中学校や高校では一定の期間で必ずテスト期間が設けられます。
このテストには大きく2種類あります、それが中間テストと期末テストです。
両者とも定期考査という位置付けになっていますが、成績評価を下すために実施される超重要なテストです!
そして実施される時期や出題される教科数や範囲、勉強できる期間も変わってきます。
もしかしたら「定期テストとかどうでもいい」、「塾や予備校のテストの方が大事!」と言った意見を持つ受験重視の生徒も多いのではないでしょうか?
しかし蔑ろにし過ぎると、中学では内申点、高校では大学受験にも一部関係してきます。
中間テストと期末テスト、この2つのテストの違いと合わせて勉強するべき期間と受験への影響も解説します。ぜひ参考にしてみてください!
中間テストと期末テストの違いとは?
この2つは中学生、そして高校生にとって避けては通れないテストです。
特に中学生の場合は、それまでの小学生で行われていた単元別試験と違って、複数の教科でまとめて試験が行われる形式なので、どう勉強したらいいか戸惑っちゃいますね。
そもそもこの2つって一体どこがどう違うのか?まずは基本的な所から簡単に解説していきます。
- 3学期制なら1学期の5月中下旬、2学期の10月中下旬
- 2学期制なら前期の6月下~7月の上旬、後期の11月下~12月上旬
あたりに行われるテスト
- 3学期制なら1学期の6月下~7月の上旬、2学期の11月下~12月の上旬、学年末の2月中下旬
- 2学期制なら前期の10月上中旬、後期の2月中下旬
あたりに行われるテスト
3学期制なら中間と期末は1年間で5回、2学期制なら4回行われることになります。
いずれもそれまでの授業で習った範囲から出題されます。
そして1年間のスケジュールの流れは以下のようになります。
3学期制だと中間と期末の間は約1カ月半空いてますね。
特に一番点が取りやすいのが中間テストで、出題されるのは中学校だと主要5教科のみがほとんどです。
ということでまずは中間テストについて見ていきましょう!
中間テストとは?
中間テストとは中学校及び高校でも共通していますが、主要5教科のみを対象とした定期テストです。
主要5教科とは
- 国語
- 数学
- 英語
- 理科
- 社会
の5つですが、私立など独自のカリキュラムを組んでいる学校はこの限りではありません。
試験日程としては中間テストの場合は教科数が少ないので1日だけで行われるケースと、2日に分けて行う場合が多いですね。
高校だと細分化!
高校に進学するとより教科が細分化されて、主要5教科である点は共通ですが、例えば
- 国語だと「現代文」と「古典」
- 理科だと「物理」と「化学」と「生物」と「地学」
- 社会だと「日本史」と「世界史」と「地理」
のようになります。
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中学までと違って、教科数が倍近くに増えるので、中間テストでも勉強量は倍以上になります。
試験日程も2~3日以上で行うケースが多いですね。
しかし中学と高校で共通して言えるのは、何と言っても一番点が取りやすいという点です。
理由は簡単で、まず中間テストは1教科で出題される範囲が総じて少ない点です。
1学期・2学期が始まってから最初の1ケ月半までの授業でしか習っていない範囲なので、必然的に勉強する範囲は少なくて済みます。
学期末になると実技の4教科も加わる上に、部活動もあったりして勉強できる時間も限られてきます。
後でも解説しますが、高校進学(特に公立高校)の内申点にも定期テストの成績は大きく影響したりするので、最低でもこの中間テストで大きく点を稼ぐのもアリでしょう!
期末テストとは?
期末試験は、中間テストの主要教科に加えて実技の4教科も加わり、文字通り学期末に行われるテストです!
因みに実技4教科とは
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 技術・家庭科
の4つです。
ただしこれも学校や自治体によって大きく異なってきます。
僕が通っていた高校では「美術」という教科がなく、代わりにあったのが「情報」という教科でした。
コンピュータを使った実技の授業でしたが、当時から既に廃れ始めた箱型コンピュータを使ったもので、当時からパソコン好きな自分にとってはけっこう楽しかったですね。
学校によって差が出てくる実技教科ですが、学習指導要領で定められている教科以外に、教育上必要な理由で学校独自で設定できるのが特徴です。
文字通り「学校設定教科」のことですが、宗教関係の高校だと「宗教科」だったり、国際関係の「国際」、さらに総合学科の「産業社会と人間」などがあります。
教科数が多いので、試験日程も2~3日以上で行うケースが多いです。
高校だと教科数の細分化でさらに倍近くになっているので、期間も1週間になり、1日に3~4教科のスケジュールで行われます。
勉強する範囲が広すぎる!
試験範囲が膨大になるのが期末試験の最大の特徴です。
教科数が実技4教科も加わるので当たり前ですが、何より恐いのは主要5教科で、実はその学期全てで習った内容が出題されるケースが多いのです。
これが中間テストとの最大の差です!
高校だと赤点に注意!
また高校生に限っての話ですが、赤点だけはとらないようにしましょう!
中学までとの最大の違いは、高校からは一般にテストで20~30点未満だと不合格とみなされ、追試or再試を受ける羽目になります。
そしてそのテストでも不合格だと、単位が取れず“留年”の危機にさらされます。
もちろんちゃんと勉強していれば及第点は取れるようにはなっています。
というより学校のテストで生徒を合格させないなんていうのは教師失格なので、学校側がちゃんと指導してくれます。
しかし仮に赤点を逃れても、あまりに点数が低いようでは推薦入試に関わってきます。
中学でも高校受験で内申点を稼ぐためには期末テストの点数が重要です。
それと同時に高校生でも、大学の「推薦入学」を有利にするために、やはり定期テストの点数が重要視されます。
「とにかく合格したい!」、「推薦でもいいから入学したい!」というのなら、期末テストでいい点数を取るために猛勉強しないといけません。
そのためにも実技4教科の対策は必須なのですが、授業中に個別にテストを行ったりすることもあるので、期末テストで全てが決まるというわけではありません。
ましてや試験の内容は実技ではなく、ほぼ暗記(筆記試験)のはずなのでちゃんと対策を練れば合格点は十分取れます。
ただ主要5教科の対策にばかり気を取られていると、どうしても実技の教科の対策を怠りがちなので、入念な準備が必要です。
理想としては期末テストの勉強開始時期は2週間前からと決めておきましょう。
1日あたり2~3時間と見積もって勉強時間を確保するのが理想的ですが、重視すべきは主要5教科です。勉強の比率としては
英・数・国=3、理・社=2、実技=1
と心がけておきましょう!
まとめ
今回は中間テストと期末テストの違いを解説しました!
改めて違いをまとめますと、
- 中間テストは主要5教科のみで、範囲も狭く総じて点が取りやすい。ただし高校だと教科は細分化!
- 期末テストは主要5教科に加え実技4教科も加わり、勉強する量と時間が増える。対策は入念に!
となります。
どちらも定期テストですが、共通して言えるのは内申点、推薦入試に大きくかかわる事です。
受験対策でも学校の定期テストの勉強は基礎の基礎を固める、という意味でも大事な意味になります
間違っても予備校や塾の試験対策ばかりに気を取られて、学校の試験対策を怠らないようにしましょう!