お盆休みの時期が近づくとサラリーマン同士でもスケジュールや、家族同士で帰省などの予定を話し合ったりする人が増えるでしょう。

昔から日本でずっと続いているお盆の風習ですが、そのおかげで「お盆期間中は多くのお店が閉まってる。」という固定観念が広がっています。





特に「銀行の窓口が閉まっているのでは?」と心配する方も多いかもしれません。

例えばですが、

  • 「お盆前にお金を下ろすのを忘れた!」
  • 「給料日が15日だ!」
  • 「○○銀行に振り込みをしないといけない!」

などなど、いろいろな手続きが必要だったりして、変に焦った経験がないでしょうか?

かくいう自分も過去にお盆期間中に銀行が閉まっているんじゃないかと心配して、その前日までに必要な現金を確保していた思い出がありました。

ただ調べてみると、どうもその必要はなかったようです。

果たして銀行のお盆休みの営業事情はどうなっているのか?詳しく見ていきましょう!


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銀行にお盆休みはないの?

「お盆だから銀行とか市役所も閉まっているかも…」

と思っているそこのあなた!


「安心してください、開いてますよ!」


「え?」と思って実際に自分も行ってみたら、本当に窓口は営業していました。

よかった、よかった!(^^)!


でもよく考えてみたら、何で銀行はお盆でも開いているのでしょうか?

実はこれについての理由なんですが、なんてことはありませんでした。

お盆の期間は毎年8月13日~16日までと決まっていますが、カレンダーを見ても赤く塗られてはないですよね?




つまり暦上はどの日も休日扱いにはならないのです。

黒く塗られている限り銀行は通常営業日となっています。

ということは平日と同じ扱いとなるので、当然銀行や市役所も開くということです。
公務員はお盆休みなしって本当?意外なお役所事情を探ってみた!

以前公務員のお盆休みに関しての記事でも触れましたが、基本的に日本の“お盆”というのはあくまで宗教的行事に過ぎません。


銀行の休日は『銀行法 15条』で、「土日祝日と年末年始の12月31日~1月3日」と定められています。

よってほぼ暦通りになるのです。もちろんお盆期間中でも、土日と被っていたら休日扱いになるのでご注意を!

主要4銀行とゆうちょ銀行、さらに都銀と地銀でも同じです。

  • 主要4銀行とは、みずほ・三菱UFJ・三井住友・りそなの4銀行のこと。営業時間は午前9時~午後3時(りそな銀行だけ午後5時まで)。
  • ゆうちょ銀行の場合は窓口の時間は店舗によって大きく異なり、午後4時までの所もあれば午後6時まで営業する店舗もあります。


ATMも稼働する?

またATMについてもお盆期間中はちゃんと稼働しています、手数料についても変わりません。

給料日が15日だからと言っても土日でもない限りはちゃんと動いていますし、正常に振り込まれますのでご安心ください。

因みにATMはコンビニにもあります。

単に現金を引き出したいだけの場合は、コンビニのATMも活用しましょう!

ただし銀行によっては手数料が必要になるので注意してください。



ただこれまでのお話は、あくまで銀行の窓口の営業時間についてであって、銀行員は少し違ってきます。

銀行員は言ってみればその銀行で働く従業員と言えますが、彼らはどういった事情で休みを取っているのでしょうか?

中にはお盆の期間中に有給休暇を消化する人もいるでしょうが、実はもっと大事な理由があって休暇を取っていたりもしたのです。


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銀行員の休暇事情を詳しく解説!

銀行員はお盆の期間中でも同僚や上司と相談し、交代制で休むような形を取っていることになります。

この辺りは交番で務める警察官や市役所の公務員とほぼ一緒です。


ただ休暇を立てる計画は毎年4月に提出するようになっています。

旅行や帰省などの長期のお出かけもこの時点で予定を組まないといけませんが、全員遠慮して譲り合って結局適当に決めてしまいがちだったりします。

特に一般市民を相手にすることが多い窓口業務に就く人は、お盆の時期には取り辛くなります。

1週間の休暇が義務付けられる?

さらに詳しく調べてみると、もっと複雑な休暇事情がわかりました。

銀行員の休日の取り方は少し変わっておりまして、1年に1回だけ連続して5日以上の「連続休暇」を取るよう義務付けられています。

これは金融庁の指導によりそうなっているそうなのですが、最大の理由は「銀行員の不正を監視する」ことにあります。


銀行というのは個人や企業からお金を預かったり、融資をする大事な機関です。

その銀行で働く銀行員が、顧客の間において資金を流用していたり、隠蔽や不正な取引がされてしまうとどうでしょう。

誰も利用したくなくなると思います、信頼度を大きく損ねてしまうので銀行にとっては最大の損害です!

これを防ぐためにも連続休暇を敢えて取得させるのです。

約1週間という長い休暇は当然何も仕事できないはずなので、もし不正な資金の流用があったらその時点で発覚できます。

中々画期的な仕組みだと思いますが、銀行員の立場になるとやや複雑ですね。


中には「アルバイトみたいなシフト制で働きたい!」という気持ちの人もいるかもしれませんが、銀行員はそんな融通は利かないのです。

頻繁に休暇の予定を変えたり、休暇を取ることをやたら遠慮したりすると、疑われてしまいます。

もちろん国民のお金という、超重要な個人情報を取り扱う職業なので、ここまで厳重に管理されるのは仕方ないことでしょう。
 

まとめ

今回は銀行のお盆休みについての解説でした。

改めて一言でまとめるなら、銀行にお盆休みはなく通常通り営業しています。


ただ意外と知られていないのか、お盆は銀行が閉まっていると思い込んでいる人も少なからずいて来客数は少なめだったりします。

実際自分もお盆期間中に銀行に行った時は、やや閑散としていた印象を受けましたね。

みんな里帰りや行楽地へ行ったりしているせいかもしれませんが、普段休みが取れない人は長時間銀行を利用できる貴重な機会なので、ぜひ逃さないようにしましょう!


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