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AO入試の意味って何?メリット・問題点も解説!

投稿日:2017年7月27日 更新日:

大学入試の分野でAO入試という言葉をよく耳にすると思います。どんな入試制度かご存知ですか?

筆者が高校時代の頃から既にあった言葉ですが、当時は別に何も気にしていませんでした。しかし調べてみると普通の大学入試とは全然制度が違っていることに気が付いて驚いています。

これから大学入試を控えようという高校生の方や、受験勉強で忙しい高校生にとっては関係ある言葉です。一体どんな制度なのか、歴史なども交えて簡単に解説していきます。
 

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AO入試の意味って何?

AO入試のAOとは英語でAdmissions Office(アドミッションズ・オフィス)の略で、日本語に訳すと「入学管理局」となります。

Wikipediaによれば、出願してきた人物がその大学の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて、合否を決める入試方法と書かれています。これだけの説明でもちょっとピンと来ないかもしれません。

 
この試験制度を最初に導入したのは慶應義塾大学ですが、その時採用されたやり方は高校の時の内申書や活動報告書、学習計画書、志望理由書、面接、小論文なども大学側が採用の材料に使っているということです。

センター試験、及び学科試験の結果だけで合否が決まる通常の入試制度とは違って、その出願者の個性や適性など多面的な評価を行って合格者を選抜するのが特徴です。

特に学科試験ではまずない面接をするというのが最大の特徴で、直接その出願者と対面して会話をすることで出願者の人となりがより理解できます。

 
ただし学科試験の重要性を完全に排除しているというわけでもなく、一部の学部や大学ではセンター試験の点数も考慮に入れて総合的に合否を判定しています。
 

推薦入試との違いは?

推薦入試は高校からの推薦を受けた学生を選抜して入学させる方法です。

AO入試と同じでそれまでの部活動での実績、調査書などで判断されることが多く、一般的にはスポーツ推薦で入る学生が多いのが特徴です。

例えばスポーツ大会で優勝した経験があったり、芸術関係の部活動で入賞した経験がある人などは推薦入試で自分の行きたい大学に入学でき易いですし、そうした学生が多く推薦で入学できれば高校にとっても非常に大きなPRになります。

 

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AO入試を採用する大学は増えている?背景にあるのは?

ここ数年AO入試を採用する大学は増えてきています。特に私立大学での採用が増えていて、今や推薦入試やAO入試で入学した学生が過半数を占める大学もあるくらいです。

文部科学省のデータによれば、国公立大学でも2016年には75大学190学部、さらに推薦入試の数も増えているそうです。

 
ここまでAO入試を採用する大学が増えているのには、近年の少子化によって受験生の数が減少していることにあります。

特に私立大学は2018年問題と言って、この時期を境に倒産する私立大学の数が増えるとされています。少子化の影響で18歳以下の人口が減少期に入るのがちょうど翌年以降になりますので、学生の獲得戦争がさらに増えてくると予想されます。

一般入試では学力によって学生の入学を左右しますが、それだと効率も悪いし何より学生が集まりにくいという問題点があります。AO入試を増やして学力以外の面を重視し、採用の幅を増やし少しでも多くの入学者を確保するのが狙いです。

 
入学する学生が多ければ多いほどその大学にとっては強いアピールポイントとなるので、次の年以降も学生の獲得がしやすくなるのが大きなメリットと言えます。

もちろんこの傾向が強いのは私立大学(俗にいうF欄大学)が圧倒的に多いです。東大や京大、早稲田・慶応・上智など名前が知れた大学は多くの学生にとって憧れの的なので、宣伝などする必要もなく勝手に学生が集まってくれます。

国公立大学でもAO入試の採用が増えてきているのは、それほど少子化と言うのが大学にとっての危機だということの表れです。今後はますます大学の2極化が進みそうです。

※国立大学と公立大学の違いについて詳しく知りたい方はコチラ!
国立大学と公立大学の違いを多角的に!学費が大きく変わるかも?

 

AO入試の増加で大学生の学力低下が進む?

AO入試増加で多くの学生を確保しやすくなったメリットがある一方で、大学生の学力の低下がますます進むという問題点があるとされています。

 
AO入試を採用する最大のメリットは、その大学が最低限の人数を確保できるということで、学力をほとんど重視していない点にあります。

それまでの一般入試では運悪く合格点に届かず、例え優秀な学生でもあっても1浪するか別の大学に入らざるを得なくなるというデメリットがありましたがAO入試ではそういったデメリットを排除して、基本的には面接重視です。しかも面接は複数回行うこともあるようなので、大学側に学びたい意欲を強くアピールできるチャンスはいくらでもあります。

ただし2014年に読売新聞社が行った調査では、AO入試合格者の退学率が16%という結果が出ています。退学率がこれほど高くなっているのは、小論文や面接で合否を決めているため学力レベルが低く、他の一般入試で入学してきた学生との差を考慮して授業についていけないと考える人が多いためと考えられます。

このような問題を考慮してか、入学前教育を施している大学も増えてきました。

これからAO入試を受けてみようと考えている人は上記のような問題点があることをしっかりと把握しておいてください。面接が重視される試験なので、面接対策をしっかりするようにしておきましょう!

大学全入時代に入ったとされていて、多くの人が簡単に大学に入学できる時代になりましたが、大学は遊ぶ場所ではなく勉強する場所です。

軽い気持ちで入試を考えるのはやめて、しっかりと自分の将来のビジョンに乗っ取って受験するようにしてください!
 

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九州出身の雑学&ゲーム好きのアカギです。生活に転がる様々な雑学や政治、宇宙、ソシャゲ、パソコン、勉強関連のネタを中心に記事を書いています。趣味は旅行とチェス、その他レトロゲームのコレクションをこよなく愛します。

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