外食を食べる機会が増えた私ではありますが、やはり「サラダ」を食べるのは、健康のために欠かせません。

ではここで問題です。「サラダ」を漢字でどう書くかわかりますか?

鳩弟子鳩弟子

これは想像がつかないな。野菜が入るから「菜羅出」になるのかな?

鷲弟子鷲弟子

当て字で「皿抱」かな?

凄く身近な食べ物なのにいざ漢字で書けと言われても、わからない人は多いでしょう。ということで「サラダ」の漢字を詳しく見ていきましょう!

フクロウ教授フクロウ教授

漢字の由来は明治時代まで遡るよ!

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「サラダ」を漢字で書くとどうなる?

では正解の発表です。「サラダ」を漢字で書き表すと、その候補は4つありました!

  • 撒拉托
  • 左良多
  • 薩拉打
  • 生菜料理

結論から言うと、これらの漢字は最後以外当て字になります。

なぜこのような表記になるのか、サラダの意味と合わせて詳しく解説していきます!

「サラダ」の意味とは?

改めて「サラダ」の正しい意味を簡単に解説しますと、野菜に塩や酢、ドレッシングなどの調味料をかけ盛り付けた料理の総称です。

使用する食材については、野菜類なら特に指定はありませんが、特定の食材をメインで使う場合は後述するように「シーザーサラダ」、「ポテトサラダ」といった名称が別途付けられます。

「サラダ」の語源について探ってみると、「塩」を意味するラテン語の「sal」または「塩を加える」を意味する動詞「salare」がその由来となっています。

大昔のサラダは、生野菜に塩を振りかけて食べていました。

因みに英語での表記は「salad」です。最後が「ダ」で終わるので、「da」にしてしまいそうですが、間違えないように。

日本語での「サラダ」は、ポルトガル語の「salada」に近いです。


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「撒拉托」の由来とは?

さて「サラダ=撒拉托」となった由来ですが、これは「サラダ」を当て字にしただけです。

そもそも「サラダ」は外国から伝わった料理なので、日本にはそれまでありませんでした。

明治時代初期に伝わったとされていますが、当時のある日本人が「サラダ」をそのままカタカナで表記せず、漢字に表記していました。

その日本人とはジャーナリストの服部誠一、彼の著書『東京新繁昌記』で、「サラダ」を「撒拉托」という漢字に当てて記載していました。


これら3つの漢字を分解してみます。

  • 「撒」:音読み「サン」、意味は「まき散らす」
  • 「拉」:音読み「ラ」、意味は「くじく、引く」
  • 「托」:音読み「タク」、意味は「置く、乗せる」

3つの漢字の音読みを合わせて「サン・ラ・タク」、よって「サラダ」となるわけです。

当て字のように見えますが、「野菜を引いてお皿の上に、撒き散らし乗せた料理」ですから、確かにサラダの意味に合います。

鶴弟子鶴弟子

明治時代の当て字センスには驚かされるね

「撒拉托」以外の漢字表記はある?

「サラダ」は「撒拉托」と表記しますが、それ以外の漢字表記も実はあるみたいです。

近代の国語辞典や節用集には、「左良多」、「薩拉打」、「生菜料理」といった表記もありますが、これらの漢字表記はあまり主流ではないようです。

因みに同じく明治時代に漢字表記がほぼ当て字として考えられたものとしては、クリスマスでお馴染みの「サンタクロース」があります。

「シーザーサラダ」と「ポテトサラダ」と「マカロニサラダ」の漢字表記は?

さてこれまでの解説で、「サラダ」の漢字表記とその由来がご理解できたと思います。

ではここからは名前に、「サラダ」がつく料理の漢字表記を3つほど見てみましょう!

「シーザーサラダ」を漢字で書くと?

シーザーサラダとはご存知、レタスとパルメザンチーズが主体となったサラダです。

では漢字表記はどうなるかですが、やはり存在しません。


当て字で考えたら「椎座撒拉托」となりそうです。

まぁ「撒拉托」自体が当て字なので、これでも良さそうですが、やはり意味的にしっくりこないでしょう。


そこでシーザーサラダに乗せている食材をヒントに、もっとしっくり来る漢字表記を考えてみました。

まずレタスが主体となっているので、「レタス」を漢字にして「萵苣(ちしゃ)」、さらにパルメザンチーズを乗せるので「チーズ」を漢字にして「乾酪」とします。

この2つを組み合わせて考えると、「萵苣乾酪撒拉托」がシーザーサラダの漢字表記となります。

鷲弟子鷲弟子

パッと見だとなんの食べ物か想像ができないな

因みに、「シーザー」とはこの料理を発案した、メキシコのイタリア系移民の料理人である「シーザー・カルディーニ」の名前が由来となっています。

ジュリアス・シーザーの大好物だから「シーザーサラダ」というのは、根拠のない俗説です。


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「ポテトサラダ」を漢字で書くと?

ポテトサラダとは、茹でたジャガイモを主材料にしたサラダです。

まず前半の「ポテト」の部分ですが、これはご存知「じゃがいも」のことです。

「じゃがいも」を漢字にすると何と「馬鈴薯」という難しい表記になります。

よって「ポテトサラダ」の漢字表記は「馬鈴薯撒拉托」となります。

「マカロニサラダ」を漢字で書くと?

マカロニサラダとは、パスタの一種であるマカロニを主材料にしたサラダです。

マカロニはパスタの一種なので、これを漢字にすると「洋麺」、よって「洋麺撒拉托」が答えになります。

ただし洋麺だとパスタやスパゲッティも含まれるので、当て字で「間軽煮撒拉托」としてもいいでしょう。

「サラダ」の中国語表記は?

これまでは日本語での漢字表記について解説してきました。

だけど漢字のお話と言ったら、やはり中国での表記も気になります。

そこで中国語で「サラダ」をどう表記するのかも調べてみましたが、割と簡単な表記でした!

沙拉 または 沙律

鳩弟子鳩弟子

たった2文字なの?

呆気に取られた人もいるでしょう。

この2文字で発音は「シァーラー」または「シァールー」なのですが、実は中国語も意味ではなく、ほぼ当て字なのです。

フクロウ教授フクロウ教授

本来の意味は、「沙」が「砂」で、「拉」が「引く」、「律」が「法律」となるよ

まとめ

今回はサラダの漢字表記を詳しく解説してきました。ではおさらいしましょう!

  • 「サラダ」を漢字で書くと「撒拉托」、「左良多」、「薩拉打」、「生菜料理」の4つある
  • 「シーザーサラダ」は「萵苣乾酪撒拉托」または当て字で「椎座撒拉托」
  • 「ポテトサラダ」は「馬鈴薯撒拉托」
  • 「マカロニサラダ」は「洋麺撒拉托」または当て字で「間軽煮撒拉托」
  • 中国語で「サラダ」は「沙拉」または「沙律」と書く



中国語表記が一番簡単なのはちょっと意外でしたね。

その他気になるカタカナの食品名については、以下の記事をどうぞ!

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