今年もいよいよ3月が終わってこれから徐々に暖かくなってきます。そしてその後は暑い夏がやって来ますが、その夏の夜空は毎年天の川銀河が綺麗に輝きます。
宇宙にはこんなに多くの星があるのかと改めてその美しさに見とれてしまいますが、その天の川銀河で最も目立つ星と言えば、夏の大三角形を構成すること座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルの3つの星です。
これら三つの星は一等星で最も光り輝いている星なので市街地の夜空でも見つけやすいです。
しかし夏の大三角形と言っても、具体的に夜空のどの方角に輝いているのか気になっている方は多いと思います。
また日本で天の川、及び夜の星空を見上げるのに最高なスポットはどこなのかも紹介したいと思います、ぜひご覧ください!
夏の大三角形はアステリズム!
夏の夜空と言えば天の川銀河が光り輝きます。昔から田舎や地方など空気の澄んでいる場所に住んでいる人は、満天の星空を眺めた経験もあると思います。
その夏の夜空と言えば、何といっても夏の大三角形が有名ですね!
名前の通り大きな三角形を構成した図形ですが。実際の夜空で三角形が見えるというわけではなく、一等星を線で結んだ時にそう見えるから呼ばれています。
こんな風に天球上で形作られる図形のことを、アステリズムと呼びます。
このアステリズムで有名なのが今回紹介する夏の大三角形ですが、実は春や冬にも形成されていて、それぞれ春の大三角形、冬の大三角形と呼ばれています。
- 冬の大三角
- オリオンのベルト(三ツ星)
- 北斗七星
- 小北斗七星
- 南斗六星
- 北十字(ノーザンクロス)
- ペガススの四辺形
- ニセ十字
- 春の大曲線
- 春のダイヤモンド
- 冬のダイヤモンド
夏の大三角形を構成する星座とは?
夏の大三角形を構成するのは以下の3つの星座の一等星です。
- はくちょう座:デネブ
- わし座:アルタイル
- こと座:ベガ
この内日本ではこと座のベガが七夕伝説における織姫で、わし座のアルタイルが彦星として知られています。
天の川を対して七夕の夜に一度だけ会えることを許された悲しき男女の恋物語、七夕の夜はカップルで天の川と大三角形を見上げると、一層ロマンチックな気分になります♪
冬の大三角形の見つけ方!明るい星を頼りにすれば超簡単!
夏の大三角形の見える方角と時期
この夏の大三角形は北半球の中緯度地域では春の早朝から見ることができて、11月頃までみることができます。
一年の内約半年間は夜空に浮かんでいるということになりますが、実は七夕にあたる7月上旬は日本では梅雨が明けてない所が多いので見えない年もあります。
これだと若干不満に残ると思いますが、実は七夕伝説にあたる7月7日というのは旧暦で言うと8月7日にあたるので、8月上旬の方が全国的にはくっきり見えるはずです。
大昔の人々と同じように祝うのならやはり旧暦通りが一番いいと言えるでしょう。
さらに気になる方角ですが、下の画像をみて下さい、
これは夏の夜空に見える星座の全体図ですが、ご覧の通り大三角形はほぼ中央にあります。
もっと細かく言えば、上の円の中心が頭の真上だと思ってください。つまり中央からやや東寄りに見えると思ってもらえばOKです。
ただ大三角形を構成する3つの一等星は本当に明るいので、晴れている日なら簡単に見つけられます。
日本で星空を眺めるのに絶好のスポットは?
夏の夜空一面に輝く天の川、そして夏の大三角形をきれいに眺められる絶好のスポットはないものか?そういった疑問を持っている方も多いでしょう。
日本で一番美しいと言われている星空を眺められるのが、長野県の阿智村という場所です。2006年に環境省はこの場所を「日本一星空の観測に適した場所」に認定しました。
もし余裕があるのなら一度ぜひ訪れてみてください、夏場の長野県は避暑地としても最適なので星空を眺めつつ静養すれば、最高にロマンチックで贅沢な気分になれますよ♪