4月になって春めいた陽気になってきましたが、後3カ月もすれば暑い夏がやってきます。
地球温暖化と良く言われていますが、日本の都会は高層ビルが多く緑も少ないため、気温が上がりやすい構造になっているようです。
そんな蒸し暑い都会は嫌だ!涼しい所で過ごしたい!という方は多いでしょう。となると日本の中でも比較的涼しい場所に旅行に出かける人も増えてきますね。
8月にはお盆休みもあるので避暑地である北海道に旅行する人も多くなります。
しかし最近の北海道、特に札幌では30度を超える真夏日も珍しくないようで、2015年には8月で最高気温が34.5℃を記録した日もあって沖縄よりも高くなったようです。
しかし北海道と言えど面積は日本で最も広いのでやはり気温がバラバラで一概に暑いor涼しいとは簡単に言えません。
そこで北海道内で夏でも暑い地域はどこなのか?また札幌の夏の平均気温や過ごしやすさはどういった感じなのかも紹介します。
この夏に北海道を訪れようと計画している方は、ぜひ参考にしてください!
札幌の夏の気温まとめ
北海道で最も人口が多いのが政令指定都市の札幌市です。人口だけで言えば196万人もいてこれは、東京都特別区、横浜市、大阪市、名古屋市に次いで5位の数字です。
そんな北海道でも屈指の大都市札幌ではありますが、ケッペンの気候区分によると亜寒帯湿潤気候(Dfa)に属します。冬の時期は降雪量が1mを超えることも多いです。
なんとなく夏場は涼しいのかなと思う人も多いでしょうが、実際最も暑い時期の7~8月の札幌市はどのくらい暑いのでしょうか?下にここ数年の夏場(6~8月の3か月間)の平均気温と最高気温の推移を掲載しておきます、参考元は気象庁のページです。
月 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
---|---|---|---|---|---|---|
6月 | 17.3℃ | 17.1℃ | 17.6℃ | 18.7℃ | 16.7℃ | 16.3℃ |
7月 | 21.8℃ | 21.8℃ | 22.5℃ | 22.5℃ | 21.3℃ | 20.7℃ |
8月 | 23.6℃ | 23.4℃ | 23.1℃ | 22.4℃ | 22.4℃ | 23.9℃ |
月 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
---|---|---|---|---|---|---|
6月 | 30.3℃ | 30.0℃ | 29.2℃ | 33.7℃ | 27.8℃ | 28.4℃ |
7月 | 30.8℃ | 32.5℃ | 33.1℃ | 32.4℃ | 31.3℃ | 30.5℃ |
8月 | 33.8℃ | 32.9℃ | 31.7℃ | 31.7℃ | 34.5℃ | 31.9℃ |
※参考サイト:北海道 札幌の気温、降水量、観測所情報
ご覧のようにここ数年の札幌市は7~8月でも最高気温が30℃を超える日が珍しくないようです。さらに6月でも稀にですが30℃を超える日もあるみたいですね。
ただし本州や九州・四国との違いは梅雨がないので6~7月辺りは湿気もさほど高くなく、比較的快適なようです。また夜は冷えるので熱帯夜に悩むという日は少ないと言えます。
札幌は北海道の中でも南に位置していて尚且つ都市化の影響もあるのでやはり夏の気温は道内でも屈指の高さと言えます。もちろんエアコンもほぼ必須となります。因みに6月の上旬には札幌のビッグイベントYOSAKOIソーラン祭りが催されます。
札幌以外の地域で暑い場所は
札幌は比較的気温が高いということですが、では札幌以外で暑い場所は北海道にはないのでしょうか?
調べてみたら北海道は北海道でも地域によってかなりばらつくようです、一言で言い表すなら、
日本海側は夏冬共に気温が高く、オホーツク海・太平洋側で気温が低いということになります。
日本海側に位置する地域としては、小樽、札幌、深川、芦別、岩見沢などの市がありますが、これらの地域ではいずれも8月の時期は真夏日を観測する日も多いようです。
また内陸地方も夏場はかなり気温が高くなることで有名で、特に旭川市では1989年に最高気温36度を記録したことがあるようです。
その代わり冬になると―30℃以下を記録することもあるなど年較差が大きいのが特徴です。
北海道でオススメ避暑地はどこ?
以上の説明から北海道の南部・日本海側・内陸部辺りは夏場の気温が30℃を超える日が多いです。
本州に比べれば涼しいですが本当に涼しくて快適に暮らせるかはやや微妙な感じですね。
では北海道で夏でも本当に涼しい場所、避暑地としてオススメの場所はどこかというと、北海道北部にある稚内市、さらに東部にある釧路市と根室市あたりだと言えます。
このあたりの地域が最も避暑地として向いています。8月でも気温はせいぜい25℃くらいしか上がらず、湿度も高くないので本当に過ごしやすいです。
特に釧路市では目の前に太平洋が、内陸に目を向けると釧路湿原が広がっていて陸続きでありながら海に浮かぶ島のような独特な風土になっているのが特徴です。現在では過疎地域に指定されているようですが、それでも北海道東部では政治経済の中心地となっています。
夏の涼しさはもちろんですが、海産物や農産物も豊富にあって地元ならではのグルメ料理もたくさんあり、特別天然記念物に指定されているタンチョウも生息しています。(日本を象徴する鳥としても知られていますが、生息するのは北海道東部だけらしいです、極稀にですが石狩平野まで飛来することもあります。)
市内には釧路空港もあって本州からも直で行けるようです。
ただし釧路空港への直行便が就航しているのは、羽田空港と中部国際空港と伊丹空港のみらしく、この内中部と伊丹に関しては季節運航で時期限定らしいです。
まとめ
最後にまとめとなりますが、北海道は札幌や旭川と言った都市部や内陸部は真夏日を記録する日も珍しくありません。避暑地として訪れるなら稚内市、釧路市、根室市あたりになります。
避暑地として人気なのは長野の軽井沢もありますが、自然の豊かさでは釧路も負けていませんよ。
ただし涼しすぎる反面、夜になるとかなり冷えるのも北海道の特徴です。厚着や長袖などはちゃんと用意した方がいいでしょう。