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政治

ASEANとAPECの違いとは?国・地域の内訳を詳しく解説!

投稿日:2018年9月28日 更新日:

テレビのニュース番組で国際情勢についてよく取り上げられるのが

ASEANAPEC

に関するニュースです。





「日本の総理大臣がAPEC首脳会議に参加しました。」とか「ASEAN諸国を歴訪しました。」などとよく取り上げられますね。

だけど両方ともアルファベットの“A”から始まる上に、同じアジアの国や地域が加盟していてややこしい面があります。

特に学校の社会の授業でこの2つについて学ぶ時は、違いが具体的に何なのかわかり辛く混乱する人も多いでしょう。僕自身がまさにそうでしたので(;^^)


今回はこの2つの違い、そして加盟する国と地域の覚え方をわかりやすく解説していきます。

社会のテスト対策にも今回の記事をぜひ役立ててください!


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ASEANとAPECの違いとは?

ASEANとAPECの違いは一体何なのか?

結論から書いていきますが、ASEANとは東南アジアの国々が集まってできた政治的機構で、APECとは環太平洋に位置する国と地域が集まる非公式な会議となります。

また略称ということになっていますが、英語名の正式名称はそれぞれ

  • ASEAN=Association of South-East Asian Nations
  • APEC=Asia-Pacific Economic Cooperation

となります、英語名の細かい意味については後程また説明します。

もちろんこれ以外にもいろいろと違いは出てきますが、それらを表にしてまとめたのでご覧ください!

ASEANとAPECの違い



加盟国の内訳を詳しく!被る国もある?

ASEANとAPECの2つの組織についてまず真っ先に問われるのは加盟国の内訳についてです。

上の表にもまとめてありますが、改めて列挙しておきます。

【ASEANの加盟国】

タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー


【APECの加盟国と地域】

  • 東アジア…日本、中国、韓国、台湾、香港
  • 東南アジア…タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、シンガポール、マレーシア
  • ヨーロッパ…ロシア連邦
  • 北アメリカ…カナダ、アメリカ合衆国
  • 中南米アメリカ…メキシコ、ペルー、チリ
  • オセアニア…オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア

※APECに関しては州ごとに分けて紹介、台湾と香港は地域という扱いです。

ここで注目してほしいのが、APECで黄色に塗った国の部分です。見比べると以下の東南アジアの7か国がASEANとAPECの両方に加盟していることがわかりますね。

  • タイ
  • ベトナム
  • インドネシア
  • フィリピン
  • ブルネイ
  • シンガポール
  • マレーシア

学校のテストなどでも恐らくこの部分が問われると思います。僕自身も昔社会のテストの時では、この被っている国で混同した記憶があります。

ASEANとAPECの両方について問われると、躓くのはこの被っている国についてですが、覚え方としては以下のようになります。


タマシイ弁当でブルっと震えたAPEC

(タ=タイ、マ=マレーシア、シ=シンガポール、イ=インドネシア、弁当(べ)=ベトナム、ブルっと=ブルネイ、震えた(ふ)=フィリピン)

凄く変な文章ですが、これ以外にいいのがありませんでした(;^^)


とにかくAPECにはASEANの中の7か国が入っていることが重要です。逆にASEANの国でAPECに加盟していない国は、

  • ミャンマー
  • カンボジア
  • ラオス

の3ヵ国となります、ASEANに絡み(カ・ラ・ミ)たくないと覚えておきましょう。

APECの加盟国の覚え方は?

APECについてですが、ASEANと違って21も国と地域があるので非常に覚えづらいですね。

上に紹介した東南アジアの7か国を除いても14の国と地域がありますが、その覚え方を僕自身が考えました。順番に紹介しましょう!

  • 東アジアは「日中韓の大砲
  • ※大砲=台湾の“たい”と香港の“ほ”

  • オセアニアは「牛乳屋のパパは王子
  • ※牛乳屋=ニュージーランド、パパ=パプアニューギニア、王子=オージー(オーストラリア人のこと)

  • ヨーロッパと北中南アメリカは「ペペロンチーノと米を食べる亀
  • ※ペペロンチーノ=ペルーとロシアとチリ、米=アメリカ、亀=カナダとメキシコ

このような感じになります、ぜひ参考にしてみてください。

もちろんこれに合わせて、東南アジアの「タマシイ弁当でブルっと震えた」も合わせることも忘れずに!

では次章からはASEANとAPECのそれぞれについて、歴史や設立の経緯などを含めてより詳しく解説していきます!


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ASEANについて解説!

ASEANとは日本語で『東南アジア諸国連合』ですが、英語で表記した際の「Association of South-East Asian Nations」の5つの頭文字を繋げた形になっています。

間違ていけないのは最初の“A”の部分はAsiaのAではなく、“Association(機構)”のAだということです!

もちろん社会のテストで英語表記については問われないと思うのですが、英語のテストではもしかしたら出題される可能性もありますよ。

ASEANの設立の経緯・目的は?

ASEANは1967年のバンコク宣言で成立しました。

発足当初は、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、マレーシアの5か国で設立当初は外相会議を毎年開催するだけでした。

その後欧州共同体やオーストラリアとの対外政策に乗り出し、中国やアメリカ、日本と言った国々とも経済協力会議をするようになります。

そして1976年にバリ島でASEAN首脳が一堂に会した後は、政治協力が正式な一分野になって今日に至っています。


ただしメインとなるのはやはり経済に関する話題が多いようです。

域外の国々とも積極的に対話をしていて、特に近年では中国やアメリカ、日本、ロシア、インドなど10ヵ国を加えた拡大外相会議を毎年開いています。

東南アジアはそれぞれの国ごとでは比較的経済規模は小さいですが、人口に関しては約7億人とEUよりも多く、ASEAN全体でのGDPの規模は日本の約半分に相当します。


また近年特に注目されるのが、東南アジアの国々の安い人件費と労働力ですね。

日本国内で工場を設立するよりも東南アジアの国々に工場を設立して、現地に住む人達を雇えば安い労働力で製品が出来上がります。大手自動車メーカーも最近では東南アジアに工場を設立することが多いようです。

他にもユニクロなどに行けば、東南アジア諸国製の衣服を見かけるのは珍しくなくなってきました。今や日本とASEANの関係は経済的に考えて切っても切り離せないでしょう!

東ティモールだけ例外!

ASEANには全ての東南アジアの国が参加しているわけではありません。

実は東南アジアは厳密に言えば11の国があって、ASEANに加盟しているのはその内の10ヵ国です。

1ヵ国は仲間外れとなっていますが、それは東ティモールです。

東ティモールとは2002年に独立した国ですが、同国はインドネシアとの紛争を経ていることや、独立後も国内情勢が不安で民主化ができていないと批判されて、未だにASEANへの加盟ができていません。

2011年に加盟の申請をした東ティモールではありますが、協議は難航しているとのことです。

※また東南アジアではありませんが、オセアニアのパプアニューギニアは特別オブザーバー国として参加しています。

APECについて解説!

APECとは日本語で『アジア太平洋経済協力』を意味しますが、英語で表記した際の「Asia-Pacific Economic Cooperation」の4つの頭文字を繋げた形になっています。

ASEANと違って最初の“A”の部分はAsiaのAです!

また最後の英単語の“cooperation”は、意味としては日本語で「協力」にあたります。似たような英単語で“corporation”がありますが、これは「法人」を意味する英単語なので間違えないようにしましょう!

APECの設立の経緯・目的は?

APECの元となった「環太平洋連帯構想」を最初に呼びかけたのは、1978年に就任した日本の大平正芳総理大臣でした。

※環太平洋地域とは文字通り太平洋に面して、太平洋をぐるりと囲むように配置されている国と地域のことです。

この呼びかけに当時のオーストラリア首相が強く賛同したことを契機に、1980年9月のAPECの前身となる太平洋経済協力会議(PECC)が設立されました。


そして1989年にオーストラリアのホーク首相の提唱によって日本、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、さらに当時の東南アジア諸国連合に加盟していた6か国の計12か国で発足したのがAPECとなります。

APECの目的を簡単に解説しますと、アジア太平洋地域の経済発展のために自由貿易と投資の活性化と円滑化、技術協力などを推奨することにあります。

そしてAPEC最大の特徴となっているのが、非公式の会議ということです。

非公式になっているのには理由があって、これは中国が国家として認めていない台湾が加盟しているためです。

公式会議にしてしまうと、台湾を事実上国家として認めてしまい、中国を始めとする台湾を国家として認めていない国が参加できなくなるためです。

こうした政治的事情があるために、台湾の現職の総統がAPECには参加したことはありません。

※ただし2008年の会議では、過去最高クラスの国家元首級となる元副総統・連戦(中国国民党名誉主席)が出席したことが話題を呼びました。これには台湾の国民党と中国の共産党の両党による政治操作が関与していたのではないかという憶測もあります。


また非公式であることから会議の内容に何の拘束力もなさげですが、2010年に当時の菅総理が参加へ意欲を示したTPPも元はと言えばAPECに参加しているシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヵ国のEPA(経済連携協定)が原案となっています。

ましてや経済大国のアメリカ、中国、ロシアなども参加しているので、その影響力は無視できません。

これらの事情からAPECは日本の対外政策、貿易政策において非常に重要な位置づけを担っていると言ってもいいでしょう。

まとめ

今回はASEANとAPECの違いについて解説してきました、参考になりましたら幸いです!

ASEANとAPECはどちらも日本との関係が深いものですが、直接的に強く影響するのはやはりアメリカや中国が加盟するAPECの方ですね。

ASEANとAPECの参加国と地域の内訳、さらにその設立目的などをしっかりと理解すれば、今後の国際情勢はより理解しやすくなりますよ!

その他にもややこしい政治用語として、G7とG8とG20の3つの言葉の違いについても解説した記事がありますので、ぜひそちらもご覧ください!
G7とG8とG20の違いとは?参加する国と地域を把握しよう!
 

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