小腹が空くと和菓子の羊羹(ようかん)が食べたくなります、お茶と一緒に食べると最高に相性がいいんです!
しかしその羊羹は、ちょっと意外な数え方をするって知ってましたか?
確か羊羹って「棹」って数えるんじゃなかったっけ?
何でそんな変な数え方するんだろ?
実は羊羹の数え方は「棹」だけじゃないんです。どうして「棹」と数えるかも気になりますが、ほかの数え方も気になりますよね。
ということで、今回は羊羹の数え方について徹底的に調べてみました!
「棹」と数えるのは、その形状が関係しているよ
羊羹の数え方は?
では改めて羊羹の数え方ですが、何と大きく分けて5通りもあるんです!
- 切る前、羊羹本体は「棹(さお)」または「本」:1棹・2棹、1本・2本
- 切った後の羊羹は「切れ」または「個」:1切れ・2切れ、1個・2個
- 箱に入っている時は「箱(はこ)」または「折(おり)」:1箱・2箱、1折・2折
- 竹の皮などに包まれている時は「包(つつ)み」:1包み・2包み
- 籠に入っている時は「籠(かご)」:1籠・2籠
え?こんなに多かったの?
意外と多くてびっくりしたでしょう。
中でも一番注目すべきは、「棹」という数え方ですが、なぜ「棹」と数えるのか?またほかの数え方についても詳しく見ていきます!
本体を切る前の数え方は「棹」、「本」
羊羹とは通常、細長い直方体の形状をしています。
この形状をよく見ますと、どことなく小舟のように見えませんか。ちょっと下の画像を御覧ください。
羊羹の材料となっている餡を流し込む型が、上のような小舟の形をしていることから、「舟」と呼ばれました。
業務用の商品で「羊羹舟」という、餡を流し込む型が実際に売られているのを見たことがあるよ
そしてその「船」には「棹(さお)」が必要ですね。昔の人の言葉遊びの名残で、そのまま数え方に「棹」が用いられるようになりました。ここから「棹」という数え方をするようになったのです。
もちろん棒状にもなっているので、単に「本」と数えても大丈夫です。
「1棹」のサイズはお店によって異なるけど、だいたい縦が25cm前後といったところだね
切った後の羊羹の数え方は「切れ」、「個」
羊羹を食べやすいサイズに切った後、幅が2cm程度と小さめの直方体の時の数え方は、「切れ」と「個」を使います。
またこのように、カットした後で「切れ」と数えるのは、スイカなどの果物でも同様です。
夏の風物詩のスイカでありますが、数え方はどうなるのでしょうか?実はカットする前後、さらに畑に植えてある時とで数え方が変わるようです。またスイカは野菜と果物のどっちなのか?についても解説します。
ほかにも切っていない羊羹ではありますが、コンビニなどで打っている小ぶりの羊羹や、丸型の羊羹などはやはり「個」を使います。
箱に入った羊羹の数え方は「箱」、「折」
箱に入った羊羹は単純で、単位は「箱(はこ)」を使います。1箱(ひとはこ)、2箱(ふたはこ)と数えますね。
しかし薄板やボール紙などで作られた折箱に入れたお菓子に関しては、「折(おり)」という単位を使うルールもあります。
すなわち、「1箱=1折」となります。また1箱に関して、だいたい2〜3棹の羊羹が入っていることもあるので、1箱を1棹と同じとみなさないように注意しましょう!
皮に包まれている時は「包み」
羊羹は和菓子です。和菓子は煎餅や団子、饅頭のように竹の皮などに包まれている場合があります。
もちろんそのままの状態で売られている時もありますが、この時に使う単位が「包み」です。
1棹丸々皮に包まれていることもあれば、切った後の羊羹を包んでいることもあります。
籠に入っている時は「籠」
籠に入った状態で売られている羊羹もあります。その時に使う単位が「籠(かご)」です。
基本的には小サイズにカットした羊羹が10個前後入っている場合が多いですね。
羊羹を英語で数えると?
羊羹を英語で言うと、和菓子ですからそのまま「Yokan」になります。
ただし敢えて英語として表現するなら、「Japanese sweet bean past jelly」となります。
そして数える時も、やはりこの表現が適切です。1棹、1切れ、1箱をそれぞれ英語で言うとこうなります。
- 羊羹1棹:one bar of Japanese sweet bean past jelly
- 羊羹1切れ:one slice of Japanese sweet bean past jelly
- 羊羹1箱:one box of Japanese sweet bean past jelly
まとめ
今回は和菓子の羊羹の数え方を解説してきました。それではまとめといきましょう!
- 切る前の長い棒状の羊羹は、「1棹」、「1本」と数える
- 「棹」と数える由来は、羊羹を流し込む型が舟に似ているから
- 切った後の羊羹は、「1切れ」、「1個」と数える
- 箱に入った羊羹は、「1箱」、「1折」と数える
- 皮に包まれた羊羹は、「1包み」と数える
- 籠に入った羊羹は、「1籠」と数える
- 「羊羹」は英語で「Japanese sweet bean past jelly」
- 「羊羹1棹(切れ、箱)」を英語で言うと、「one bar(slice,box) of Japanese sweet bean past jelly」
何気なく食べていた羊羹ですが、数え方がわかると、また違った楽しみ方も出てきそうです。
英語での数え方がやや難しいですが、これを知っていると、海外の人にも羊羹の説明がしやすくなりますよ。
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