皆さんは毎年お盆休みをどうお過ごしでしょうか?

恐らく大半の人は8月13日から16日くらいの3~4日前後にお盆休みとなります。

この時期に長期休暇となりやすいので実家に帰省したり、海外旅行を楽しむ人も多いでしょう。





ところがこのお盆休み中も仕事をしなければいけない人も少なくないでしょう。

調べてみたら意外にも役所で勤める公務員のみなさんもお盆休みはないようですね。

公務員といえば福利厚生がしっかりしているイメージが強いですが、実はお盆期間中も平常運転しています。

実際に筆者の地元の市役所もお盆の期間中に休むとは書いておらず、「年末年始と土日祝日のみが休み」と書かれていました。

どうして公務員にはお盆休みがないのでしょうか?また公務員の夏季休暇の事情はどうなっているのか、詳しく探っていきます!


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お盆休みの期間とは?

まずはお盆休みについて基本的なところから解説します。

お盆休みとは文字通りお盆の時期にある3~4日前後の休みのことです。毎年8月の中旬がお盆になりますが、実は期間は決まっていて毎年8月13日から16日までの4日間という地域が多いです。(詳細は後述)


上の画像は2019年の8月のカレンダーの画像です。

今年は8月11日が山の日という祝日にあたりますが日曜日になっているため、8月12日が振替休日となっています。

そのため土曜日の10日から、日曜日の18日までの実質9連休になりますね!

“山の日”は2016年から始まった祝日です、文字通り山に感謝する意味を込めて制定されました。

この祝日のおかげもあって長期休暇がとりやすくなりました、これで景気がよくなっかたどうかは話は別ですが...


お盆休みがない業種とは?

ただし業種別によってもかなり差が開くようで、特に飲食店や旅館、テーマパークなどのサービス業や、ライフライン関係の業種に勤めている人にはお盆休みはあってないようなものかもしれません。


また後で紹介しますが公務員関係の人も基本的にカレンダー通りで、夏季休暇は別に設定されているようです。(つまりお盆期間中も市役所は平常運転です。)

反対に製造業など、福利厚生が手厚い民間企業はこのお盆は例年長い休暇になる場合が多いです。

製造業の中でも特に自動車業界が顕著と言えます、お盆の時期に10連休近くになる企業は少なくないです。(その代わりお盆休みの直前が最も忙しいと思いますが。)


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公務員にはお盆休みはない!

冒頭でも紹介しましたが、一般的に公務員にはお盆休みはありません。

公務員が休むことができる日は、一般的に「土日祝日と年末年始(12月29日から1月3日まで)」と条例で定めれています。

つまり公務員の休みは「ほぼ暦通りになる。」と考えてもらってOKです。


これについては、行政サービスがお盆休み期間中にできずに市民に迷惑をかけてしまうのを防ぐという目的がありますが、そもそもお盆休みというものは本来仏教行事に由来するものです。

カレンダーを見てもお盆の期間に赤い色で塗られた日はありませんよね?

お盆で大型連休になるのは、各民間企業が会社・企業単位で独自に休暇と定めているに過ぎません。


製造業がお盆やGW中に長い休みになるのはこのためです。

公務員といえども、一般市民を相手にして行政サービスを与えることが仕事なので、サービス業と一緒という見方もできるわけです。

公務員以外にも金融機関や証券市場、法人経営の総合病院なども同様です。もちろんお盆休み中でも、その期間内に土日祝日があったら休みとなりますけどね。

お盆休みではなく夏季休暇は取れる?

公務員にはお盆休みがない、ということは一般市民にとってはありがたいことですが、これから公務員になりたいという方にとっては少し悲しい事実かもしれません。

ただお盆休みがない代わりに、各自治体ごとに夏季休暇を一定日数取得できるよう定められている場合が多いです。

この夏季休暇を職場内で同僚や上司と相談し、調整し交代で休むような形を取っていることになります。


休める日は7月1日から9月30日までの約3カ月で、お盆期間中に取れなくもないですが、役所の中でも一般市民を相手にする普通の部署だとお盆の時期には取り辛いです。

先述したようにお盆休み中は恐らく多くの市民が利用するはずなので、役所が休むと逆に不便になります。


ただしお盆に休みを取りやすい部署もなくはないです。

例えば建築関連の部署は、そもそも相手をする企業や法人が休みという場合も多いので、お盆休みが取りやすいですね。


もちろんこの時期に休むと、逆に人が多い時期なので敢えて避ける人も少なくないです。

これは“休日分散化”と似たような話になるかもしれませんが、お盆ではなく9月半ば頃なら学校も2学期が始まるので、夏季休暇を取りやすくなりますね。

因みに夏季休暇というのは各自治体が定めた夏の時季に取得できる休暇という扱いなので、有給休暇とは別物です。

つまり夏季休暇と有給休暇を合わせることで、10連休前後も夢ではありません。

これならお盆休みがなくて忙しかった不便さも解消できるでしょう。

警察官のお盆は?

市民の安全を守る警察官も公務員です。

警察官と言えば交番に勤務するイメージが強いですが、基本的には交代制勤務となっています。

ローテーションですので土日祝日も休むわけにはいきませんが、仮に祝日などに当番が巡ると特別手当がつく形になります。


お盆やGWなども例外ではなく、やはり他の公務員と同様休むわけにはいきません。

むしろこうした長期休暇ほど忙しくなりやすい職種とも言えます。

警察内での階級も関係しているので一概には言えませんが、基本的に8月ではなく9月や10月に長期休暇を取る人が多いみたいですね。

学校の先生のお盆は?

では学校の先生の場合はどうなるでしょうか?

教職員も立派な公務員ですが、他の公務員と同様やはり夏季休暇という扱いになります。

ただ教職員は夏休みの期間中はどのみち学校に生徒がいないので、ほぼお盆の期間に夏季休暇をとる人が多いみたいです。


尚夏休みに生徒がいないからと言って、教職員が暇になるかと言われればそうでもありません。

2学期のための準備や生徒のプール指導、さらに部活動の顧問に勤めている先生は県大会や練習なども管理しないといけないので、正直忙しいみたいです。

■そもそもお盆って?

お盆とは全国的に8月15日前後にある時期を指して、この期間に祖先の霊を祭る一連の行事のことです。

お盆という言葉の語源は仏教用語の「盂蘭盆会」と言われていて、元々は旧暦の7月15日を中心に行われていたそうです。

“盆”というのは食事の時に使われる食器などを乗せる平たい容器でもありますが、仏教では霊に対する供物を置く容器を意味しています。

因みに8月13日から8月16日からお盆休みというのが一般的ですが、8月13日は先祖を迎えるための迎え火、8月16日は先祖を送るための送り火を焚く風習があって、この迎え火から送り火までの期間がお盆休みということになります。

新暦の使用でひと月遅れの8月15日前後に行う地域が一般的になりましたが、現在でも旧暦に従っている地域はいくつかあって、7月15日前後をお盆にしています。(関東圏の一部地域や沖縄・奄美など。)


まとめ

今回は公務員のお盆休み事情についてまとめました、参考になりましたら幸いです。

公務員には基本的にお盆休みは制定されていませんが、実は夏季休暇というものが別にあって年次有給休暇と組み合わせて長期休暇を取りやすくもなっています。

公務員になられた方はお盆に休むのは難しくなりますが、その分を9月頃に消化して楽しさを取り戻しましょう!
 

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