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雹と霰と霙について大きさや出来方の違いを解説!

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突然ですが空から降ってくるものといえば皆さん何を想像しますか?

もちろん大半の人は雨か雪だと答えるでしょう。それ以外で空から降る物体はあまり考えにくいと言えます。

しかし滅多に起こることではありませんが、時々ゴルフボールくらいの大きさの氷の塊が降ってくることがあります。これは雹(ひょう)という物体ですが、一体なぜこれほど大きい氷の塊になるのでしょうか?

また他にも霰(あられ)や霙(みぞれ)といった似たような物体があります、どれも空から降る氷状の物体という点では共通しています。雪とは違って降ってもすぐ溶けますが、大きさや固さ次第では車のボンネットに傷がついたりして決して無視できる被害とは言えません。

雹と霰と霙、これら3つの違いについて今回は詳しく解説していきます、ぜひ参考にしてみてください!

 

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雨や雪はなぜ降るのか?

まずは雨や雪を降らす雲がどういった過程で成長するのかについて解説していきます。

みなさんが想像する雲というのは空の上に浮かんでいる白い水蒸気の塊というのが大半でしょう。しかし実際は空に浮かんでいるのではなく、1秒間に1cmのペースで地上に向かって落下しているのです。

ではなぜ地上に落ちてこないのかというと、上昇気流があるためです。上昇気流によって雲の粒を下から支えていることで雲があたかも空に浮かんでいるように見えるだけです。

ただしいくら上昇気流が強いからと言っても、雲を構成する微粒子が大きくなれば地上に落ちてきます。地上にある大量の水蒸気が上昇気流で雲の周りを大量に囲んだ時、雲の粒子が水蒸気を取り込んで大きくなった粒が雨や雪となります。大きくなりすぎると上昇気流でも支えきれなくなるので、地上に落下するという形になります。

 

雲の粒が雨粒へと成長する過程とは?

空から降ってくる雨に関しては2種類に分類されます、その2種類とは暖かい雨と冷たい雨です。

暖かい雨というのは水の粒だけで出来た雲から降ってくる雨で、南の海でよくみられる現象です。その発生のメカニズムは主に以下の流れになります。

  1. 太陽光で暖められた海水が蒸発して、上昇気流で雲を形成する
  2. 海の上で漂う塩の粒子とぶつかって吸着して地上に落下する
  3. 落下する水の粒が周辺の水蒸気と衝突しながらどんどん大きくなって降り注ぐ

これが暖かい雨の降り方になります。

一方で冷たい雨を降らす雲は氷の粒からなり、氷の粒が地上に落下する途中で溶けて落下したのが雨となります。

地上よりも上空の方が気温が低いというのはよくご存じだと思いますが、具体的には高度が1000m上がるごとに大気の温度が約6.5℃低くなります。地上が30℃以上あったとしても、上空5000m付近では気温が0℃以下になります。

垂直方向に高く成長する雲は積乱雲で夏の時期によく見られますが、上空に行けば行くほど0℃に近づいて氷の粒ができやすくなります。しかし0℃以下になったからと言ってすぐに氷になるわけではありません。

実は氷の結晶が育つにはある程度の水分子同士が結合しないといけないわけですが、水の粒が小さすぎると氷の結晶にまで育たないのです。中には氷点下を下回っても水の状態のまま維持している粒もありますが、これを過冷却水滴と呼びます。

この過冷却水滴と呼ばれる水の粒が今回のテーマとなっている雹と霰を生成する鍵となっています。


 
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雹・霰が生成する過程とは?

過冷却水滴が氷になる温度はマイナス33℃以下とされています。積乱雲は上空高くまで成長しますが、一番高い部分ではこのくらい気温が下がっているので氷の粒が成長しやすく、最終的には雪となって地上に降り注ぐわけです。

 
積乱雲の中には過冷却水滴がたくさん存在しているので、雪のまわりにたくさんの過冷却水滴が付着します。そうすると大きな氷の塊となって重さが増し地上に落下するのですが、これが霰(あられ)と呼ばれる物体です。

ただし霰が何度も上昇気流に乗って何度も上層に戻されることがありますが、その度に過冷却水滴が付着して霰が大きくなります。この過程で直径5mm以上に成長して地上に落下するのが雹(ひょう)となります。

記録が残っている世界最大の雹は1917年6月29日に埼玉県に降ったカボチャ大の雹と言われていて、直径は約30cmもあったそうです。

 

霙とは何か?

雹と霰に関しては同じ氷の粒ですが、その違いは大きさだけです。しかしもう一つ似たような言葉として霙(みぞれ)というものがあります。

霙というのは簡単に言えば雪と雨が混ざったものです。天気予報では霙のことを「雨または雪」、「雪または雨」という曖昧な表現をしますが、これは霙を予報することが難しいということが理由となっています。

改めて言いますが、霙(みぞれ)と霰(あられ)は全く別物です。見た目は同じ氷状でも気象学的に正しく違いを述べるなら、霙は雨と雪が混ざったもので、霰は直径5mm未満の氷の粒ということになります。

どっちがどっちだかわかりにくいと思いますが、霙は雪と雨が混ざったものということで基本的に冬にしか見られない現象です、そのため気象観測の分類上は雪と同じ扱いとなります。

それに対して霰や雹は積乱雲の発生が多い夏季に多い現象です、ただし地表の気温が高すぎると完全に雨になるので初夏の5~6月頃に最もよく見られます。

 
以上霰と雹と霙の違いについて詳しく説明してきました、3文字とも似ていますが明確な違いがあることがわかったと思います。また積乱雲についての記事も書いているので興味のある方はどうぞ!

積乱雲の発生の原因や時期を解説! 入道雲との違いは何?

 

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九州出身の雑学&ゲーム好きのアカギです。生活に転がる様々な雑学や政治、宇宙、ソシャゲ、パソコン、勉強関連のネタを中心に記事を書いています。趣味は旅行とチェス、その他レトロゲームのコレクションをこよなく愛します。

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