最近は日本語の意味と使い方を調べることが趣味になっている管理人です。
今回は「羽振りがいい」という言葉の意味を紹介します、聞いたことありますか?
この言葉は例えば飲み会などに行ったり、何か奢ってもらったりした時に聞く機会があるようです。
僕自身はそこまで飲み会に行くわけではないですが、たまに仕事の同僚からもお菓子やジュースなどを奢ってもらいます。
そうした際に別の同僚が
「あいつは最近羽振りがいいよね。何かあったんだろう。」
と言っているのを耳にしました。
正直僕としてはあまり聞き慣れない言葉だったのですが、友人もなんとなくな意味で使っていたらしいです(;^^
何となく「気前がいい」や「景気がいい」と似たような意味に思いますよね。
また他にも似たような類義語がないか、いろいろと調べてみたのでご紹介していきます!
羽振りがいいの意味と使い方!
「羽振りがいい」の言葉の意味を、辞書の言葉を借りて説明するとこうなります。
- 世間における地位に恵まれ、威勢がいい
- 気前よくお金を他人のために使ってくれる
- 金遣いが少々荒っぽい
気前よくお金を使ってくれるという褒め言葉としても使われますが、一方で少々金遣いが荒いのではと心配される意味も含まれるんですね。
似ている言葉として、「羽振りを利かせる」という言葉もあります。
こちらの言葉は動詞として使いますが、意味は全く同じになります。
語源について解説!
この言葉の由来や語源を詳しく探ってみたところ、古い言葉の「羽振る(はふる)」が該当し、文字通り「鳥が羽をはばたく、飛び立つ」を意味する動詞です。
鳥が勢いよく羽を振る様子が、転じて「勢力や権力が大きい様」を表すようになったと言われています。
確かに鳥が羽を振ると、札束を何枚も扇状に重ねてひらひらと仰いでいるのと同じように見えますね(;^^
ところがさらに詳しく調べたら、他にも説があったようです。
- 鷹の狩りに使っていた鷹の羽の様子が良いことを指した。
- 着物の柄がとても素晴らしく、描かれていた鳥の羽が鮮やかな様を指した。
どちらの説も鳥の羽については共通しています。
鷹なんかは代表的な猛禽類なので、本当に羽振りがいい鳥ですよね!
羽振りがいいの使い方を例文で解説!
では「羽振りがいい」という言葉を、いろいろな会話形式の例文を使って解説しましょう!
- A:「ちょっと聞いてよ。Cさんの奥さん、最近宝くじで10万円当たったんだって!?」
- B:「え、本当?ていうかデマじゃなかったんだ。」
- A:「デマじゃなかったのよ。信じられないけどね。道理で最近羽振りがいいはずだわ。」
- 社員A:「最近はわが会社の事業も好調らしい。こりゃ羽振りが良くなるぞ!」
- 社員B:「本当ですね。ボーナスの額も倍近く増えてビックリしましたよ!」
- 妻:「念願のロボット掃除機買っちゃった。ついでにスマートスピーカーも。ポイント20%還元だし超お得よ♪」
- 夫:「いくらポイントがお得だからって買い過ぎじゃないか。相変わらず羽振りがいいな。」
最後の妻と夫での羽振りがいいは、金遣いが荒いという意味合いです。
こんな感じで、やはりお金を浪費しそうな人にこそ当てはまる言葉ですね。
「羽振りがいい」の類義語を紹介!
最後に「羽振りがいい」とほぼ同じ意味になる類義語を13語紹介します。
- 気前がいい
- けちけちしない
- 金を贅沢に使う
- 金を湯水のように使う
- 金を豪勢に使う
- 大金をつぎ込む
- 惜しみなく消費する
- 金回りがいい
- 金に糸目をつけない
- 財布の紐が緩い
- 景気が良い
- 大盤振る舞いする
- 散財する
調べてみたら、けっこうたくさんありますね(;^^
ただより詳しく見てみると、「羽振りがいい」には金遣いが荒いという意味合いも含まれます。
上に紹介した言葉の中では、
あたりの言葉だと、金遣いが荒いことをやや強調してくれる言葉となります。
正直羽振りがいいという言葉は、どっちにも取りやすいので、あまりにも浪費癖がある人にはちょっと不向きかも知れませんね。
まとめ
今回は「羽振りがいい」の意味と使い方について、詳しく見ていきました。
威勢が良くお金を豪勢に使う様という意味ですが、正直それだけお金が使えるほど余裕のある人は羨ましいですよね。
最近だと、増税の影響か富裕層の間でも節約志向が高まっているくらいです。
もっと羽振りがいい人が増えてくれないと、日本全体の景気も良くなってくれません!
もちろん本当に無駄な浪費は、やめた方がいいに越したことはないですけど。