10月31日、お菓子を配ったり、キャラクターのコスプレで賑わうイベントと言えばご存知「ハロウィン」ですね!
今や恒例になったイベントで、毎年渋谷の大通りの賑わいぶりがニュースになります。
では改めてこの「ハロウィン」を漢字で書けますか?
うーん何だろう?当て字で「波呂印」かな?
いやいや、「派郎陰」でしょ?
カタカナ5文字でかなり想像しづらいですよね。
そもそも漢字表記があるのかさえ疑問に思います。ということで「ハロウィン」の漢字表記を詳しく見ていきましょう!
もしかして日本語表記じゃない?
「ハロウィン」を漢字で書くとどうなる?
「ハロウィン」の漢字表記ですが、実は調べたらちゃんとあったんです。そして2通りあります!
これは、日本語じゃないんじゃ!?
この3文字になりますが、とても日本語の漢字とは思えないですよね?
実は気のせいではなく、この表記はいずれも中国語表記で、日本語としての意味は「万聖節」となります。
同じく中国語で表記される海外のイベントとしては「バレンタイン」もあります。
「バレンタインデー」は毎年2月14日、女性が好きな男性にチョコレートを送るイベントで定着しましたが、その「バレンタイン」を漢字でどう書くと思いますか?また「ホワイトデー」と「チョコレート」の漢字も紹介します!
上の記事でも紹介していますが、「バレンタイン」の漢字である「情人節」も中国語表記なのです!
改めてなんでこんな表記になるのか。そして「万聖節」とは何か、詳しく見ていくことにしましょう!
日本語での漢字表記は存在しない?
「万圣节」及び「萬聖節」は日本語での表記ではなく、中国語の表記です。
発音は2つとも「ワンシェンジェ」、最初の「万圣节」は簡体字と言いまして、中国本土・シンガポール・マレーシアなどでの表記になり、次の「萬聖節」は繁体字になり、台湾やマカオ、香港などで用いられる表記です。
私自身何度も調べてみたんですが、どうも中国語表記しか見当たりません。
そもそもハロウィンという風習が日本に伝わり、広まったのがほぼ平成になってからだとされています。
既に日本ではクリスマスやバレンタインというイベントが普及していました。
もちろんそのままカタカナ、英語の「Halloween」で普及していったので、わざわざ昔のように「ハロウィン」を漢字で表記する必要もなかったわけです。
当て字で「波呂印」とか「派郎陰」と表記してもよさそうですが、いずれも正しい表記じゃありませんよ。
※「クリスマス」関連だと「サンタクロース」の漢字表記は日本語としてありました。
クリスマスプレゼントを配る老人といえば「サンタクロース」ですが、漢字だとどう書くかわかりますか?実は明治時代の文学作品にその答えが書いてありました。また中国語での表記も調べてみたので、ぜひご覧ください!
「万圣节」及び「萬聖節」の由来は?
改めて中国語表記の「万圣节」及び「萬聖節」の由来を探ってみましょう。
実はこの言葉は、日本語で「万聖節」と置き換えることもできます。
ただ正直これでも意味不明だと思います。
そもそも「ハロウィン」になっていませんが、実はもう一つのイベント、祝日が関係していたんです。
その祝日とは10月31日の次の日の11月1日、実はこの日はカトリックの重大な祝日である『諸聖人の日』となっています。
そしてこの『諸聖人の日』は漢字3文字で「万聖節」とも言われています。
「クリスマス」を「降誕祭」、「イースター」を「復活祭」と表現するのと同じ感じだね
つまり中国語の「万圣节」及び「萬聖節」は、「万聖節」をそのまま中国の漢字で置き換えただけなんです。
しかしここで誤解してほしくないのは、「万圣节」及び「萬聖節」の意味は「ハロウィン」となっていること!
元の意味を辿れば、「万聖節」は『諸聖人の日』でカトリックの祝日です。
そしてハロウィン自体はキリスト教とは無関係のイベントです。
起源を辿れば、アイルランドのケルト民族発祥のイベントなので、中国語表記をそのまま受け止めると、完全にカトリックの行事と混同してしまっています。
正直これはいかがなものかと思いますね。もしかしたら今後修正される可能性もあるかもしれません。
「ハッピーハロウィン」の漢字表記は?
ハロウィンを祝う言葉といえば、「ハッピーハロウィン」ですね。
お決まりのフレーズかもしれませんが、この「ハッピーハロウィン」も漢字で書けます。
といってもやはり中国語になるわけですが、「ハッピー」を中国語になおすと
- 簡体字で「快乐」、発音は「クヮイラー」
- 繁体字で「快樂」、発音は「クヮイラー」
となるので、組み合わせて「万圣节快乐(ワンシェンジェクヮイラー)」、または「萬聖節快樂(ワンシェンジェクヮイラー)」となります。(日本語の「快楽」を中国語表記に直しているだけです)
中国人と一緒にハロウィンパーティーを楽しむなら、ぜひ知っておきたい言葉ですね。
「トリックオアトリート」の漢字表記は?
さらに「トリックオアトリート」という決り文句も忘れてはいけません。
英語で「trick or treat」、意味は「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ」になりますが、この文言も漢字でなおしてみたいですね。
ただやはりというか、英語の文章なので、日本語での漢字表記はありません。
この表現もやはり中国語に頼るしかなさそうです、中国語で「トリックオアトリート」は「不給糖就搗蛋」となります。
発音は「ビューゲイタンジウダオダン」、「お菓子をくれなければいたずらするぞ」をそのまま中国語訳しています。
まとめ
今回は「ハロウィン」の漢字表記の紹介でした。ではまとめといきます。
- 「ハロウィン」を漢字で書くと「万圣节」または「萬聖節」、中国語表記で発音は「ワンシェンジエ」
- 「万圣节」または「萬聖節」は、「諸聖人の日」の別名「万聖節」から来ている
- 「ハッピーハロウィン」を漢字で書くと「万圣节快乐」または「萬聖節快樂」、発音は「ワンシェンジェクヮイラー」
- 「トリック・オア・トリート」を漢字で書くと「不給糖就搗蛋」、発音は「ビューゲイタンジウダオダン」
中国でも最近はハロウィンが浸透しているようです。都心部に行けば日本ほどではありませんが、コスプレで賑わっていますよ。
またハロウィンの問題点についても当ブログで触れていますので、よければどうぞ!
日本のハロウィンはおかしい!そういった意見を持った人も多いかもしれません。特に渋谷では毎年のように漫画やアニメのキャラクターのコスプレをした人たちで賑わいますが、あまりにもカオスで批判も多いです。本来のハロウィンの意味や由来も解説しておきます。