デリバリー料理といえば「ピザ」がすぐ思い浮かぶほど、ピザが大好きな管理人です。
あまりにも大好きで食べすぎて、お腹を壊した事もよくあります。
さてそんな「ピザ」ですが、漢字でどう書くかわかりますか?
当て字で考えたら「比坐」になりそうだけど、どうだろうか?
たったカタカナ2文字なんですが、漢字で書けと言われたら、凄く悩みますね。
ということで、今回は「ピザ」の漢字表記とその由来を詳しく調べてみました!
漢字の「比」を使うところまでは正解なんだ
「ピザ」を漢字で書くとどうなる?
では答えを言いましょう。「ピザ」を漢字で書くとこうなります。
2つあるけど、2文字目が難しいな
カタカナ2文字なので、やはり漢字も2文字になります。
しかし「比」はいいとしても、2文字目に使われる漢字がいずれも難しく見えますね。
実はこの漢字、分かる人には分かると思いますが、日本語表記ではないんです!
どうして「ピザ」の漢字表記が「比萨」及び「比薩」となるのか、その由来を見ていきましょう!
日本語での漢字表記は存在しない?
結論から言いますと、これは中国語表記となります。
私自身何度も調べてみたのですが、どうも日本語表記が見つかりませんでした。
となると漢字大国の中国語の「比萨」か「比薩」しか無いんですね。やはりどんなカタカナ英語だって漢字で表記するのは、さすがとしか言えません。
強いて日本語の漢字に直すとしたら、当て字で「比座」とか「緋三」になりそうですが、遊び心の範疇なので、正式な表記ではありませんよ。
※同じく日本語での漢字表記がないカタカナの名詞として「ペットボトル」があります。そちらの記事もどうぞ!
清涼飲料水が入ったプラスチックの透明容器といえば「ペットボトル」ですが、その「ペットボトル」は漢字だとどう書くのでしょうか?中国語表記にその答えがありましたが、かなり難しい漢字を使います。
「比萨」の由来とは?
まずは「比萨」の表記の由来から見ていきましょう、漢字2字をそれぞれ分けて考えてみます。
- 「比」:読みが「ビー」、意味は「比べる、比率」
- 「萨」:読みが「サー」、意味はなし、音訳語の一つ
1文字目の「比」こそ意味はありますが、2文字目の「薩」は音訳語といって意味に関係なく漢字で表したものです。
つまり「比萨」という漢字に意味はありません。日本語の当て字とほぼ同じなのです。
「比萨」の発音は「ビーサー」、「ピザ」の「ピ」が「ビー」、「ザ」が「サー」となっただけで、本来の英語の発音と近いです。
余談ですが、「萨」という漢字は国名のサモアの中国語での漢字表記にも使われています。
サモアは中国語で「萨摩亚」と表記します。
「比薩」の由来は?
さて2つ目の「比薩」ですが、どことなく1文字目の「比萨」と似ていませんか?
実は気のせいではありません、2文字目の「萨」を拡大して見ると「生」という字が抜けているだけだとわかります。
これは「萨」という漢字が「薩」の簡体字にあたります。逆に「薩」は繁体字になりますので、この2つの漢字表記は以下のように分けられます。
- 「比萨」は簡体字なので、中国本土、シンガポール、マレーシアで使用
- 「比薩」は繁体字なので、台湾、香港、マカオで使用
日本語でも「比薩」と出力できる?
因みに日本語入力でも「比薩」と出力させる方法があります。
さすがに「ピザ」とそのままカタカナ入力しても、出てきませんが、まず一文字目の「比」は「ヒ」、これは日本語でも同じです。
そして2文字目の「薩」ですが、これは「薩摩藩(さつまはん)」とかでお馴染みの「薩」です。
よって2文字目は「サツ」と入力してやれば、「薩」と出てきますので、「ヒ・サツ」と入力することで「比薩」と出力できます。
おまけ:「ピザ」の語源とは?
今でこそ「ピザ」と聞けばどんな料理かは簡単に思い浮かべられますが、改めて「ピザ」という言葉は何が語源となっているのでしょうか?
歴史を辿れば「ピザ」は、イタリアで生まれた料理です。
まずはイタリア各地に広がり長い歴史を経て、色々な具をのせたり食べ方をし、その次にアメリカに渡ったイタリア系の移民によりアメリカにも広まりました。
英語で「pizza」と言いますが、実はこの言葉の語源は諸説あります。
一説では、ラテン語のpinsere(平らに潰す)から来たというものもありますが、古高ドイツ語で「ひとくち」を意味する「bizzo」あるいは「pizzo」から来たという説、さらにイタリア語の「引っ張る」を意味する動詞「pizzicare」からきた説など、とにかくいろいろあります。
ただイタリア発祥ということを考えると、イタリア語の「pizzicare」由来説が有力ではないでしょうか。
まとめ
以上「ピザ」の漢字表記の紹介でした。ではおさらいしましょう!
- 「ピザ」を漢字で書くと「比萨」と「比薩」の2つある、いずれも中国語
- 「比萨」と「比薩」も発音で考えられた当て字
- 「比萨」は簡体字、「比薩」は繁体字
- ピザの語源はイタリア語の「pizzicare」、ラテン語の「pinsere」、ドイツ語の「bizzo」あるいは「pizzo」から来た説などいろいろある
カタカナ2文字の料理がこんな変わった漢字表記になるだなんて、驚きですね。
最近ではUber Eatsで手軽にデリバリーが頼めますので、配達員や客が中国人だった場合にも「ピザ」の漢字表記を知っていれば何かと便利になりますよ。
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