今やアニメや漫画、二次元と言ったサブカルチャーは、すっかり日本を代表する文化となりました。

秋葉原や各都市で開催されるコミックマーケットと言ったイベントにも海外から多くの人が訪れるほどです。

外国人で日本のアニメファンが多くいても、おかしくない時代になっちゃいましたね(;^^)





そうしたサブカルチャーに夢中になっている人のことを俗にオタクだなんて呼びます。

僕自身アニメや漫画、ゲームに夢中になっている派なので、俗にいうオタクかもしれません。

もちろん社会人となった今は子供の頃に比べ、夢中になった時間は減ったので、オタクではなくただの“にわか”かもしれませんが(笑)


しかしオタクと似たような言葉で、マニアというのもありますね。

マニアというのも、何らかの趣味に夢中になっている人のことを指します、代表的なのが「鉄道マニア」ですね。

両方ともどこか似たような意味とイメージが持たれがちですが、明確な線引きや違いを考えたことがありますか?

ということで今回はオタクとマニアの意味の違いを詳しく解説していきます、さぁあなたはどっちだ?


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オタクとマニアの違いとは?



オタクとマニア



両方とも何かの物事や趣味に熱中、没頭しているという点ではある意味共通のイメージがありますね。

例えば、

  • 鉄道に夢中な人は「鉄道オタク」や「鉄道マニア」
  • アイドルに夢中な人は「アイドルオタク」や「アイドルマニア」
  • 何らかのアニメに夢中な人は「○○オタク」や「○○マニア」


などなど、オタクとマニアはいろんな言葉につきます。


ただ明確な線引きはどこにあるのかについて考えてみますと、ちょっと答えが出づらいですよね。

あくまで一言で表現しますと、世間一般で受け止められている両者の違いとは以下のような感じになります。

  • オタク・・・周りの人から許容されにくい趣味を持ち、外見や言動、マナーなどもあまり気にせず、やや偏見なイメージがある
  • マニア・・・周りの人からも好意的に受け止められる趣味を持ち、外見や言動、マナーなどもあり、知識があると認められやすい



もっとざっくり説明するなら、

  • 人に知識を自慢しても「お前ちょっと変だな。」と、変人扱いされるのがオタク
  • 人に知識を自慢して「凄い!」とか「詳しいね!」」って言われるのがマニア

という見方もできます。

確かにオタクとマニアと言うと、オタクの方がやや“変人”という印象がつきまといがちですね。

最近ではアニメの「ラブライブ」に夢中な人達のことを、俗に“ラブライバー”だなんて呼び方もしますが、秋葉原で集団で行動して、その外見や風貌は際立っており、しばしばメディアに取り上げられます。

だけど「○○マニア」と呼ばれる人は、あまり目立たないというか変人というイメージが付きまとわないのは不思議です。

これについてより詳しく見ていきたいので、有識者の意見も参考に紹介します。

有識者の意見も参考に!

オタクとマニアの違いについては、様々な有識者が議論した経緯があります。代表的な発言をまとめてみました。

評論家の意見

まず評論家の岡田斗司夫さんは、以下のように発言しています。

それが民俗といえるかどうか、すなわち独自文化を作り上げるかどうか、がオタクとマニアの違いであるとしている。
マニアはできないが、オタクは「オタクっぽい服や口調」のように独自の文化を作り上げることができる

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/おたく#違いに関する意見

独自の文化を作り上げるというのは、まさに秋葉原にいるオタクっぽい集団なんかを想像するとわかりやすいです。

独特な言葉使いというかファッションセンスを持って、特定の趣味や話題を共有するコミュニティを形成して、お互いにひけらかしたり共有し合っている傾向があるということです。

言語学者の意見

言語学者の金田一秀穂さんは、2012年4月15日放送された『スクール革命』というTV番組で以下のように発言しました。

  • マニアは一つの物事に熱中する人
  • オタクは一つの物事にしか興味・関心が無い人

一見同じように聞こえますが、マニアの場合はただ熱中しているだけです。

まだ周りが見えたり他の物事にも興味を持ちやすかったり、オンオフが切り分けられます。

あくまで「趣味は趣味」と割り切って熱中しているに過ぎません。

対してオタクの場合は、一つの趣味にしか関心が持てなくなります、場合によっては生活費だって平気で切り崩せるのがオタクです

言い方は悪いのですが、他の物事に興味を持つ余裕がなくなる傾向が強いんですね。

※もちろんこの考えもあくまで模範解答なので、ネット上では賛否両論です。

社会学者の意見

社会学者の宮台真司さんは、以下のように発言しています。

マニア・学者とオタクの違いとして、前者は(例えばマニアであれば切手収集、学者であれば恐竜の研究など)その趣味を好むこと自体には他者にとっても理解可能であるが、後者は(漫画・アニメの少女に欲情するなど)他者には理解不可能であるという違いを挙げている

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/おたく#違いに関する意見

これもどことなくですが、理解できるかと思います。

つまり

  • 「○○マニア」=鉄道や恐竜、学問などサブカルチャー以外も多い
  • 「○○マニア」=アニメや漫画、アイドル、ゲームなどサブカルチャーがほとんど

結局サブカルチャーが多いか多くないかということですね。もちろんメインカルチャーやポップカルチャーでも「○○オタク」と呼ばれる人はいます。

ただし楽しみ方が一般人とは異なるのが特徴です。

例えば特定のプロ野球の球団のオタクがいたりすると、その球団の雑誌などを大量に購入したり、綿密にデータを取ったり、選手1人1人のデータを綿密に取ったりするなど、結局サブカルチャー好きのオタクとあまり変わらないような感じになります。


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オタクについてもっと詳しく!

ではオタクについてより詳しく見ていきましょう!

オタクの言葉の由来を遡ると、1970年代に秋葉原にいたサブカルチャー好きな人達同士が二人称として「お宅は~」と呼び合っていたことが語源となっています。

その頃の呼称はオタクではなく「お宅族」や「オタッキー」、「オタッカー」などとも呼ばれていました。


今でこそ熱心なアニメ好きやゲーム好き、熱狂的なアイドルファンのことを指す言葉として広まりましたが、単に“好き”なレベルではオタクではなく“にわか”なんだそうです(笑)

今人気のアニメや漫画のネタについて語っても、オタクの間では常識的な知識を自慢気に披露する人は“にわか止まり”です。

例えば『機動戦士ガンダム』という作品では

  • 「シャアと言えばザク!アムロはニュータイプ!ガンダムは白い悪魔!」はにわか
  • 「シャアと言えば赤い色!アムロは軍曹!ガンダムはRX-78!」はオタク

と言った感じです(;^^)

その作品への愛の強さや造詣の深さが際立って、その作品についてあれこれ語り出すと、もはや何を言っているのかわからない、意味不明なレベルにまで達するのがオタクです。

特に一般人との会話では、かなり早口になりがちで、極端な場合マシンガントークのようになります。

※因みにオタクではなく“ヲタク”という書き方もされることがよくあります。

例えばジャニヲタ(ジャニーズが好きな女子)とか、ガンヲタ(ガンダムのオタク)、エヴァヲタ(エヴァンゲリオンのオタク)などがあります。

どちらが正しいかと言われると、どちらも意味は同じですが、ヲタクの方が独特な響きがあって、より差別化させるという意味合いが強いのでしょう。


オタクってどんなイメージ?

世間一般から何かとネガティブなイメージが持たれがちなオタクですが、まず外見的な特徴を一例ですがお見せします。

だいたいこんな感じですね。

  • 服装は総じてダサイ
  • リュックサックを身に着け、やたらと荷物が多い
  • なぜか鉢巻をつけている

特に1990年代後半から2000年代にかけては、こういったオタクが多かった時代でした。

秋葉原に行くと、アイドルのグッズやアイテムをやたらと多く身に着けて歩いている人を見かけることがありますが、彼らがまさにオタクでしょう。

2004年に書籍化された「電車男」で登場した主人公でも話題になりましたね。


もちろんこれはわかりやすい例です。

最近では自分がオタクだとバレないように、こっそり活動する“隠れオタク”が増えています。むしろ外見ですぐわかるオタクの方が減ってきているかもしれません。

行動や生活様式について

一度テレビの特集番組などで、オタクがどういった生活を送っているのかを見たことがあります。

すると部屋の中には、自分が熱中するアニメのキャラクターグッズがぎっしり詰め込まれていました。

壁には好きなアニメキャラ(特に女の子)の画像がたくさん貼り付けられています。


もはや普通の人から見たら確実に引いてしまうレベルで、生活の大半を趣味に注ぐ勢いです。

言い方は悪いのですが、オタクの場合過度に熱中しすぎて、それ以外に関心を持つ余裕がないのかもしれません。

生活費を平気で切り崩していける覚悟や、ストイックさでは凄いかもしれませんが、一体何が彼らをそこまで駆り立てるのかは永遠の謎ですね...

ファンとは違うの?

あるアニメやアイドルに熱中する人といえば、ファンという言葉もほぼ同義です。

厳密な意味としては、ファンはスポーツや芸能、またはあるタレントなどの支持者や愛好者、贔屓にしている人を指す言葉です。

ファンはあくまで“愛好者”のレベルなので、まだまともな範囲でしょう。

因みにオタクとファンとの違いについて、以下の記事でもっと詳しく掘り下げています。興味のある方はどうぞ!
オタクとファンの違いって?明確な線引きを深堀りしてみた!


オタクのイメージは変わりつつある?

一昔前まではオタクは一般常識外で少数派しか愛さない趣味をもちがちなので、世間一般から変人扱いされがちでした。

しかし時代と共にですが面白い変化もあります。


オタクの特徴と言えば、非リア充で恋愛などに関心がない、もしくは二次元の女子にしか興味がないみたいなイメージでした。

ところが2016年のオリコンニュースでは、実に6割近くの人が「オタクへのマイナスイメージはない」という面白い結果に!

最近では「リア充オタク」なんていう言葉も出てきました。


その名の通り外見も普通にかっこよくて、普通にリアルの生活も充実し彼氏or彼女もいるオタクです。

インターネットの普及、特にSNSの普及で情報が簡単に手に入りやすくなったのが背景にあります。

特に最近の若い人に増えてきましたが、それはそもそもオタクとは言わないのでは(笑)


後は外国人のオタクも増えてきたこともあって、ラテン文字転写した「otaku」は海外でも通用する言葉となりました。

徐々にですがオタク文化がグローバル化しつつあります。面白い動画があったのでどうぞ!

因みにジャニーズを愛するオタク女子もたくさんいますが、オタク女子が敬遠されないのは、ジャニーズという分野がポップカルチャーで政治力があるから、悪い言動や報道が封殺されがちなのです。

ここがサブカルチャーを愛するオタクとの最大の違いです、もちろん世間一般から認められる趣味を持つオタクは既に“オタク”ではないかもしれませんが...



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マニアについてもっと詳しく!

ネガティブなイメージが持たれがちなオタクとは対照的に、知識が豊富でサブカルチャー以外の趣味にも夢中になれるのがマニアです。

オタクとの最大の違いは、基本的に「専門性が高い」・「研究している」といった特徴があることですが、他にも「目立たない」・「主張しない」・「群れない」といった特徴があるため、オタクと違って敬遠されたりはしません。

だから秋葉原で集団で行動することもしません。マニアというのはあくまで自分の知識や技術を深めるのが最大の目的で、自分の楽しみや趣味の一環として生活と切り離しています。

○○マニアになる子供

子どもの頃からどういった生活を送っていたかでも、オタクになるかマニアになるかの判別もできます。

例えば学校の同級生で、やたらと読書好きで、太宰治とか芥川龍之介、夏目漱石と言った過去の文豪が書いた文学作品を読み漁っていたり、天体関係の本や科学雑誌にやたらと興味を抱いていた生徒とかいませんでしたか?

こういった特徴がある子供は、何らかのマニアになる候補と言えますね。


だけど子供の頃から内気で本ばかり読んでいると、「勉強が出来て頭がいい。」というイメージよりも、「オタクっぽい。」と決めつけられがちです。

結局どの分野に興味を持ったとしても、大事なのはリアルとのバランスになるでしょうね。

まとめ

今回はオタクとマニアについて、意味やイメージの違いを詳しく紹介しました。参考になりましたら幸いです!

「○○オタク」と呼ばれるのはややネガティブっぽくて、「○○マニア」と呼ばれるのは何となく頭がよさそうで自慢しやすいようなイメージがあるでしょうか。


ただし最近では両者の区分けが曖昧になりつつあります。

結局どっちも一つの物事や趣味に没頭するという点では一緒ですからね。


度が過ぎてしまうとオタクへと変化してしまいます。

もちろん「○○オタク」になっても、例えば大学教授みたいに多くの人々に役立てるような存在になれれば凄く有難いですけどね。


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