雨の日に欠かせない物と言えば傘です。
折りたたみ傘、強い日差しを遮るための日傘など色々な傘がありますが、傘の数え方って詳しくご存知でしょうか?
形からすると「1本」って数えればいいんじゃない?
実は傘の単位は「1本」だけではなかったみたいです。
ということで傘の数え方について、中国語などの表現も含めて徹底特集していくことにします!
和傘はけっこう独特な単位を使うみたいだよ
傘の数え方は?
改めて傘の数え方ですが、傘の種類で単位は2つに分かれます。
- 傘は基本的には「本」:1本・2本
- 舞妓さんなどが持つ和傘は「張(り)」:1張り・2張り
和傘は布を「張る」から「1張(はり)」なのかな
これが傘を数える時の単位となります。
「張」という単位がありますが、読みは「はり」で送り仮名をつけてもつけなくても大丈夫です。
ではそれぞれの単位について詳しく見ていきましょう!
傘は「1本」と数える!
傘は畳んだ時に一本の棒にも見えます。その見た目から数える時は基本的に「1本」、「2本」です。
傘にもいろいろありますが、折りたたみ傘、日傘、ビニール傘など日常で使用する物はすべて「本」を使います。
言ってしまえば主にナイロンや木綿、ポリエステルを材料にして作った洋傘全般はこの数え方です。
長い物、細長い棒状の物を数える際には助数詞の「本」を使うルールがあります。鉛筆や道路、橋、ズボン、細長い魚にも用いますよ。
橋といえば、川や湖を渡るのに建てられた建造物です。 また道路の上にある歩道橋も橋の一種ですね。 ですが何本も橋 …
和傘は「1張り」と数える!
これまでは日常で使う洋傘の数え方でした。
しかし紙や竹を材料とした和傘を数える際は、また数え方が変わり「1張(り)」と数えます。
「1張」は「ひとはり」、「2張」は「ふたはり」と読みます。
因みに「張」という漢字を辞書で調べたらこう書かれていました。
[接尾]助数詞。
1 弓・琴など、弦を張ったものを数えるのに用いる。「弓は一人して二―三―、矢は四腰五腰も用意せよ」〈盛衰記・二二〉
2 幕や蚊帳 (かや) など、張りめぐらすものを数えるのに用いる。
「幕一―」〈延喜式・大蔵省〉
引用元:goo辞書
なんと「張」には助数詞としての意味もあるんです。傘以外だと蚊帳、太鼓、簾、カーテンを数える時にも使うんです。
商品としての傘は「1点」と数える!
商品としての傘は「1点」と数えます。
コンビニなどでビニール傘や折りたたみ傘をレジに持ち込めば、店員が「1点」と数えます。
基本的に傘は複数本まとめて売られていることはほぼ無いので、「1点」と数えられれば「1本」だと思って大丈夫です。
傘を英語で数えると?
傘を英語で言うと、「umbrella」になります。
この単語は可算名詞なので、そのまま複数形のsをつけてOKです。
「傘2本」を英語で言うと「two unbrellas」となります。
ただし傘は傘でも、茸の「かさ」はまた違った英単語になり、「pileus」と言います。
見た目は確かに「傘」っぽく見えるけど、英語だと全く違うよ!
傘を中国語で数えると?
英語での表現も大事ですが、中国語の表現も押さえておきたいところですね。
中国語でも実は「傘」はそのまま「傘」と書きます、また「雨」をくっつけて「雨傘」とも言います。
ただし簡体字表記だと「傘」は「伞」、また発音も注意で「サン」となります。
数え方ですが、中国語独特の単位に当たる「量詞」を使います。
「傘」などの取手がある物の「量詞」は、「把」という単位を用います。発音は「バー」です。
また数字の「一」と「二」は中国語で「イー」と「アー」と発音しますので、「傘一本」と「傘二本」はそれぞれこう表現します。
- 傘一本は「一把雨伞」、発音は「イーバーユーサン」
- 傘二本は「二把雨伞」、発音は「アーバーユーサン」
まとめ
今回は傘の数え方を解説してきました。それでは内容をおさらいしましょう!
- 洋傘は「1本」、和傘は「1張(は)り」と数える
- 「傘2本」を英語で言うと、「two unbrellas」
- 「傘」は中国語で「傘(伞)」、発音は「サン」
- 「傘2本」を中国語で言うと、「二把雨傘」、発音は「アーバーユーサン」
雨が降るのは世界中どこでも一緒です。英語と中国語での表現もぜひ覚えておきましょう!
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