毎年高校生の多くの方が大学受験の勉強に勤しんでいると思われます。

2年生になれば理系と文系に分かれると思いますが、文系の方はさらに世界史か日本史、どっちを履修するか選択すると思います。




日本人なんだから当然日本史だろ!

という意見や考えを持っている方は日本史に行きたがると思いますが、意外なことに世界史を選択する人も多いです。世界史は範囲が広すぎて難しそうというイメージがありますが、こと大学受験ということになると話は変わってきます。

 
今回は改めてどちらの科目を選ぶべきなのか、考察していきたいと思います。文系の方はぜひ参考にしてください!
 

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世界史と日本史はどんな科目か?

最初に物凄く基本的な所から解説しますが、日本史と世界史とは改めてどういった科目なのか解説します。

 
まず日本史とは、その名の通り日本の歴史について学ぶ科目です。具体的には日本列島の歴史となりますが、一番古い時代で紀元前1万4000年頃の旧石器時代から現代に至るまでの範囲を習います。

地域としては日本に限定されますが、他の国との貿易や交流もあるのでそう単純ではありません。

江戸時代も鎖国政策を行っていましたが、オランダなど一部の国とは貿易を行っていました。近代以降で国際化の流れが加速すると、他の国とのつながりも徐々に増えてきます。また漢字ばかりなので、試験の時に書き間違えやすいリスクもあります。

 
次に世界史とは、日本以外の国の歴史について学ぶ科目です。日本の隣国である中国や朝鮮半島はもちろん、ヨーロッパ、東南アジア、中東、アフリカ、南北アメリカなどまさに世界全体の歴史です。

当たり前ですが範囲はかなり広いです、日本と同じように文明が発達した頃から学び始めますが地域が世界全体に及ぶので、人物名や年表、事件名などは多岐にわたります。特に近代以降は本当に難易度が高くなって、センター試験でも一番出題されています。

ただし大学入学以降でも講義で役立つのは世界史の知識だと思います。特に国際情勢に関する科目やグローバル化の流れにある現在では世界の歴史について広く知っていかないと、損をするという見方もできます。

AとBの違いって何?

日本史にも世界史にもアルファベットのAとBがついていますね。恐らく多くの高校生が疑問に思っていることですが、この2つの違いがわかりますか?
 
答えは範囲と難易度の違いです。

Aで習う範囲は近現代史が中心で内容も基本的なものが多いですが、Bで習う範囲は古代から現代までで内容も発展的です。

つまりBの方がAより難しいと言えます。ほとんどの国公立大学ではセンター試験ではBの方を選択科目としているので、受験生はまずBを履修すると思います。


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世界史と日本史はどっちを履修するべきか?

結論から言ってしまいますと、

早稲田・慶応・上智あたりの難関私立大学を目指したい方は世界史

国公立大学重視の方は日本史を履修した方がいいです。

 
なぜこのように言えるかと言いますと、世界史にしろ日本史にしろ暗記科目であることには変わりありません。

一見覚える量が多そうな世界史ではありますが、その分各地域ごとについて覚える量は比較的浅いと言えます。

 
対して日本史では日本のことだけしか学びませんが、その分それぞれの時代について深くじっくりと覚える必要があります。また人物名や事件名も全て漢字なので、片仮名メインの世界史と比べてもやや覚えにくい部分があります。

さらに同じ苗字の人物が多すぎて混乱するといった場合も多いです(徳川15代将軍など)、漢字が苦手の方は本当に苦労します。

もちろん日本人としての教養が磨かれたり、大河ドラマが楽しめるなどといった側面もありますがこと大学受験に限って言えば、そういった単純な理由で日本史を選択すると痛い目を見たりしますよ。

難関私大では難易度が異なる?

例えば早稲田や慶応当たりといった難関私立大学などは、まず国公立大学対策の授業のレベル程度では8割以上はとれないと思ってください。

もちろん世界史にも共通して言えますが、日本史は特に難しいと言えます。現に重箱の隅をつつくようなマニアックな問題がよく出されたり、教科書にほんの数行しか書かれていない記述も無視できません。

 
また一見関係なさそうに見えますが、実は国語の成績も関係してくる場面があるのです。

その最たる例が史料関連の問題です。史料とはその時代の特定の人によってつくられた歴史資料(日本書紀や万葉集など)ですが、この史料というのはほとんど古文で記述されています。

当然問題で出題される時も、現代語訳されておらず古文のまま出されるのです。この時に古文・漢文の知識がないときつくなります。

オススメ参考書はどれ?

以上のことからも生半可な気持ちで日本史を選択すると勉強方法に躓いたり、教科書レベルで満足する学生が多いです。

もちろんセンター試験程度なら教科書レベルでも十分8割はとれると思いますが、やはり難関私立大学を目指すとなると適切な問題集で勉強する必要が出てきます。因みに筆者がオススメしているのは以下の問題集です。

これなら難関私大だけでなく、センター試験レベルもカバーできます。これ1冊をマスターしてしまえばもう怖い物なしと言えるでしょう!
 

まとめ

いかがでしたか?参考になりましたら幸いです、日本史と世界史どっちを履修するか決めるのは高校2年以降だと思いますが、高校1年の時の成績も参考になります。

もちろん単純に自分が好きな方を優先するのもアリですが、本当に成績上位を目指したい、志望校に合格したいと思うのなら得意な方を優先して下さい!
 

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