キャベツの一種で元々花だった緑色の野菜といえば、ブロッコリーですよね。
ビタミンBやカロテン、鉄分を多く含む栄養たっぷりな野菜ですが、調理や食べる時、買う時に数え方で迷いませんか?
中でもブロッコリーを構成する小房も、どう数えればいいか悩ましいですね。
「1個」かな、それとも「1本」?いや「1房」かな?
もしかしたらブロッコリーの数え方を誤解していたかもしれません。
さらに英語だとちょっと難しい単語を使って表現するんです。
私自身も気になったので、今回はブロッコリーの数え方を徹底解説していきます!
野菜だけど、数え方は少し変わってるよ
ブロッコリーの数え方は?
ブロッコリーは、地中海原産のアブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜です。
小売単位での状態と、調理する際に小分けにした場合などで、いろいろな数え方があります。
- 小売単位、植物としてのブロッコリーは「個」、「本」、「株」:1個・2個、1本・2本、1株・2株
- 調理などで小分けにした場合は、「個」と「房」:1個・2個、1房・2房
- スーパーなどでまとめて売られている時は「パック」、「袋」、「箱」、「山」:1パック、1袋、1箱、1山
こんなに種類が豊富だったんだ
ではそれぞれの数え方について詳しく見ていきましょう!
小売単位、植物としてのブロッコリーの数え方は「個」、「本」、「株」
ブロッコリーは、通常太い薄緑色の茎に何本もの小房が繋がっています。
調理する前、小売されている時は、この状態のことが多いですが、この時の数え方の単位は「個」と「本」と「株」の3つを使います。
またブロッコリーは野菜でもあり植物です。
畑で収穫する野菜ですが、この時のブロッコリーは「個」と「本」はあまり使わず、「株」を使います。
ここで助数詞の「株」について少し解説しておきますと、「株」とは、根の植えた植物のまとまり全体を数える際の単位です。
ほかにも「株」と数える野菜としては、ほうれん草やカリフラワー、小松菜があります。
「1本」の根に対して、「1株」実る形になります。
「1輪」とは数えない!
ここで注意してほしいのは、ブロッコリーを「1輪」とは数えないことです。
ブロッコリーは野菜ですが、食用とするのはあくまで蕾の状態の花序と茎だけです。
この状態で収穫されるので、当然花とはなっていませんから、「1輪」と数えるのは不適切です。
もちろん収穫せずに、そのまま栽培を続けて立派な花をつけた場合は、そのブロッコリーの花を「1輪」と数えてもOKです。
ブロッコリーを小分けにした後の数え方は「房」
ブロッコリーを調理する際は、そのままだと大きすぎますので、通常包丁で小分けにカットします。
小分けにした単位を「小房」と呼んでいるんですが、この「小房」の数え方も決まっていて、通常「個」や「房」を使います。
「個」はいいとしても、「房」は少し意外かもしれません。
この場合、数える単位としての「房」になるので、意味は「花や実が群がっているもの」となります。
実はブロッコリーの先端をよく見ますと、緑の粒粒が集まっていますね。
この粒粒一つ一つが蕾となっているんです。
だから小分けにしたブロッコリーは「小房」と呼ぶことにしていて、数える時も「一房」とするわけです。
小分けにする前にブロッコリーを「一房」と数えても良さそうな気もしますが、それだと小分けにした後の「一房」とも混同してしまいます。
そもそもブロッコリーという植物はそのサイズからして、小分けにカットして食べることを前提としていますので、小分けにする前は「一個」、「一本」、「一株」と分けるようにしています。
※同じく「房」を使って数えるものに、ぶどうやみかんもあります。詳しく知りたい方は以下の記事もどうぞ!
紫色の甘い果物といえばぶどうですが、そのぶどうの数え方を詳しくご存知でしょうか?果実が複数集まった状態と一つ一つの果実では数え方が異なります。さらに収穫する前後、英語でも独特な数え方になります。詳しく見ていきましょう!
冬の時に食べる定番の果物といえばみかんですが、そのミカンの数え方を詳しくご存知でしょうか?実は皮を剥く前と後、さらに収穫する前でも変わってきます。詳しく見ていきましょう!
ブロッコリー1株で何房?
ブロッコリーは小分けにする前が「1株」、小分けにした後を「1房」と数えます。
ではここでブロッコリー1株に対して、房の数が気になるところですね。
まずブロッコリーの可食部の重さは、サイズごとに異なってきます。
- ブロッコリー大:重さ900g、蕾部分は620g、1房は32g
- ブロッコリー中:重さ320g、蕾部分は215g、1房は21g
- ブロッコリー小:重さ230g、蕾部分は160g、1房は10g
※蕾部分とは、ブロッコリーの下の大茎を除いた部分で、実質可食部となります。
以上よりブロッコリー大の房数は約20個、ブロッコリー中は約10個、ブロッコリー小は約16個となります。
意外なことにブロッコリー中で最も房数が少なくなります。
ただし全てのブロッコリーでこの限りではありません。
カットの仕方しだいで、1房ごとの重さを変えれば、小房の数も変えられるのであくまで目安としてください。
大茎を捨てるのはもったいない気がするね
お店でまとめて売られている時は?
ブロッコリーもほかの野菜と同様、スーパーやコンビニなどでまとめ売りされています。
袋や箱などに詰められていますが、入れ物ごとに数え方が変わってきます。
パック詰め | 1パック、2パック |
袋詰め | 1袋、2袋 |
箱(ダンボール)詰め | 1箱、2箱 |
ざる盛り | 1山、2山 |
どの入れ物にいれるか、そしてその入れ物に何個入れるかは、お店毎に異なります。
基本的に株の数ではなく、重さで表示していることが多いです。
上で紹介したブロッコリーのそれぞれのサイズと重さをもとに、株の数を3パターンほど紹介します。
1kg | ブロッコリー大1株、中3株、小5株 |
---|---|
1.5kg | ブロッコリー大2株、中5株、小8株 |
2kg | ブロッコリー大3株、中7株、小10株 |
ブロッコリーを英語で数えると?
ここからはブロッコリーを英語で表現しますが、本体と小房で表現が変わってきます。
まずブロッコリー本体ですが、英語で言うと「broccoli」です。少し綴りがややこしいですね。
ここで注意すべきは、ブロッコリーの株は複数形にしないことです。
実はこの時は変わった英単語を用いまして「head」を用いることになっています。
すなわち「ブロッコリー2株」は「two heads of broccoli」と表現します。
broccoliは複数形にしないので気をつけてください。
次にブロッコリーの小房ですが、これは英語で「floret」と表現します。
すなわち「ブロッコリー一房」は英語で「one (a) floret of broccoli」、「ブロッコリー二房」は「two florets of broccoli」
同じ「一房」でも、バナナや葡萄の「一房」とは違うから気をつけてね
まとめ
今回はブロッコリーの数え方を詳しく解説してきました。ではまとめいきます
- ブロッコリーは「1個」、「1本」、「1株」と数える
- ブロッコリーの小房は「1房」、「1個」と数える
- ブロッコリー大の房数は約20個、中で約10個、小で約16個
- まとめ売されるブロッコリーは「1パック」、「1袋」、「1箱」、「1山」と数える
- 英語で「ブロッコリー1(2)株」は、「one (two) head(s) broccoli」
- 英語で「ブロッコリー1(2)房」は、「one (two) floret(s) of broccoli」
小房ごとで数えるか、まとまった状態で数えるかで、単位が変わるので気をつけましょう!
あとは英語での数え方も大事ですね。海外旅行先でブロッコリーを買う際や食べる際にも使う機会は出てくるでしょう。
※他にもいろいろな物の数え方を記事にしています。興味のある方はぜひ御覧ください!
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