帯にあったようですが、木星との重力の相互作用によって弾き出され、現在の位置に落ち着いた可能性があるのです。

他にも短周期彗星だった天体が揮発成分を失ってそのまま小惑星と化したか、あるいはエッジワース・カイパーベルトから飛来してきた、という説もあります。

ここで彗星から小惑星に変わるという話が出てきましたが、これについてもう少し詳しく見ていきます。

彗星と小惑星との関係とは?

まず彗星について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください!
彗星の軌道を徹底解説!周期による分類と起源も詳しく見ていこう!

改めておさらいしますが、彗星は太陽に近づいた時に表面をコマという大気圏で覆われます。

その大気は太陽に近づいた時に発生するのですが、長い年月を周回すると徐々に成分が失われ、枯渇してそのまま小惑星と化してしまいます。


小惑星の中には、軌道の向きが他の天体と違って逆向きになっていたり、楕円軌道になっていたりして彗星に似ているものも多くあります。

こういった小惑星はかつては彗星だった天体だと考えられます。

あるいは小惑星同士が衝突して軌道がズレた結果彗星になってしまった、という見方もできるのです。


ですので小惑星と彗星の定義の境目は曖昧ともとれます。

小惑星と分類されていても、それがガスや尾を放出していたら彗星に定義し直されることもあるのです。

これについては、まだまだ研究や観測の余地があるということになります。太陽系といえども超広大な領域なので、探せばいろいろな星が見つかります。

例えば1819年に観測されたブランペイン彗星が、2005年になって小惑星であると結論付けされて、さらに2013年に再発見された後で正式に小惑星番号として登録されました。


まとめ

今回は惑星と準惑星と小惑星の違いについて詳しく紹介しました。

同じ惑星でもその意味や定義は全然違ってきます。

2006年に準惑星という分類が登場したことで、宇宙の天体の分類方法は一区切りついている状態です。


ただしこれも今後変わる可能性が無きにしも非ずです。

何と言っても宇宙空間は広大ですから、第9惑星として噂されている惑星Xなどが発見されたら、それまでの定義を覆される可能性もあります。

改めて天文学というのは奥が深いです!


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こちらの記事もどうぞ!

彗星と流星の違い!両者の関係性を探ると意外な事実が?

-宇宙

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