徳川15代将軍といえば、学校の歴史の授業で必ずと言っていいほど習いますね。
言わずと知れた江戸幕府を立ち上げた初代徳川家康から始まり、生類憐みの令で知られる綱吉、暴れん坊将軍でおなじみの吉宗などは有名です。
徳川将軍覚えるの大変だったな。ポケモンならスラスラ言えるけど。
似た名前の将軍もいたり、漢字の「家」以外から始まる名前もあって覚えにくいよね。
だけど難関大学を目指す受験生や単純に歴史が超大好きな人は、15代将軍全員の名前を覚えたいと思っているでしょう。
15人もいるので簡単には覚えられそうにありませんが、実は簡単に覚える方法はいくつもありました!
また僕が独自に考えた覚え方も合わせて紹介します。この機会にぜひマスターしてみてください!
漢字が多いからみんな抵抗があるけど、リズム感覚で覚えることを意識してみよう!
徳川将軍15人の名前を一挙紹介!
まずは徳川将軍の歴代15人のフルネームを順番に紹介しましょう!
- 初代:徳川家康
- 2代:徳川秀忠
- 3代:徳川家光
- 4代:徳川家綱
- 5代:徳川綱吉
- 6代:徳川家宣
- 7代:徳川家継
- 8代:徳川吉宗
- 9代:徳川家重
- 10代:徳川家治
- 11代:徳川家斉
- 12代:徳川家慶
- 13代:徳川家定
- 14代:徳川家茂
- 15代:徳川慶喜
ご覧のようになります。
さて15人もいますが、共通しているのは名字で名前だけが全員違いますね。
しかもよく見ると漢字の「家」から始まる将軍もいれば、「家」以外の漢字から始まる将軍もいて、困惑しそうです。
ではこれら15人の名前の覚え方について、いくつか紹介していきましょう!
代表的な覚え方
15人の将軍の名前の覚え方についてですが、まずはよく知られている語呂合わせを紹介します!
徳川は、家康秘密、角、強し、花よ、さも良し、15代。
一般的に広く知られている語呂合わせは上のような、「五七五七七」の短歌のようになっています。
短歌といえば百人一首の和歌が特に有名ですが、そのリズム調に合っているので、確かに覚えやすいですね。
ではこの語呂合わせで、15代将軍がどう結びつくのかと言いますと、最初の家康と最後の慶喜を除いて、下の名前の4文字から以下のルールで、1文字だけ抜き出して繋いでいるのです。
- 2代目以降の名前を平仮名にする
- 名前が漢字の「家」から始まる将軍は、その後ろの最初の1文字
- それ以外の将軍は、最初の1文字
例:「家茂」→「いえもち」→「も」
例:「吉宗」→「よしむね」→「よ」
順番に解説しますと、
- 秘→ひ→ひでただのひ→2代目の秀忠
- 密→み→いえみつのみ→3代目の家光
- 密→つ→いえつなのつ→4代目の家綱
- 角→つ→つなよしのつ→5代目の綱吉
- 角→の→いえのぶのの→6代目の家宣
- 強し→つ→いえつぐのつ→7代目の家継
- 強し→よ→よしむねのよ→8代目の吉宗
- 強し→し→いえしげのし→9代目の家重
- 花よ→は→し→いえはるのは→10代目の家治
- 花よ→な→いえなりのな→11代目の家斉
- 花よ→よ→いえよしのよ→12代目の家慶
- さも→さ→いえさだのさ→13代目の家定
- さも→も→いえもちのも→14代目の家茂
- よし→よし→よしのぶのよし→15代目の慶喜
このようになります。皆さんすんなりと頭に入りましたでしょうか?
一見すると、名前の中から1文字並べて短歌のような感じで言えるので、覚えやすいという見方もあります。
ただ個人的にはこの覚え方には、少し弱点があるといえます。
まずは同じ平仮名が複数回被っていることです。
- 「つ」が3回:家綱と綱吉と家継
- 「よ」が2回:吉宗と家慶
「つ」に至っては3回も出てきてややこしいですが、最初に出てきた「つ」が「綱」「継」のどっちかと言われたら、ちょっと混乱すると思います。
もう1つの弱点が、名前が「家」以外の将軍が、何代目の誰かわからないことです。
上にも紹介した「つ」は4代目の家綱と5代目の綱吉、さらに7代目の家継と被っていますが、単に平仮名1文字を並べただけでは何番目が家綱で、何番目が綱吉かわかりません。
ましてや漢字の「家」から始まる名前なのかもわからないので、極端な話「7代目が綱吉で5代目が家継だっけ?」という勘違いも生まれやすいです。
まとめになりますが、徳川15代将軍の覚え方は平仮名1文字並べた語呂合わせでもいいのですが、同じ平仮名が複数回被っていることと、何番目の将軍が「家」以外から始まるのか、この2点わからないという弱点があります。
全員漢字の「家」から始まれば問題ないんだけど…
そこで次の章では、その弱点を克服した筆者独自の覚え方をご紹介します!
筆者独自の覚え方を紹介!
おさらいですが、徳川将軍の15人の将軍の名前は15人全て4文字ですね。そして漢字だと2文字になります。
さらに15人の内2代目、5代目、8代目、15代目の4人だけは、漢字の“家”以外から始まっています。
基本的な考え方は前の章で紹介した語呂合わせとも被りますが、主な変更点とルールは以下のようになります。
- まず最初の2文字を除いて、後ろの2文字だけを15人まで並べ、全て語呂合わせで覚える。
- 次に名前が「家」以外から始まる将軍の最初の2文字を、数字と一緒に語呂合わせで覚える。
15代まで後ろの2文字を並べると、以下のようになります。
「やす・ただ・みつ・つな・よし・のぶ・つぐ・むね・しげ・はる・なり・よし・さだ・もち・のぶ」
全部で30文字になりますが、この30文字を10文字ずつ3パートに分けます。
- やす ただ みつ つな よし
- のぶ つぐ むね しげ はる
- なり よし さだ もち のぶ
といった感じで、リズムを組んで歌いましょう。
「家」以外から始まる将軍は?
しかしこの覚え方では、後ろの2文字だけしか覚えられませんね。
この覚え方は、名前の漢字が「家」から始まる将軍は問題ないのですが、「家」以外の漢字から始まる将軍では意味がありません。
「何番目が「家」以外の漢字から始まる将軍なのか?」
ポイントはこれにつきます。
そこでこの覚え方に加えて、もう一工夫必要になります。
名前の漢字が「家」以外から始まるのは、以下の4将軍です。
- 2代目の秀忠
- 5代目の綱吉
- 8代目の吉宗
- 15代目の慶喜
数字としては「25815」、語呂合わせとしては「にごっぱいちご」→「にごっぱイチゴ」です。
あるいは「濁った葉っぱのイチゴ」と覚えてもいいでしょう。
名前の最初の2文字を順番に並べると「ひでつなよしよし」となりますので、数字の語呂合わせと合わせて
「にごっぱ苺!ひでつなよしよし!」
と繋げて読みます。
では15代までの平仮名2文字並べた語呂合わせと、組み合わせます。
- やす・ただ・みつ・つな・よし!
- のぶ・つぐ・むね・しげ・はる!
- なり・よし・さだ・もち・のぶ!
- にごっぱ苺!ひでつなよしよし!
これで後は上の15つの平仮名2文字の前に
- 2・5・8・15番目は、それぞれ漢字の「秀・綱・吉・慶」
- それ以外は、全て漢字の「家」
をくっつければ完了となります。
応用として「ぱ」の部分を「た」、「綱」を「面(つら)」変えてあげると「濁った苺」となるので、以下のようにもアレンジできます。
「濁った苺、ヒデぇ面だぜ、よーしよし♪」
となります。個人的にはこっちの方がシックリきます(^^)
重要人物だけを覚えるパターンは?
ただ15人とはいうものの、実際に試験に出題される可能性が高い将軍は
- 初代の家康
- 3代目の家光
- 5代目の綱吉
- 8代目の吉宗
- 15代目の慶喜
の5人でしょう。
よってこれらの将軍のみを覚える語呂合わせも紹介します。合わせて具体的に何をしたのかも覚えられますよ。
- 家康タダで家3つを交代した。
- 生のツナはよしな。
- 競歩選手はよく胸を張りだして歩く。
- よし、忍びないけど大政奉還!
それぞれ順番に解説しますと、
- 「家康タダで家3つを交代した。」は、家康と3代目の家光、参勤交代を行った
- 「生のツナはよしな。」は、「生」が「生類憐みの令」、「ツナ」と「よし」で綱吉
- 「競歩選手はよく胸を張りだして歩く」は、「競歩」が「享保の改革」、「よく胸」で吉宗
- 「よし、忍びないけど大政奉還」は、「よし、忍び」で慶喜、大政奉還はそのまま
となります、これは中々覚えやすいのではないでしょうか?
多くの受験生にとっては役に立ちますね。
いろいろな覚え歌がある?
これまで筆者が独自に考えた覚え方を紹介してきましたが、世の中広いもので他にもいろいろとあるものです。
特にわかりやすいのがYouTubeにある動画ですね。
「徳川将軍 歌」と検索しただけで、いろいろなパターンの覚え歌や替え歌なんかがあります。
今回はその中でも、筆者が特に気に入った歌について紹介していきます。
Kiss Beeの覚え歌
徳川15代将軍の覚え歌の中でも、最もメジャーなのがKiss Beeの覚え歌ではないでしょうか?
そんなKiss Beeの覚え歌の歌詞は、15代将軍の下の名前をリズムよく歌っています。
初代から15代までどんな感じで歌われているのか、順番に紹介していきます。
- 家康は「健康に」
- 秀忠は「秀でた」
- 家光は「光」
- 家綱は「4本の綱見せて」
- 綱吉は「ごっつなよし」
- 家宣は「ムッと宣言して」
- 家継は「家を継いだ」
- 吉宗は「ハッピーな吉宗」
- 家重は「急に重い」
- 家治は「10回の治療を」
- 家斉は「一斉に」
- 家慶は「家でよしと」
- 家定は「意味を定めた」(意味=13)
- 家茂は「石もちの」(石=14)
- 慶喜は「良い子は慶喜」(良い子=15)
鍵括弧の中の言葉を上から全部繋げてみてください。
確かに15人の将軍の名前が入っています、漢字もちゃんと書かれていますよね。
Kiss Beeの覚え歌はなかなかセンスがいいですね、歴史好き女子な感じがします♪
中田敦彦の替え歌
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが公開している動画でも徳川15代将軍の覚え方を披露していました。
動画内ではかの有名なMr.Childrenの名曲『CROSS ROAD』を用いて、徳川15代将軍の名前を順番に歌っています。
各将軍についてのいろいろな雑学や豆知識も披露しているよ
因みに中田敦彦さんは「YouTube大学」という名称で、チャンネルを開設し他にも様々な学習ネタを披露しています。
バラエティ番組の『アメトーク』でもその学歴から、受験に役立つ知識を多く披露していることでも有名ですね。
気になる方はぜひチャンネル登録をしてみてください。
漫才でも覚えられる?
最後は個人的に凄く気になったので、おまけで紹介します。
お笑いコンビの「三拍子」の漫才で、徳川15代将軍を覚えようというネタを披露した動画もありました。
動画内ではキューティーハニーの歌を用いて、合いの手を入れながら歌っています。
特に凄いなと思ったのが、11代から14代までのフレーズです。
- 家斉:いえなり ⇒ 家ない
- 家慶:いえよし ⇒ あの家良し
- 家定:いえさだ ⇒ あの家に決めた(定める)
- 家茂:いえもち ⇒ 家持った
ご覧のようにちゃんとしたストーリーが出来上がっています、かなり覚えやすいですね。
漫才自体も普通に面白いので、暇潰し時でも見れば嫌でも覚えられますよ。
まとめ
今回は徳川15代将軍の覚え方の紹介でした。語呂合わせや覚え歌、いろいろありますが、自分に合う覚え方は見つかりましたか?
15人の名前が全部言えれば、歴史マニアの領域へ一歩踏み出せるかもしれません。
最後までご覧いただき有難うございました!