大学生になって初めて一人暮らしを経験する学生も多いでしょう。

自由な生活が出来る分、一人で家事などもしないといけなくなるので大変ですが、いずれ就職などで一人暮らしをすることを考えると、早い段階で経験する体験した方が得ですね。





ただそこで問題になるのが住民票です。

僕自身もこの住民票を移さなかったことで、ちょっと困った経験をいくつかしたことがあります。

実は引っ越しして一人暮らしをしている大学生の多くが、住民票を移していなかったこともわかりました。

「あいつも住民票移していないし俺もいいかも。」

なんて考えるともしかしたら後悔するかもしれませんよ。

ということで今回は住民票を移さないことのデメリットを詳しくご紹介していきます!


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住民票を移さない大学生は多い?

基本的に引っ越しして一人暮らしを初めて経験した大学生でも、住民票の異動は必要な作業となります。

それは『住民基本台帳法』という法律で記載されているのですが、14日以内に住所変更の手続きをしなかった場合、5万円以下の過料(罰金)が課せられてしまうのです!

これについては筆者も初めて知って驚きましたが、実際には学生が過料を請求されたというお話はあまり聞かないです。


というのも

学生の一人暮らしは一時的なもので、生活の拠点はあくまでも実家にある。

このような認識が強いからです。

自分の所有物の多くが実家に残っている場合も多いですし、夏休みや春休み、年末年始などに帰省することは容易です。
大学の春休み期間は超長い?暇を持て余さないための工夫も紹介!

つまり通学のために一時的に学校の近くに住んでいると解釈されるため、住民票を移さなくても罰則を受けないのです。


また就職などで新しい住所に住むことや、実家に戻ることが1年未満とわかっている場合も同様に罰則が適用されないのです。

結局卒業後もまた別の住所になると、また役所に赴いて手続きをする羽目になるので、面倒くさいだけなんですよね(;-_-

住民票を移さない大学生は意外と多い?

さらに詳しく調べてみると、大学生で住民票移す割合としてはたった35~36%前後で、6割近くの学生が住民票を移していないことがわかりました!

※2015年6月に行った明るい選挙推進協会の調査より

実際筆者も学生時代は住民票を移さなかった一人でした。

ただそれでもアルバイトは問題なくできましたし、それほど生活に支障をきたすレベルではありませんでしたね。

面倒だったのはTSUTAYAのレンタルの利用登録の時でしたね。

初めてTSUTAYAのレンタルを利用したのは大学生の時でしたが、住民票を移していなかったので、免許証の住所もそのまま。

レンタル利用登録には住所確認書類が必要となるのですが、公共料金の支払いなどで引越し先の住所に送られる明細書で手続したのを覚えています(*^^)

■住民票って何?

  • 「そもそも住民票って何?」
  • 「住民票記載事項証明書とかあるけど、どう違うの?」

こんな疑問を抱いている方も多いと思いますが、それについては以下の記事をぜひご覧ください!
住民票と住民票記載事項証明書の違いをわかりやすく一挙解説!



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住民票を移さない場合のデメリット

住民票を移さなくても罰則を受けることはほぼありませんが、現在住んでいる場所に住民票がないことで不便な面もいくつかあります。

代表的なデメリットとしては、

  • 健康保険証などの重要な書類が届かない
  • 免許証の更新がやり辛くなる
  • 成人式の案内が来ない
  • パスポート取得で困る
  • 投票用紙が来ない

などがありますので、それぞれ細かくチェックしておきましょう。

健康保険証などの重要な書類が実家に届く

健康保険証や国民年金保険料の納付書類などが住民票のある実家に届きます、しかも大量に。

保険証が届いたら、実家から送ってもらうしかないのですが、面倒くさいですし配送料もかかります。


住民票を移してさえ入れば何も問題ないのですが、現住所が居住地と異なるせいで、実家からあなたの下宿先まで重要な郵送物を送ってもらわなければならないのです。

学生の立場で考えたら健康保険証はともかく、それ以外で親よりも大学生が処理すべき書類は少ないので、必要になった場合のみ郵送してもらえれば済みます。

逆にこういった重要な書類が必要になるのは就職してからの場合が多いです。

運転免許の試験や最初の更新の会場が実家近くになる

最近は若者の車離れが叫ばれていますが、それでも運転免許証というのは身分証明書として役に立ちます。

そのためには自動車の運転免許を取得する試験に合格しないといけませんが、基本的にこの試験は住民票のある地域の免許センターしか受けられません。

また最初に訪れる更新についても、住民票のある地域でしか受け付けてもらえません。


大学生にとって最も大きなデメリットがこれですかね。

ただし引っ越しした後ですぐに車に乗りたい場合などは、引っ越し前に取得しておくことでも大丈夫でしょう。

引越し前が厳しいようなら、夏休みや春休みと言った長期休暇を利用して実家に帰省した際に免許を取得する手もあります。

筆者は引越しする前に車の免許は取得していました。

もちろん免許があるだけで実際はペーパードライバーでしたが、やはり身分証明書となるので持っておくに越したことはないです。

成人式の案内が実家に届く

20歳になると参加できる成人式ですが、成人式の案内は市区町村に住む新成人に送られるため、住民票がある住所、つまり実家に届いてしまいます。

引越しした後の住所には案内が届かないので、その地域で開催される成人式に出席ができません。


逆に住民票を異動させると、顔見知りが少ない自治体での成人式の出席となってしまいます。

そのため地元の成人式に出席したいと強く思っているなら、住民票を移さないほうがいいでしょう。


しかし住民票を異動していても、市役所に地元の成人式への招待状を送ってもらうことは出来ます。

詳しくは、地元のお役所の住民課で電話して確認が出来ます。教育委員会でもいいそうです。


基本的に住民票が違うからという理由で、地元の成人式への出席をお断りする自治体の方が少ないでしょう。

また招待状の受取住所は変更せず受け取っていない場合でも、身分証を掲示さえすれば出席可能な会場もありますよ。

景品や記念品がもらえるかどうかがわかりませんが(;^^

パスポートの取得が面倒!

大学生で海外旅行や留学を検討する人も多いでしょうが、その際に必要となるのがパスポートです。

申請するための書類は下宿先の役所では手に入りません。

実家に戻って直接申請するか、両親に頼んで住民票や戸籍謄本を引越し後の住所に郵送してもらう必要があります。

さらに受領に必要なハガキについても住民票がある住所に届きますので、またそれを郵送してもらう必要があるのでかなり面倒です。

パスポートについては出来る限り引っ越し前に取得するか、それが出来そうにないならやはり移すことも考えるべきでしょう。

選挙の投票用紙が届かない!

大学生となると当然年齢が18歳以上なので、選挙権が得られます。

ただ選挙の投票には、投票用紙が必要になるのですが、これが届くのは住民票のある実家です。

僕も学生時代は投票用紙は実家に届いていましたね。選挙がある度に面倒だなと感じました。

総務省が大学生に住民票を移すように推奨する大きな理由が多分これでしょう。

僕の場合は実家とそこまで距離が離れていたわけではなかったのですが、もし距離がある程度離れていて帰るのが厳しいと感じたら不在者投票を行う手もあります。


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住民票を移す手続きは?

さて住民票を移さないことのデメリットについて解説しましたが、もしこれらのデメリットを見て

「やっぱり移したほうがいいかも。」

と考えが変わった学生もいるのではないでしょうか?


ということでここからは実際に住民票を移す際の手続きの流れを、簡単にですがご紹介します。

最初は複雑そうに感じますが、覚えればなんてことはなく簡単に済みますよ。

同じ市区町村内での引越しの場合

引越しした後の住所も同じ市区町村内の場合は、最寄りの市役所などに転居届を提出するだけで手続きは完了です。

窓口で住民異動届と書かれた用紙を受け取り、「転居届」にチェックを入れて提出すれば、新しい住所が記載された住民票を受け取れるようになります。

異なる市区町村への引越しの場合

引越しした後の住所も異なる市区町村内の場合は、同じ市区町村内と比べ少し面倒になります。

この場合は転出手続きと転入手続きの2回の手続きが必要になるのですが、順番に解説しますと、

  1. 前住んでいた市区町村の役所で転出届を提出し、転出証明書を受け取る。
  2. 新しく住む市区町村の役所に転出証明書と転入届を提出する。

となります。

またいずれの手続きでも運転免許証やマイナンバーカード、もしくは通知カードなどの本人確認書類や印鑑が必要になります。

特にマイナンバーカードや通知カードは、住所変更も一緒にできるので一石二鳥ですよ。

都道府県が変わる場合は移したほうがいい!

ここからは僕自身の考えになりますが、基本的に都道府県が変わるという場合はまず住民票を移した方がいいでしょう。

理由は単純で、万が一上記に該当する手続きが必要になった場合、わざわざ実家まで戻らないといけないのですが、都道府県が変わってしまうと往復移動だけで半日とかかかって費用も馬鹿になりません。

いざ選挙の投票に行かないといけなくなった時や、どうしても地元の成人式に出席したい時を考えると、この移動時間と費用の負担が重くのしかかったりします。


住民票は立派な公的書類で、運転免許証がなくても身分証明として大いに役立ちます。

むしろ移さない方が不便と感じる場面が多くなるかもしれません。

まとめ

今回は筆者自身の体験談も踏まえて、大学生が住民票を移さないデメリットを詳しく解説しました!

結局大学生が住民票を移さなくてもそこまで大きなデメリットに繋がることは少ないです。

基本的に大変になるのは

  • 居住地で選挙投票できない
  • 免許証の発行と更新が居住地で出来ない
  • パスポートの取得が面倒になる

といったところでしょうか。


住民票を移せばこういった不便さから解放されます、僕も最終的に移しましたがもっと早めに移せばよかったと後悔しました。

書類見せるたびに「何で今の住所と違うの?」と突っ込まれるのも煩わしいでしょうから、潔く移した方がいいですね。


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